叱ること
夕方6時までの約束で上の子2人を外に出した。 6時になったので、帰っておいでと呼んだ、もう少し遊びたいというので、じゃあもう少しだけね。しばらくしてもう一度呼んだ。ボールの音と笑い声は続く、もう一度呼んだ。まだポーンポーンボールの音が聞こえていた。もう一度、3回目やで、と言って呼んだ。まだ帰ってこない。ボールの音はしていた。 カギを閉めた。しばらくして上がってきた2人が気づいてドアをとんとんしたりふざけた声でごめんといったり。 もううちの子じゃありません。言うこと聞かない子はうちの子じゃない。3回も帰ってくるように言いました、でもあなた達は帰ってこなかった、もうお母さんやめさせてもらうわ。ラーラちゃんだけがうちの子だ、今日からラーラちゃんとゆっくりひろーいお布団でねるわ、さあラーラちゃん、2人だけやし何食べよ、おいしいもの食べようね~・・・・ 言っているうちにだんだん変な気分になった、そうだうちの子は今抱っこしているこの子だけだ、ずっとそうだったんだ、いやそんなわけはない、もちろん外の2人もうちの子だ、でもこの子とずっと2人でやってきた気もする、それが本当のようにも思えてくる、こんなこと言っているうちに本当にうちの子がこの子1人になってしまったらどうしよう・・・・怖くなってカギをあけ、ドアを開けた。 叱っても、もちろんいつかは許すのである。でもいつどう許していいのか分からない、いつも難しい。 しかしその数時間後、夕食の後に勝手にどこからか持ち出したガムをこっそり食べていたモモにまた腹が立って玄関の外に放り出そうと試みた。1人で外へ出されるのは心細かったらしく今度はおお泣きしていた。 今度は自分が外へ出たが、ラーラが心配で家に戻った。