あぐらンジュブログ

[お気に入りＢ級映画] カテゴリの記事

全19件 (19件中 1-19件目)

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  グエムル -漢江の怪物-

  日本のアニメ「機動警察パトレイバー」劇場版3作目「廃棄物13号」をパクってる、とかネットで話題になってた作品だけど、やっとＷＯＷＯＷで観た。タイトル通りの怪物映画。よくあるＢ級モンスターホラーをお笑いで割ったという印象。そう思えばアタリの作品。微妙なサイズの怪物が登場することでリアリティを持たせながらも、サラッとお笑いを交えて深刻さを打ち消す。恐怖を煽る演出はほとんどない。それなのにラストは、こう来るかぁ・・・。お約束を踏まえながら、先が読めないシナリオはなかなか面白い。日本のアニメからも影響を受けたという監督は上手い。悪くない出来上がりだと思う。しかし韓国で大ヒットしたというが、それほどのものではない気もするｗラストがあのような事になるなら、もう少し感動させて欲しかった。不条理を描いたと捉えるべきなのだろうけど、それならそれで、中途半端さが気になった。

  2007.07.31

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  サウンド・オブ・サンダー

  パァ、出た！ピーター・ハイアムズ監督お得意のＢ級的ＳＦ映画。ＷＯＷＯＷにて字幕版を視聴した。今回はタイムトラベルで過去へ旅する技術を得たタイム・サファリ社が利益確保の「恐竜狩りツアー」を企画したため、時間の流れを変えてしまい大騒動になる話。と言っても当然、物語の中でもリスクがあるのは承知しており、用心に用心を重ねて行なわれたツアーだった。例えば、行き先の過去とは火山噴火直前の場所で、対象の恐竜は狩っても狩らなくてもどのみちそこで灰になる運命。ツアーは毎回、そのピンポイントの時空を狙って行なわれる。しかもツアー客は元の時間に繋がったままの「限られた地面しか踏まない」という制約を設けられている。おまけに帰還後はバイオスキャンして余計なものを持ち帰ってないかチェックする念の入れよう。＜ネタバレ注意＞しかし、客の一人が蝶を踏んだばっかりに現在の時空が変異し始める。（原因は当分不明なまま進む展開だが）その時空変化は数回に分かれ、波のように襲って来た。まず、植物の進化に影響。次に虫。次に動物。そして最後、人間に変化が及ぶ前に原因を突き止め、過去を修正しなければならない。レイ・ブラッドベリ原作という事でアイデアは面白い。・・・が、ハイアムズの映画はどれも盛り上がりが今ひとつだ。たぶん、登場人物を描き切れていないから観客が感情移入できないのだろう。それでもＢ級映画好きとしては見逃せない監督だ。基本路線においてハズレがない。最もお気に入りはギリギリでＢ級の壁を超えた「カプリコン１」タイムトラベル映画としては他にタイムコップがあり、Ｂ級モンスターホラー映画としては「レリック」が挙げられる。いずれもＢ級映画としては秀作。エンド・オブ・デイズと２０１０はＡ級ながら今ひとつの評価だったが、個人的にはそこそこ好みな作品。ハイアムズは撮影監督あがりでアクションシーンの描写は元より、かつて脚本も手がけた器用さが特徴。基本、ハッピーエンドに仕上げるため爽快感を得られるものが多い。ところで、このサウンド・オブ・サンダーだが、タイムパラドックスを扱うにしては脚本に穴がありすぎる。バック・トゥ・ザ・フューチャーの方が数倍優秀だと思う。（サウンド・オブ・サンダーの脚本に監督は関わっていない）死ぬはずない蝶を踏み殺したため歴史が変異したという話だが、あの巨大な火砕流が来たら、どのみち蝶も灰になったはずではないか？靴の裏に付けて持ち帰ったから、という話だったとしても不可解。そこまで繊細なら、それこそ気流を乱しただけで変化は起きたはず。・・・で、気流の話。蝶と言えば「北京で蝶が羽ばたけばニューヨークで嵐が起きる」カオスの例えに使われたバタフライ効果を思い起こさせる。その連想のためだけの蝶じゃないのか？バイオスキャンを経費節減のために省いたとしても最初から重量の変化はチェックできてたはず。そもそも段階的に変化が訪れるという設定が苦し過ぎる。どうしても死んではいけない人物だけ生き残る都合の良さもあった。つまり意外性はほとんど無し。まぁ、実際にはＢ級だと思って見ていたから、脚本の穴は後から気になっただけで観ている間は充分楽しめた。マントヒヒみたいな顔のベロキラプトルとか（笑）

