ホワイトデーのこと
バレンタインに祝ってもらった。お返しはホワイトデー。以前なら、もったいないと安いお菓子で取り繕っていたはず。でも娘も年頃になり、そうではないと思い始めた。お金をかけるべきはこういう非日常の一瞬なのだ。あれを食べたな、あれをもらったなという一瞬の記憶こそが大事だと考えるようになった。すごい美味しかったを、特に甘味やお菓子で家族共通認識するのは意外に難しい。男女の、大人子供の味覚はやはり違うから。口に入れた時の食感や歯ざわりもそうだ。共通なのは見た目のインパクトかと思う。あとは流行りで、SNSやweb情報はバカにできない。子どもの情報と記憶は大人のそれと比較にならない。だから私はそれに疎いので、百貨店の力を借りた。三越や高島屋の紹介商品の映えは侮りがたい。三越のホワイトデーのサイトを見て、自分自身「これはきれい」と思ったホテルプログレスのペダルチョコレート"インディゴペダル"を買い求めた。皆青が好きだし。実際持ち帰り開封したら、「おおおおぉ」「見たことある!」「(SNSに)上がってた!」と撮影会になったから、もうそれでいいんじゃなかろうか。お相手のために、気分を買う。それが大事。一枚ずつ毎日ちびちび食べることになろう。味だけならポッキーやガーナチョコの方が喜ばれたと思う。ただインディゴペダルの4,450円はそういうことではないのだ。