フラガール
WOWOWにて鑑賞。昭和40年、福島県常磐市(現・いわき市)の炭鉱は規模縮小を余儀なくされ、町おこし事業として立ち上がった「常磐ハワイアンセンター」誕生までを描いた実話。フラダンスを演じる少女達の青春と、それを支える大人達のドラマ。平凡な田舎娘が苦難を乗り越え、ショーでソロを踊るまでに成長する・・・。青春サクセスストーリーのフォーマットに準じているため、普通に良かった。もしもブラッカイマーが製作したら、主人公(蒼井優)に恋物語を絡めてフラッシュダンスやコヨーテ・アグリーと同じように仕上がっただろう。ハリウッドでも通用し得るアウトラインの上に成り立っているのだ。だが、日本アカデミー賞「最優秀作品賞」を受賞するほどでもないと思う(笑)日本映画って実話好き・・・?先日「シムソンズ」もWOWOWで観たけど似たような映画だった。一番良かったのは平山まどか先生(松雪泰子)が列車で去ろうとした時、ホームでフラガールズ達がフラの振り付けでメッセージを送るシーン。「ならでは」のアイデアが素晴らしい。フラの動きには一つ一つ意味があるというのがポイントで、まるで手話のごとく送られる熱い言葉は感動を呼ぶ。だが、ラストは普通。・・・普通過ぎる。スウィングガールズとかもそうだったわけで、もうこのパターンは飽きた。順番を変え、駅の別れのシーンを最後に持って来られたらボロボロ泣いたと思う。もちろん実話ベースなので、そこで先生は思いとどまって列車を降りるわけだけど・・・。(エンディングのスーパーで、 七十歳を越える平山まどか先生が現役と知って仰天。笑)