  2007.04.05

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  マイティ・ジョー

  ＷＯＷＯＷにて吹替版を視聴。テレビで何度か放送済みだけど、お気に入りなので再び観た。マイティ・ジョーは「猿人ジョー・ヤング(1949)」のリメイク作品。そもそもジョー・ヤングはキングコングのスピンオフ的作品（製作者が被っている）なので、このマイティ・ジョーもキングコングへのオマージュと位置付け可能だ。監督はトレマーズのロン・アンダーウッド。主演はブレイク前のシャーリーズ・セロン。相手役には、ちょい若のビル・パクストン、ジェームズ・キャメロンのおかげでメジャー作品でも主役級をもらい始めた頃か。音楽はタイタニックのジェームズ・ホーナー。ストーリーはキングコングを小ぶりにした内容と言い切れるため、当然のように既視感を覚えるシーンが多数あった。しかし、ウォルトディズニーピクチャーズ製作・ブエナビスタ配給ということもあり、子供向けとして楽しめるハッピーエンド娯楽映画に仕上がっている。その辺りがキングコングと大きく異なる点だろう。当時、ＣＧ技術で毛むくじゃらの表現が可能になったという事で、そこが企画の発端になったような映画と推測される。安易なＢ級指向の映画と思ったなら「出来過ぎの作品」として楽しめるだろう。この映画の見所は、なんと言ってもシャーリーズ・セロンが巨大ゴリラと戯れるシーン。既に演技派の片鱗を見せる素晴らしい表情、かつその美しさ・・・。それだけでも見る価値がある。ちなみにパーティ客の中にレイ・ハリーハウゼンが紛れ込んでるらしい。ハリーハウゼンは猿人ジョー・ヤング（アカデミー特殊効果賞）が特撮の初仕事だったという。

  2007.03.21

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  ステルス

  空中戦は迫力があって良かった。それが全て。性能を活かした戦術や人工知能との駆け引きがもう少し欲しかった。それでもＢ級映画好きとしては「当たり」の一作。近未来という設定なので、まるでＳＦ映画のようだったが、既視感を多く味わえる「戦争＆ＳＦ系パロディ映画」元ネタがどれだけ解るか？そう構えたなら、また違った楽しみも得られる。＜以下ネタバレあり＞量子コンピュータ（だったかな）の人工知能を搭載した自律制御のステルス機ＥＤＩ（エディ）登場！ということは当然・・・。予告等で、ここまで聞けば既に前半の展開は読めてしまう。それがこの映画の弱点かもしれない。まず、落雷をきっかけに感情が生じるシーンは「ショート・サーキット」のようで苦笑してしまった。つづいて自身について討論する「人間の会話」を傍受するＥＤＩ。そのシーンは「２００１年宇宙の旅」のパロディと思われる。ＥＤＩは円形のインターフェイスだし、ＨＡＬに似せ過ぎの画だ。しかし、これをオマージュ等と認識するのは好意的解釈というもの。そもそもコンピュータ暴走という根っこのアイデアが被ってる以上、Ｂ級映画に有りがちなパクリと言わざるを得ない（笑）ＥＤＩが制御を離れる時の管制室は「ウォーゲーム」のようだ。空母のシーンが「トップガン」に見えるのは仕方ないように思えるが、そもそも空母を使うという時点でそれを狙ってる？映画冒頭のように、普通はエリア５１で実戦訓練するはず（笑）ただ、前半の展開が在り来たりなのは製作側も承知していたようで、後半は趣向を変えて来た。ＥＤＩに学習能力があるため連係を学び、仲間意識も芽生える。なんと主人公（ジョシュ・ルーカス）とＥＤＩは友情で結ばれるのだ。友（ジェイミー・フォックス）をＥＤＩに殺されたことへの怒りなど簡単に乗り越えた主人公はオトナだ。高価な軍用機のパイロットはとりわけ精神力と判断力が必要らしい。当然、個人の遺恨より国家の利益が優先されるだろう。そしてそのＥＤＩと馴れ合う様子は「ナイトライダー」のよう（笑）概して娯楽映画は明確で強大な悪役を必要とする。主人公が最後にその悪役を倒すことで観客は痛快さを得るのだ。なのに・・・、「ステルス」後半部分で倒されるべき悪役はデスクワークの黒幕（笑）北朝鮮で墜落した同僚の女性（ジェシカ・ビール）の救出は主人公にとって重大なものだし感情移入も出来るが、何せステルスがあるから安心して見ていられる。そんな彼女の逃亡シーンは「エネミーライン」のパロディに思えた。さらに、ＥＤＩの最期に至る展開も実は「２００１年宇宙の旅」の続編「２０１０」そのまんまだったりする。ＥＤＩ＝ＨＡＬでファイナルアンサー、ってことでケロケロリ。あと北朝鮮の兵士を容赦なく殺戮するシーンではランボー２、３のような脳天気さも味わえる。これはこれでオバカ映画として充分楽しめるということだ。なるべく大画面で、ポップコーンとか食べながら気楽に・・・。

