[法科大学院と司法試験] カテゴリの記事

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• 保険をかけるか

  片づけをしていると、なんだかだんだん試験のことが心配になってきて、「そうだ！落ちた時のために行政書士登録をしておこう！！」なんてことを思いつきました。今回落ちたら、次の試験は８か月も先です。その間、生活費をなんとかしなくちゃいけません。ネットで手続きを確認して、書類をプリントアウトしたりして見ていました。しかしねー、なんでまたここに話が戻るかねー。ロースクール受験するときにも行政書士やるかどうか悩んだじゃんよー。なんて思っていたら、去年受かったロースクールの同級生から連絡があったのです。そうしたら、「そんな心配するだけ無駄です。お酒でも飲んでさっさと忘れてください。次にやることをどんどん考えた方が良いです。」と一蹴されてしまいました。それもそうかと思い、書類を書くのはやめました。とにかく発表までは落ち着いていよう。

  2010年11月27日

• 寮で便利だったもの

  研修所の寮に入っていて、よく使ったものとか書いておきます。○アロマトレー付き加湿器これは、ホームセンターで１４８０円で買ったものです。寮は、寒くなってくるととても乾燥して喉を傷める人がたくさん出ます。小さくて良いので、加湿器を持っていくことをお勧めします。アロマトレーがあると、朝はペパーミントで目を覚まし、夜はラベンダーでリラックス効果というのも得られて良かったです。緊張とリラックスの調整はとても大切だと思います。○電気ひざかけ・足元カーペットこれも、勉強するとき使いました。寮の机は窓際にあって、足元がいつもすーすーします。なので、私は足元に断熱シートを敷き、その上に足元サイズの毛足がちょっと長いカーペットを敷いてボアのスリッパを使いました。カーペットは、衣料品の量販店なんかで８００円くらいで売っています。電気ひざかけは、２５００円したかな。これが私が持って来たものの中で一番高い電気製品です。○ポケモンの枕寮の布団類は困ったことが２つあります。枕が高いこととカバー類がとてもずれやすいことです。私は低めの枕が好きなので、ポケモンの低反発枕を一個買いました。カバー類はしょうがないから直しながら使いましたが、毛布が寝ている間にカバーの中で丸まっていくなんて経験初めてしましたよ。「困ったなあ」と思いながら眠いので寝ていました。難しい問題です。○１リットルのポット寮では給湯室で熱湯がもらえるので、ポットは普通ので十分です。○カラーボックス用のひきだしホームセンターで売っているカラーボックス用の引き出し（折りたためるもの）があると、本棚を引き出しとして利用できます。洗濯グッズとか小物類とか入れておくと取り出しやすくて便利です。○タッチライトこれは、１００円屋さんのです。私は部屋を真っ暗にして寝ていたので、夜起きた時にこれがあると便利でした。＊洗濯グッズやお掃除グッズは、前の利用者が置いていってくれたものがありますから準備する必要はないです。入寮日は早めに来ると、いろいろもらえてお得です。トイレのお掃除ブラシも寮についています。シャンプーやボディシャンプーの類も、気にしなければいろいろあるようでした。食器も中古品をもらってる人がいました。世の中結構すごいです。

