ちょうど息子が生まれる数ヶ月前、複数施設複数名の皮膚科の先生にインタビューする機会がありました。皆さんご専門はアトピー性皮膚炎で、これは(出産前で)タイミング的にちょうどいいと、仕事ついでに子供の風呂の入れ方や洗い方を聞いたのです。
みな話しに共通していたのは「洗い過ぎはダメだ」ということ。
乳幼児は皮膚が成人にも増して薄く、免疫上必要だから分泌される油分を洗い流すとバリア機能が低下するので石けん系のTV CMに惑わされてはいけない、でした。少なからずや乳児は、お湯で流せば荒い落とすべき汚れの90%以上は落ちるので、石けんを使うのは週1回でよい。不潔はもちろん推奨しないが、洗い過ぎは別な意味で将来的な疾患予備軍になるとも。
同じ大学の研究室を卒業された先生方の話しなので、その研究室の思考の可能性もありますが、洗い過ぎ不要論には一理あります。うちの娘がやたらに丈夫なのも多少バッチく(?)育てたからではないか、とも思いますし。
私はアレルギーはないのですが、弟はアトピーで結構大きくなるまで悩んでいましたし、いつも尻に皮疹があって痒そうだったのを思い出します。皮疹→掻痒→かきむしる→悪化、のサイクルはなかなかに悲惨なものです。アトピー体質になんてならない方がいいわなぁ。
そんな意見聴取もあって、息子の体は頭も体も基本お湯洗いのみ。石けんの使用は週一回だけです。それで今のところ問題もないですねぇ。皮疹の発症もないので、生まれつきのアトピー素因はなさそうです。ベビーバスではなく大人と同じ風呂に最初から入り続けているのも、娘の時と同様です。