  2006.11.26

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  リバイアサン

  制作費もかかっていて、実はＢ級ではないのだけど・・・、でも、今みたら案外Ｂ級映画（笑）内容は「エイリアン」プラス「遊星からの物体Ｘ」その深海版。ラストで「減圧がそんな簡単に済むはずないじゃん」とツッコミ入れるのは禁止となっております（笑）リバイアサンはウルサイことを言わず、Ｂ級ホラーのつもりでたしなむのが正解です。●脇役がイイ！アマンダ・ペイズという女優の存在が光る。ほとんど主役のピーター・ウェラーを食ってます。もちろんパクパクムシャムシャ食う、のじゃなく（笑）精悍な印象の女優で、目立つのです。代表作は「ザ・フラッシュ」というヒーローもの。あと、あの「ランボー」の元上官の大佐役で知られるリチャード・クレンナとか、渋い役者が脇を固める。この映画ではベレー帽かぶってませんが・・・。あと悪徳上司役メグ・フォスターの存在感もあなどれない。●監督がイイ！ジョージ・Ｐ・コスマトスはアクションを撮らせたら一級。カサンドラ・クロス、ランボー怒りの脱出、コブラ等、いずれも無駄がなく見せ場のツボを心得ている。近年名前を聞かないと思っていたら、既にお亡くなりに（合掌）●特撮・クリーチャーもソコソコイイ！担当のスタン・ウィンストンはジュラシックパークのアニマトロニクス以来、大物扱いだが、昔はＢ級映画のクリーチャーを多数手がけていた。この映画のラストに出るクリーチャーは陳腐との悪評を得ているが、実は一目で魚類と解るユニヴァーサルデザインを追求している（笑）●音楽もイイ♪ジェリー・ゴールドスミス。ジョン・ウィリアムスと肩を並べる巨匠と位置づける人は多い。リバイアサンでは、特にエンディングが軽快でハッピーエンドを満喫させてくれる。しかし、氏も既にお亡くなりだという（合掌）

  2006.10.05

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  名作「蝿男の恐怖」は超えられない

  ケロロ軍曹「恐怖のザ・モスキート」を語るの続きです。そして、名作と謳っておきながらＢ級映画カテゴリー（笑）特殊メイクとかが昔の映画っぽくて、Ｂ級の臭いがしてるし、一般的にもそう認知されてるし。 ちなみにリメイクの「ザ・フライ」も面白かった。ビジュアルが強調されたクローネンバーグ流ゲテモノ映画だ。だが恐くない。少なくともトラウマにはならなかった。ところが、この「蝿男の恐怖」はトラウマになりました。怪談話のオチに似てるだけかもしれませんが（笑）そう、まさしく脳裏にこびり付いたオチがあるんですよ～。夫人はなぜ旦那の上半身を潰したか？サスペンスタッチで進行する回想形式な所も良い。全く無駄がない。シンプル・イズ・ベストとは良く言ったもので、「蝿男の恐怖」は、ただオチへ向け一直線に話が進む。だからこそインパクトがあるのだ。そして最後に言う「彼女が人殺しなら君もだ」と・・・。人間が人間たる所以は？　その境界線は？尊厳死や堕胎の問題にも繋がる重いテーマを突きつけて終わる。映画で答えは示さない。その線引きは誰にも出来ないからだ。続編も作られたが、蛇足と解り切ってるので観ていない（笑）

