テーマ:今日の出来事(292603)
カテゴリ:音楽
昔自分は北千住に住んでいた。もう15年以上前の話だ。駅前のマルイがなかったころからだから、6年はいたのだな。今はすっかり駅前も変わったが、当時の北千住はきれいな街とはとても言えなかった。自転車置き場に浮浪者のおっさんが寝ていたり、ラブホテルや風俗街があったり、ガラの悪いポン引きがたくさんいたもの。
でも自分は好きだった。交通の便もよく、住んでいたい街だった。アパートが取り壊されることになり、転居することになるわけだが、山手線を四分割して、右上方向が自分に合っていると思わせたのは北千住だった。それと家の広さのバランス、だから茨城なのだ。 Fandango records(ファンダンゴ・レコード)はその北千住の家のすぐそばにあった。一番近いレコードショップ。だからレコードを買ったことはもちろん売ったこともある。レコードもだいぶ入れ替わったが、YMO系のサンディー&ザ・サンセッツ(Sandii & the Sunsetz)とかシーナ&ザ・ロケッツ(Sheena & the Rokkets)とか長渕剛とかはファンダンゴで揃えたんじゃなかろうか。 そのファンダンゴ・レコードのあった場所は今、マクドナルド北千住東口店になっている。2020年にビルごと建て替えられたから、新しいきれいなマクドナルドだ。(今でもここをファンダンゴとするサイトも多い) ファンダンゴ・レコードはそこから徒歩で5分くらい離れた住宅街に移転していた。 実は移転後初めてうかがった。開店時間も長い方ではないから、開いててよかった。本当の一軒家で入りにくいかもしれないが、ご店主はお優しい方だ。 ファンダンゴはポップス、ロック中心の品ぞろえで、希少盤を集めているとかオリジナル盤があるとか安いとかそういう店ではない。街の一般的なレコードショップだ。 ただ、ただこの店には極めて良い点がいくつもある。 一つ書くと、品数が多すぎないのが非常にいい。ジャンルも自分に合っている。ディスクユニオンとか大手に行くとレコード枚数が多いのはいいが、最近は探すのに疲れてしまう。迷ってしまって余計な買い物もしがちだ。 あと店は全体の枚数に比してシングル盤が多めだから、古いシングル盤を探すにはよい。 もう一つは、上の写真のような丁寧な説明。 "矢野顕子/峠の我が家"も今ではamazon musicでも聴くことはできるが、外側のビニールに一枚一枚サイドメンバーを書かれたら、そりゃ傷があっても買うでしょ。全てのレコードにそれが書いてあるわけではないけど、峠の我が家は外ジャケットにはミュージシャンの記載がなく、内袋を見ないとわからないのだ。鈴木慶一、井上陽水、大村憲司など、自分は結構参加ミュージシャンで盤を選ぶから、射抜かれた感があった。珍盤ではないので、これから何度も巡り合うとしても。 「細いスレ傷多し」のアナウンスはその通り。自宅でDL103でもAT-ART20でも消えることはないが、全然聴けないレベルではなかった。 久々訪問の記念の一枚となった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
February 22, 2024 01:27:44 PM
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