6508687 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

Blog de afutura

Blog de afutura

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
September 23, 2024
XML
カテゴリ:その他

6月に父母の生命保険について書いた(​​,​​)が、あれは何かを吐き出したくて仕方ない代わりだった。この4ヶ月あまり、実は本当に大変だった。生命保険などどうでもよいといえばどうでもよい、もっと大きな話だからだ。健忘のメモとしては役立つが、他人が読んでも面白くないだろう。

 

この話は実は延々と続く。母は腫瘍とはの疾患で、また入院したからだ。また申請するのか、できるのか。それに今回の入院は前回とはだいぶ様相が違う。もう家に戻れないかもしれないからだ。
 

実は母は自宅で転倒し、大腿骨を骨折した。腫瘍の術後に要介護2になっており、「85歳にもなって骨を折ったらオワリだぞ」と話した4日後、まさか本当に折ってしまうとは。しかも明け方、平坦な床で転んだ。

一緒にいたのは同居する90歳の父親で、救急車によって大学病院に搬送された。
整形外科での診断名は大腿骨転子部骨折。手術は3日後とのこと。骨が4分割しており状態が悪く、二箇所からX字に固定するという。ただし当然骨密度が高いとは言えないから、脆い地面に杭を打つような情況は避けられず、ADL(日常生活動作)はどんなによく回復しても1は落ちると説明を受けた。

その時、私はもう母が自宅に戻ることはないだろうと思った。後々書くが、実際そうなった。
ただ、説明には父親も同席していて「頑張れば歩ける」と何度もつぶやき、医師に質問し、母にもそう話してしていた。なぜあの説明を聞いてその発想になるのか。これは90歳なりの理解力と、昭和一桁の根性論、自分が付き添っていたのに骨折した自責、認めたくない寂しさなど、いろいろな要素が絡んでいるのだろう。(この病人より高齢で元気な方の扱いが、後々めちゃ大変になる。)

手術自体は無事に終わった。大学を信頼し、当日は立ち会わなかった。
見舞いに行ったときの母はもちろん痛々しかった。前回の開腹手術の際には術後せん妄がひどかったが、今回はそこまでではなかった。


ここからはわかっていたつもりだが、全然わかっていなかった話。
大学病院は二次救急なので、骨折の手術と術後のフォローが任務であり、処置や投薬が不要となった患者のリハビリまで行わない。あからさまには言われなかったが、2週間を目処に皆退院するという。父はこのあたり全くシステムが理解できず(根性論相まって)、大学は母を立たせないし歩かせない、痛みがないなら歩かせないと歩けなくなると憤っていた。

術後2日ほどで、もう大学側から病院退院後の相談をしたいと連絡があった。大腿骨骨折の患者は大半が自宅最寄りのリハビリテーション病院に転院するという。
そのリハビリテーション病院がどこにあるのか? 診療科に馴染みがないから知らないだけで、病院から紹介を受けると、半径10km圏内に3~4施設もあった。家族が通いやすくないとそれはそれで問題があるし、相性もあるので下見を提案されたが、何よりベッドに空きがないと入れない。実際、こちらには選択肢がほぼなかった。

こんなものなのだな。土日や家族の立ち会い都合もあり、わずか10日で大学病院を退院した。小さくなった母を車椅子に乗せて。

リハビリテーション病院は機能訓練を行う一次病院。転院した日に、機能訓練方針とともに、大腿骨骨折の場合は回復期リハビリテーション病棟での入院期間が最大90日と定められていると説明を受けた。月一回、患者本人、家族、医師、コメディカルの4者で面談するという。つまり、4者面談は実質2回で、ほぼ入院一ヶ月目が勝負なのだ。その時までに期待薄であれば…。
(この説明会には、また父も同席していたが「どんどん歩かせてください」の一点張りで、病院もさぞ困っただろう。今どき当人の意向や痛み、再骨折のリスクを無視して強制的に歩かせるなんてあり得ないのに。)

大学病院よりもリハビリテーション病院の入院の方が大変だった。うまく歩けない母のテンションは下がり、父は毎日叱咤激励しに行く。できない母のテンションはさらに下がり、父は病院を悪者にし始めるという、なかなかの悪循環だった。病院側も毎日来るこの爺さんを無下には扱えないため、チャンピオンケースや例外対応(例えば入院90日を超える場合もあるなど)を話し始め、90歳の父の脳裏には良いパターンだけが残り…弟と私への影響が大きかったので、珍しく病院に苦情を入れたくらいだ。

入院1ヶ月後の一回目の4者面談結果は芳しくなかった。介助なしには立ち上がることもできない母と、介護の重労働を理解していない父は、まだ在宅介護を諦めていなかったが、冷静な弟と私は「これはだめだ」と腹をくくった。病院側も介護施設を探した方が良いとアドバイスしてくれた。
こんなケースを数多扱う病院は、有料老人ホームを紹介するNPO法人と連携しているらしい。早速連絡を取った。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  September 23, 2024 10:09:02 AM
[その他] カテゴリの最新記事


PR

Keyword Search

▼キーワード検索

Calendar

Category

Recent Posts


© Rakuten Group, Inc.
X