  2006.09.08

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  恋のミニスカウエポン

  Ｂ級嗜好をワシヅカミするタイトルなので、思わず観てしまいましたよ（笑）ＷＯＷＯＷにて・・・。「恋のミニスカウェポン」(2004) 日本未公開なるほど、未公開作品だとタイトルのインパクトは特に重要かもしれませんね。チャーリーズエンジェル２ フルスロットルの亜種。その女子校生版といった所。アクションとミニスカがあれば他は何もいらないっ！日本で作ってもイイ感じのＶシネマに仕上がったと思われます。ていうか、Ｖシネマでなくマジで作ったらイイのに。人気のグラドル集めて少しカネかけて・・・。ところで、このミニスカウエポン。超Ｂ級のノリながら、グリーンマイルの大男マイケル・クラーク・ダンカンが出演したり、「ビックリました」のデヴォン青木（ワイルドスピードx２）がメンバーだったり、油断できない布陣で攻めて来る。欲を言えば役者にミシェル・ロドリゲスなみの身のこなしが欲しいけど、ビジュアル重視のキャスティングという事で・・・、銃の構え方が、へっぴり腰（死語？）だからこそ、また笑える。（食わえタバコで撃つ青木は、なかなか良いが）それにしても、悪役とのレズビアン関係に揺れる恋心がメインテーマになるとは・・・。なんじゃそりゃああああ！　展開が読めない！そう言えば最初、なぜタイトルが「恋の」ミニスカウエポンなんだよ、と思ったけど、そういう事だったのかぁ（笑）かなり意表を突くＢ級娯楽映画の快作です。

  2006.07.30

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  フランケンフィッシュ ★★★★☆

  これは期待以上のＢ級モンスターホラー。巨大魚が次々と人間を襲う！　果たして生き残れるか？ＷＯＷＯＷで観ました、お約束が守られた良作です。ありがちな展開でも、やるべき事をキチンとやれば観賞に耐えるものが出来るという手本。でも、スポーンの監督なのだそうです。だからこそ演出に手抜かりが無かったのでしょう。Ｂ級ホラーに何が求められているか熟知しています。特に後半はテンポが良く、意外な人物が意外な死に方をするという展開も見せ、予想が難しくなり緊張感を増す。また、ラストも「そう来たか」程度には楽しませてくれた。低予算といっても、セットのボートハウスは次々と沈むし、ＣＧの巨大魚とそれに絡む水の表現はリアルで見事。あとはキャラの個性を際立たせ、もう少し顔の知れた俳優さえ使えば、アナコンダのような秀作に化けたと思われる。そう考えれば惜しいと言えるが、既に有りがち過ぎるストーリーのため高望みしていないのだ。心理描写などの無駄を極力省いたような印象。襲われた人のことを嘆いたりしません。登場人物は皆、自分のことで手一杯なのです（笑）・・・て事で、日本語タイトルのＢ級臭に引いてしまいそうですが、（と思ったら原題もFRANKENFISHとは・・・、アハハ、やられた）これは久々のアタリ！　イイ肴が釣れました（笑）

  2006.07.17

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  アナコンダ２そして永遠へ

  アナコンダ２(2004)をＷＯＷＯＷで観ました。裏でダ・ヴィンチ・コードの番組やってたので、そちらは録画しときました。・・・て、録画するんなら逆じゃないかという気も。アナコンダ１が思いのほか良かったので、逆に２はあまり期待してませんでした。まぁ、キャスティングを見ると、作った側も期待させようなんて考えてないじゃんという印象だし（笑）基本的に映画の「２」は「１」で得た評判と知名度だけで、勢いソコソコの客足を期待する。てな、お約束があるそうです。駄作と叩かれるの覚悟で～。そしてアナコンダも、きっちりお約束を守ってましたね（笑）今回、顔を知ってる俳優といえば「ティアーズ・オブ・ザ・サン」「異常犯罪捜査班 -S.F.P.D.（ドラマ）」のジョニー・メスナーくらい・・・。「THE JUON／呪怨」のケイディー・ストリックランドの名前もありますが、実は私、未見なので知りません（汗）知名度のある俳優が出演していないと誰が生き残るか予測できないという面白さがあるはずなのだが、このアナコンダ２では「誰が食べられてもいいや」と思ってしまったぁ。前作はジェニファー・ロペスに肩入れしてハラハラドキドキ。それを楽しめたわけですが・・・。いや、それより、ほとんど出番の無いエリック・ストルツに意表を突かれまくって、もうそれだけで腰が抜けてしまったものです。アナコンダの存在を曇らせかねない極悪ジョン・ヴォイドも良かったし、アイス・キューブの存在感も光ってた。・・・て、なんだ、１への懐古かよ、てなレビューになってまいりましたが、んなことはありません。２はアナコンダの乱交パーティでオールＯＫっす。じゃあ次・・・、３は舞台をジャングルから都会に移して対ＳＷＡＴ戦でＯＫ。４は遺伝子操作して羽根が生えたアナコンダが空飛んでＯＫ（嘘）主役がルトガー・ハウアーかマイケル・パレならもっとＯＫ。

