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テーマ:今日の言の葉(492)
カテゴリ:喫茶「話倶話倶」
最近ではそうでもないが、少し前まではここ茨城を、東北地方だと思っておられる方がずいぶんいたようだ。はげしいなまりやたくさんの方言のせいだと思われるが、はたして...?
私が住んでいるのは、茨城でも西の端、埼玉や栃木や群馬と県境を接している所。この県西地区で、JRが通っている唯一の場所でもある。そのためか、近年ではそうぶったまげたなまりや方言は聞かなくなってきている。それでも、お年寄りや少し街中から離れた地区では、今でもかなりの方言が残っているし、私の年代でも子供の頃から身についた言葉は、体の中にしっかり刻み込まれていて、自分ではそう使わないものの、通訳ができる程度のヒアリングの実力は充分持ち合わせている。 Aさん:バナナ、おっかいたから、半分やる? Bさん:いんな~い。それより、あらいまてしといてよ。 Aさん:げっ、お茶碗てんこだ! ゴミはうっちゃるんかい? それとももす? Bさん:その辺にほっぽっといていいよ。 Aさん:糸がたごまっちゃってさぁ。あぁ~、いじやける! ちゃんとしとかないからだかんね! Bさん:いつまでも、ぶすくれてないで。はぁ、よかっぺよ~。 Aさん:あ~、針、つっとしちゃった! Aさん:洗濯物こんでたら、蜂につっさされちゃって。おまけに水溜まりにつっぺって、新しいズボンにいっぱいしっぱねがついて、ひでーめにあったよ~。 Bさん:そらぁいじやけたなあ。だいじけ? Aさん:だいじだいじ。そんなで買物行きはぐっちったよ。むこっかしのスーパーは、よくよく安いっちゅう話だったのになぁ。 Aさん:おらほのばっちっこは、ちくらっぽべー言ってしゃーねえんだよ。 Bさん:わきゃぁあんめぇ。おめえにぶんぬきだよ。 Aさん:おめえをよばってこいって、ばあちゃんに言われたんだ。 Bさん:俺、なんかごちゃっぺしたかなぁ? Aさん:違う違う。おめえ今日誕生日だんべ。うちのていがご馳走作ったんだよ。 Bさん:ほっか。んじゃあ、今夜はおめんちでよばれるかな。 Aさん:うちの飯はこわいぞ。だいじけ? Bさん:わきゃぁねぇ、わきゃぁねぇ。 こんな感じで会話がかわされている。若い人たちは、だいぶなまりも方言もぬけてきているけれど、イントネーションやアクセントは、まだまだ茨城弁丸出しってこともある。私もかなり標準語にちかいと思っていたけど、東京の友達に言わせると、ずいぶんとなまっているらしい。わきゃぁねぇけどさ(笑) 近隣出身の有名人では、マギー司郎が下館市。渡辺徹、ジャイアンツの仁志選手が古河市出身。オリンピック柔道のメダリスト瀧本誠選手が岩井市、塚田真希が下妻市。と、そうそうたるラインナップですがみなさん、テレビではそんなになまってはいないね。マギー師匠は別だけど(^^;)ま、あれが売りですから... いずれにせよ、故郷のなまりや方言を聞くとほっとするものがある。DNAに沁みこんだ言葉たちは、心がちゃんと覚えているんだ。なんかの番組で、国生さゆりと浅香唯が、お国の方と電話で標準語でしゃべってくださいと言われて、まったくしゃべれなかった。釣られてお国言葉になっちゃう。とても微笑ましくてよかったなぁ(^^) 地方の言葉は、その土地特有の文化の歴史がある。こっぱずかしい~なんて思わずに、堂々と使いましょう(^0^) 茨城弁例の通訳 Aさん:バナナ、折ったから半分あげようか? Bさん:いらない。それより、食器洗ってね。 Aさん:げっ、お茶碗いっぱいだ。ゴミは捨てるの? それとも燃やす? Bさん:適当に置いといていいよ。 Aさん:糸がからまっちゃってさ。あ~、イライラする。ちゃんとしておいてくれないからだよ。 Bさん:いつまでも、ふてくされてないで。もう、いいんじゃない。 Aさん:あ~、針、刺しちゃった! Aさん:洗濯物取り込んでたら、蜂に刺されちゃって。おまけに水溜まりに入っちゃって、新しいズボンにたくさん泥がはねちゃった。ひどい目にあったよ。 Bさん:そりゃあ、腹が立ったね。大丈夫なの? Aさん:大丈夫大丈夫。そんなわけで買物に行きそこなったよ。向こう側のスーパーは、だいぶ安いっていう話だったのになぁ。 Aさん:うちの末っ子は、嘘ばっかりついてしょうがないよ。 Bさん:問題ないんじゃない。あなたにそっくりだ。 Aさん:君を呼んでこいって、おばあちゃんに言われたんだ。 Bさん:俺、なにかバカなことしたかな? Aさん:違う違う。君、今日誕生日でしょ? うちの家族がご馳走作ったんだよ。 Bさん:そうか。それじゃあ、今夜は君の家でご馳走になろうかな。 Aさん:うちのご飯は固いよ。大丈夫かい? Bさん:問題ない、問題ない。 以上。 帯状疱疹は回復に向いつつあります。カサブタになってきた。カサブタって、方言じゃないよね(^^;) はぁ、寝んべ(ーー)zzz ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 【賢人訓より】 《逆鱗》...げきりん 目上の人の激しい怒りを買うこと。 竜は見かけによらずおとなしいが、のどの下に逆さにはえたウロコがあって、それに触れたら最後、怒り狂って人を噛み殺すという。 どんな人にも他の人には触れられたくないことがある。相手の立場や気持ちをよく考えて、そういったことには触れないようにしよう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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