  2006.05.21

• ザ・グリードにキャベジンＡこーわぁ！

  昨夜「ザ・グリード」(1998)を放送してましたね。私は観ませんでしたが、ＬＤ持ってますのでレビュー。（ＬＤプレイヤー壊れたら今後どうするぅ、悩）内容としては目新しさがほとんどない単体モンスター映画。Ｂ級カテゴリーに片足つっこんでる作品なわけですが、ソマーズ監督が上手いのでイイ感じです。ユーモアを忘れないところが持ち味。若者がポップコーンつまみながら、人間が食われるシーンで「イエス！」とか叫ぶタイプのお気楽ホラーといった所でしょう。そういう「目的のハッキリした点」が清々しくて良いです。まぁ、アトラクションですよね。座席が動く体感式で飛び出す３Ｄシアターなら完璧、みたいな。たぶん、映画の企画としては、当時のＣＧ技術でどんなモンスター映画が出来るかという所から入ったのでは？まだＣＧが高価だったはずで、結構予算かかってるんじゃないでしょうか・・・。それでＢ級呼ばわりしちゃ失礼ってもんですね。ただ、３０００人食ったというのはグリードの自己申告（笑）最後に、アナコンダとグリードは地上波ＴＶで３～５年に一度は放送する、に３０００ハムナプトラ！

  2006.05.20

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  フィフス・エレメントが好きと言いづらい件について

  この映画、好きなんだけど、なかなか声を大にしては言えない。なぜだろう・・・（笑）それは例えばオタクの人が「私はオタクです」と、親戚一同の前では堂々と言えない心理に似てると思う。じゃあ、なぜ・・・、「フィフス・エレメント(1997)」は恥ずかしいのでしょう。やっぱ恥ずかしいと言えばゴルティエの衣装か？それ着たミラ・ジョヴォヴィッチがステキだから？いやそれ以前にジョヴォヴィッチを口でスラッと言えないから？クリス・タッカーが面白すぎるから？ゲイリー・オールドマンがそれに負けまいとしてるから？とにかく顔ぶれが凄過ぎる。こんなにカネかけた贅沢なオバカ映画は滅多にあるまい！スタッフがマジメな顔して遊んでる感じがする。そう、それはカネをかけまくったお遊び！この映画は「贅沢」という背徳の香りがする。予算をかけたにも関わらず「見合った真剣さ」がそこに無いから。今、世の中はエコロジーだのなんだのと息苦しい、世知辛い。ゴミを分別するのは本当に頭が痛い。ビニールの封筒に宛名シールなんか貼って郵送すんなボケ。上手く剥がれず白い紙がベリッと残ってめんどくせぇ～。だが、分別収集は大切な事で正しい事だ。それは解っている。なのに「フィフス・エレメント」ってどーよ。オバカで贅沢で無駄遣いの極みじゃまいか！そりゃそうだ。それでこそ非日常を楽しむ娯楽映画！しかし、同時に世間はそれを低俗と呼ぶ（笑）いかに芸術的に優れたオペラシーンや装飾美が投入されていても、遊びの延長線上にある限り目指す所は自己満足。人を楽しませる娯楽を作る行為もまた自己を満足させる遊びとなる。このような、オバカ映画の目指す所は自己満足の共有にあるのではなかろうか？見る側も各々のストライクゾーンを見つけて楽しむ・・・。フィフス・エレメントを楽しんでしまったときによぎる背徳心は、子供が親に隠れて贅沢をしたとき抱くそれに似ている。それを受動的に「楽しんだ」と言うことが出来ても、そのうえ能動的に「好きだ」とまでは言い出しにくいのである。

  2006.05.15

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  １３ゴーストをファンタジーと言い切る！

  先日「名探偵モンク」について書いたので気になるトニー・シャルーブつながり・・・。映画「１３ゴースト(2001)」で主役を演じるトニー・シャルーブ。彼はここでもモンク同様、妻を亡くしてる役でした。ちょっと情けない感じの中年男が子供達を守るために奮起します。色々な仕掛けを繰り出すお化け屋敷ホラーとしては、「豪華」という点で二重丸。視覚的に楽しむＢ級ホラー映画と思えば充分過ぎるほどです。ロバート・ゼメキス、ジョエル・シルバーのダークキャッスル製作で予算もかかってるから本当はＢ級って事ないのかもですが、リメイクの元ネタがアレだしぃ・・・、狙って作ってるとしか思えない。そう、それがダークキャッスル・クォリティ（笑）かと言って、気抜いてＢ級と思い込んで観てるとラストで肩すかしの感もあります。ある意味微妙です（笑）そもそも、あのような屋敷が存在する時点で、この映画は「お化け屋敷ファンタジー」のような気がします。とは言え、ガラス張りの迷路のような館。１３の多彩なゴースト。その設定だけで「来る」ものがあって好きな映画です。けっこうグロイし（汗）

  2006.05.14

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  激突！はモンスター映画だと思う

  Ｂ級もしくはホラー映画というカテゴリーにおいて、車が主役の映画ということだったら、「クリスティーン」に続いて「激突！」が思い浮かぶ。この「激突！(1972)」は、もともとテレビ放映用に製作したものを出来が良過ぎたため、日本・ヨーロッパ等で劇場公開に切り換えたらしい。当時、ユニバーサルとの契約で刑事コロンボ「構想の死角(1971)」等の監督をしていたスピルバーグは、（顔アップを効果的に挿入し、人物の心理を表す編集と演出は当時から）思いがけず劇場映画デビューを果たしてしまったのだ（笑）この「元はテレビ放映用」というのはＢ級映画でよく有るパターンだが、たとえそれが低予算で、内容が単純なカーアクション映画であっても、飛び抜けた演出によって一級品に昇華する事をスピルバーグは立証した。公開当時「激突！」を映画批評家達がこぞって絶賛！スピルバーグはデビュー作にして一躍、注目監督になったのだ。デビュー時にホラー映画で手腕を買われ、後に一流のアクション映画監督として成長する例は、いくつもあるが、スピルバーグは「激突！」において、その先陣を切ったと考えている。「激突！」が一見カーアクション映画であっても、トラックがモンスター扱いのホラー映画だと言えるから。実際、原作・脚本のリチャード・マシスンはヘルハウスなどホラーやＳＦ系が得意。ホラー映画は低予算でも、監督の演出しだいで良作に仕上がります。低リスクで若手監督の腕試しが行える登竜門的ジャンルだが、ビデオ普及によるホラー需要の増大で、スピルバーグ以降、その傾向は増したのではと思われる。ハリウッドが望む娯楽映画の監督とは、まさにスピルバーグのような監督なわけで、ホラーで掘り当て、大作映画でバッチリ儲けるみたいな・・・。Ｂ級好きの個人的主観で言えば、「激突！」のように低予算でホラーであるにも関わらず、Ａ級評価を得てヒット映画化してしまうのは、寂しい気もする（笑）確かに「激突！」は毒のない映画で、間口が広く仕上がっている。考えてみればスピルバーグの娯楽映画は、ジョーズにしても未知との遭遇にしてもジュラシックパークにしても、一歩間違えばＢ級映画。それをキッチリＡ級に仕上げて来る所が流石なわけで・・・、失敗しないハリウッド大作を撮るための方程式が、その辺りに見えて来る。

  2006.05.05

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  遊星からの物体Ｘは殿堂入り？

  ジョン・カーペンターで一つカテゴリーが作れそうですが、全部がＢ級映画かと言えばそうでも無いです。（実際はＢ級というより、Ｂ級半といった感じが多いし）（ゲームがあったとは知りませんでした。ちょと興味あります）「遊星よりの物体Ｘ(1951)」のリメイク「遊星からの物体Ｘ(1982)」は、何といっても特殊メイク・造型が一級品です。逆さまの頭に蜘蛛の足が生えるなんて最高のアイデア！それゆえに「これはロブ・ボーティンの映画」とまで言わたそうです（笑）そして何より、ちゃんとしたサスペンスに仕上がってます。印象的な台詞が満載ですし、演出も秀逸です。この映画を見てからは日常でも、犬が人の顔を舐める様子を見てられなくなりました。「やめろ、舐められてんじゃねぇ、ばい菌が移るぞ」みたいな。突然、犬の顔がパカッと割れるシーンは、エイリアンのチェストバスターが飛び出すシーンと、同等の衝撃です。他にも胸がパックリ開いて腕を喰いちぎるシーンとか、血液検査とか、ドキッとするシーンが続きます。でも、この映画は公開当時、あまり客が入らなかったそうです。ブレードランナーもそうですが、ビデオの時代が来て、そんな中で掘り起こされた代表のような映画だと思います。あと内容がテレビ向きだったと言えるかも。サスペンスは眼が離せないですからねぇ。カーベンター映画にしては珍しく音楽が監督とは別のエンニオ・モリコーネ。いつもの名調子だったので当初、カーペンターが作った曲かと思ってました。「こんな感じで～」とか、打ち合わせしたのかもしれませんね？有名な話ですが、ジョン・ウィリアムスがジョーズの音楽について監督と打合わせた時、スピルバーグが「ドッタッ、ドッタッ、ドッタッ」と低音で歩み寄る感じを伝え、その通りに作ったのが、あの印象的なジョーズのテーマだそうです。結構、事前に打合わせしてるんですね。音楽も実際。ちなみにこれはコレクションの一部↓（笑）

  2006.05.02

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  車がセクシーなクリスティーン

  車が主役のＢ級映画と言えば、まず「クリスティーン(1984)」でしょうか・・・。原作が巨匠スティーブン・キングですが、それでもＢ級映画認定です。だって監督がジョン・カーペンターだから（笑）と言っても、これはカーペンター映画の中では秀作です。カーペンターは自ら音楽を書きますが、ホラー映画には意外とハマってて悪くないですよね。それも含め、シーン単位でツボを突いて来る監督ではあります。クリスティーンでは、壊された車が自己修復するシーン。コレに尽きます。今ならＣＧ技術で可能だと思いますが、当時、これを撮るのは大変だっただろうなぁ、と感心します。その部分の演出ですが、選曲がまた良いです。セクシー系の音楽が流れる中、クリスティーンが艶やかに甦るのです。少年と車の恋＝車は女性である事を想起させ、だからこそ恐い（笑）キングの原作って「ゾッとする恐さ」を追求してますよね。

  2006.05.01

• クリッターは一級品でしょう

  ホリー・ハンターがバーニングのような映画に出てたって事で引き続き「あの人がこんな」シリーズです。が・・・、すみません、超有名な１３金のケビン・ベーコンと、「クリッター３(1991)」しか持ちネタがありません。・・・て事で、みんな御存知ですね、クリッターズ３にはディカプリオ様が子役で出てました。それだけです。ハイ。レオ様のオフィシャルな経歴では、無かった事にされてるらしいです（笑）クリッターは動物パニックのフォーマットを守っているため、基本的に「ハズレ」がありません。中でもシリーズ一作目を、個人的にＢ級映画とは思っていません。賞金稼ぎと少年の間に友情が芽生えたりして、意外と感動しました。そのクリッター(1986)の監督スティーブン・ヘレクは、これまたロジャー・コーマン門下とか・・・。低予算ながらも上手く仕上げてます。しかし、クリッターがテレビ放映された時の解説で、ラストの○○が元に戻るシーンは、「ラストを盛り上げるために追加撮影された」と聞いた記憶があります。映画会社も「これは予想外にイイ」と思ったのでしょうか？「追加予算出すから派手なシーンを加えてちょ」てことですからねぇ。確かに、あのラストがなかったら、さらに低予算さが浮き彫りになった事でしょう。

  2006.04.29

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  バーニングというホラー映画

  トニー・メイラム監督つながりで、ついでに・・・。この「バーニング(1981)」は、今では有り得ないスゴイ映画です。何がスゴイかというと・・・子供を園芸バサミでチョキチョキ切っちゃうから。ならば、シザーハンズもホラーに出来るじゃん、と名案が浮かんだり（笑）それはともかく、子供がバタバタと殺戮される話なんて今じゃ作れないっしょ。にもかかわらず昔、テレビでも放映されました。午後９時台に（汗）一応、極端な残酷シーンはカットされてたようですが・・・。特殊メイクはトム・サビーニ。しかし、あんなに恐かった殺人鬼のシルエットがラストでは顔見せするのですが、焼けただれた特殊メイクの顔が間抜けな感じがして苦笑。逆に恐くなくなってしまった事を覚えています。それなりに良く出来てましたけど・・・。音楽のリック・ウェイクマンはイイ仕事をしています。ハサミを切る時の効果音と共に、神経が逆撫でされます（ゾクッ）「となりのサインフェルド」のジェイソン・アレクサンダーと「ビアノ・レッスン」でアカデミー主演女優のホリー・ハンターが、この映画に出演しています。こういう事って時々ありますが、経歴から消されたりしますよね（笑）とにかく、あの演出のインパクトと優秀なスタッフにより、１３金の亜種としては良作って事で、殿堂入りです！ＤＶＤ出て欲しいけど、出ないだろうなぁ、出ても買わないし（笑）

  2006.04.28

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  ルトガー・ハウアーのスプリット・セカンドを探せ

  少し前にブレードランナーを取り上げたのですが、ルトガー・ハウアーって、結構Ｂ級映画出演多いですよね。Ｂ級に半歩足を突っ込んだ「ヒッチャー」などは、ブレードランナーを彷彿させる冷酷さで殺人鬼を演じており、その、彼の名演無くしては、本当にＢ級映画になる所でした（笑）（続編だったらDVDがあるんですね、これも面白かったですが）ルトガー・ハウアーは悪役の方が似合ってると思うのですが、主役を演じた「スプリット・セカンド(1992)」は、それでも、お気に入りのＢ級映画です。近未来のロンドンで、満月の夜に猟奇殺人を繰り返す知的モンスターとの戦い。いかにも、いい感じのＢ級設定です。ロンドンが温暖化で水没しかけてるのですが、その描写がまたイイ。とにかく何も考えずに見られるアクション・ホラーです。いや、考えてはならないのです。Ｂ級を観る時は！共演はマネキンやSEX AND THE CITYのキム・キャトラルですがな。これまたイイ配役です。映画史に残るオバカ映画「ゴーストハンターズ」にも出演されてたんですねぇ。SEX AND THE CITYは下ネタ担当だし、あなどれない女優さんです（笑）スプリット・セカンドは、ＪＳＢ（放送局？）でプレミア放映後、ビデオ発売と書いてあります。純粋な劇場映画とは違うのかもですが、Ｂ級映画には元がテレビ放映用って本当に多いですね。監督は「バーニング」のトニー・メイラム。脚本のゲイリー・スコット・トンプソンは、ワイルド・スピード(2001)の脚本家。スプリット・セカンドは脚本第一作目だそうです。クリーチャー造型は「エイリアン３」のステファン・ノリントン。スタッフもイイじゃないですか。でもこの映画、そんじょそこらのレンタル屋では探すのも困難。ぜひＤＶＤで発売して欲しいものです。ＣＳでルトガー・ハウアー特集として放映してくれても嬉しい。出来たら「ウォンテッド」も合わせて！

  2006.04.27

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  食えんてぃん足らんてぃーのは名優ってことで

  エイリアスにはクエンティン・タランティーノが役者として登場するエピソードがありますけど、切れた悪役が見事にハマり、美味しい見せ場を全部いただいちゃってましたね（笑）彼が登場すると主役を食ってしまう「食えん役者」なのに、実際には露出が全然、足らんてぃーの。現在ＷＯＷＯＷで放送中のＣＳＩ：５では彼が「監督したエピソード」が控えてるそうで、一応それも楽しみです。キル・ビル等の監督・脚本家として一流のタランティーノですが、良い役者さんですので、もっともっと出演して欲しいものです。彼の持ち味である「切れた演技」が見られるのは、何と言っても「フロム・ダスク・ティル・ドーン(1996)」でしょう（脚本も！）ジョージ・クルーニー、ハーベイ・カイテル、ジュリエット・ルイス、サルマ・ハエック等、名優達（ていうかファミリー）が出まくったヴァンバイア映画です（笑）監督は、今やアクション映画の売れっ子、ロバート・ロドリゲス。何度もＴＶで放映してるから、御存知ない人はいないと思いますが・・・。役者としてのタランティーノが見れる貴重な映画ってことで。この映画で顕著に感じられる事があります。「この人達は映画を楽しんで作っている」ということです。本来Ｂ級映画に求められるのは、このノリなんですけど・・・、ノリだけで演出が上手くいくわけではありませんよね。結局、能力のある作り手によってのみ、完成度の高いＢ級映画が出来上がる。そんな、ある意味、矛盾した結論に行き着くのであります。完成度の高いＢ級は、もはやＢ級じゃないだろ。てなツッコミが可能なわけですが、確かにそうかもしれません。特に、この「フロム・ダスク・ティル・ドーン」では、前半の犯罪逃避行映画、後半のゲテモノ映画。まったく異なる二種類の映画が、何の伏線も無く唐突に転換するという大実験がなされています。そう考えた場合、後半の題材がＢ級ネタなだけで、あるいは映画史に名を残す、特別な作品なのかも。

  2006.04.14

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