  2010年11月27日

• 戦い終わって日が暮れて、そして夜が明けた。

  大変ご無沙汰しています。ご心配をおかけしましたが、修習最後の試験が昨日終わりました。決して、決して！！無事ではありません。どの科目も悩み多き問題で、悩みに悩んだ挙句「えい！」と書いたら間違っていた、なんてのが結構あるようです。心配を減らせず面目ないです。ただ、この試験特有の「綴じ紐を結べなかった」とか「表紙をつけ忘れた」とかいう失格答案や「二種類ある表紙と中身の答案をつけ間違えた」とかいう点数が全くない答案にはなっていないことは間違いないです。少なくとも、採点はされるはず。その点と、最後まで試験を受けたということで今は喜ぼうと思います。試験の問題も難しかったですが、それ以上に大変なことが実はいくつもありました。この２か月は私にとって大変しんどかったです。まず、最初のうちは、実家に残してきた雑用に気を取られ、研修所の寮になれないこともあって大変まごつきました。後半になると、実家の仕事場に泥棒が入ったりという困ったことが起こりました。そして、試験の前の週には、入院していた父の容体が悪化して、母や弟と一緒に病院に呼び出され、「人工呼吸器をつけたり特別な延命治療をしますか」などという超シビアな質問を受けたのです。これは、予想しない展開でした。医者は「昨夜から急に熱が高くなり肺炎を起こしていて、血圧が下がっています。いつ呼吸が止まってもおかしくない状態です。」と言いました。確かに、パソコン画面のグラフや表にはそういう数字が並んでいました。いつも血色の良い父が、真っ白い顔をして動きません。本当にすぐに死んでしまうように思えました。「そんな急にこういう展開が来るんだろうか、よりにもよってこんな時期に。」と思いました。先週は、そんな状態ではありませんでしたから。でも、延命治療をして直ったとしても、父はまたベッドの上で何もわからず寝ているだけの生活が続くだけです。結局、母や弟と相談して特別な延命治療はしないことにして、酸素を増やしたり薬を投与したりという治療をしてもらうことにしました。病院から帰る時、「生きている父を見るのはこれが最後だ」と思いました。修習最後の試験は何が何でも受けなければなりません。死に目はもちろんお葬式だって出られないかもしれないと思うと心がずっしりと重くなりました。息子を抱っこして実家に帰ってきてから、父にはずっと心配をかけ通しでしたからね。結局、司法試験に合格したこともバッジがついたことも教えてあげることはできずに死なれてしまうのかと思いました。それだけでもバチあたりなのに、お葬式にも出られないなんて、きっと私はろくな死に方をしないなあ、とも思いました。でも、仕方がありません。とにかく私は進路をしっかり決めて、息子を育てていくことを最優先に考えなければならないと思いました。気持ちを切り替えて勉強に集中することは、これまでさほど難しいこととは思っていませんでしたが、今回ばかりは雑念が入って勉強の効率は悪かったです。母や妹からの訃報がいつくるかと思って数日を過ごしましたが、意外にも連絡はなかなか来ませんでした。そのうち「熱は下がってきたよ。」とか「顔色も良くなってきたよ。」とかいう話はちょこちょこと入ってきました。そして試験期間半ばの勤労感謝の日には「小康状態になった、と看護婦さんは言っているけど、もう大丈夫なんじゃないかと思う」という母の連絡が入り、ほっとしました。医者は、もう大丈夫とは言わないらしいですが、父は熱も下がり血圧も戻り、血色も良くなって、自分の周りを取り囲んでいるみんなをわかっているのかいないのか見まわしているそうです。「多分、今すぐどうこうという状態じゃないと思うよ。大丈夫だと思う。」と母は電話で言っていました。試験初日は、みんな異常な緊張をしながら受験したので、次の日に一気に疲れが出て体調を崩す人が続出しました。私も朝起きた時の予想以上の疲れに驚きました。友達も熱を出し、病院で点滴を受けたりしたのです。私は、頼まれて薬局に体温計や冷えピタを買いに走ったりしましたが、友達のためにやっているんだか父のためにやっているんだかわからないような気持ちになっていました。その友達も最後まで試験を受けられたし、父も大丈夫みたいだし、とりあえずは安心してこれから引っ越しの準備です。本当に、やれやれという気持ちです。終わってから見てみると、なんだか自分自身の土壇場での覚悟を試されたみたいな気がしています。「お父ちゃん、脅かさないでよ。」と父には言いたいです。そういうわけで、試験中メールでお騒がせしてしまった皆様には本当に申し訳なかったです。でも、おかげでなんとか最後まで受験できました。ありがとうございました。どうぞ、これからもよろしくお願いします。よし！では荷物をまとめるぞ！

  2010年11月27日

• いけどもいけども

  いやはや、難しい問題が世の中にはたくさんあるものです。今日も悩んで悩んで見切り発車の答案を書いてしまいました。気にしてはいられません。明日も明後日も試験は続きます。今日は試験の後、模擬裁判の準備で、みんなで集まってこれまた悩みました。その後、ご飯を食べて、お風呂に入ってちょっとゆっくりしたら１０時です。なんで１日２４時間なんでしょうねえ。勉強は嫌いじゃないんですけど、道は険しいものですね。

  2010年10月06日

• ヤケ酒とフテ寝

  今日の試験が始まった時、クラスのみんながどよめきました。私も一緒にどよめきました。今日の試験が終わった時、みんな「修習やめたい」と言いました。私も一緒に「修習やめたい」と思いました。いろいろなレベルの人が修習しているのでしょうが、今日の試験に対する気持ちはほぼ全員が一致していたのではないかと思います。そういう意味で、珍しい試験だったと思います。難しかった。ほんと、何が何だかわかりませんでした。時間はないわ、わからないわ。あせってパニックになって、書き方のお作法までどっかにぶっ飛んでしまいました。７時間近く試験時間があっても、全然足りません。明日もあさっても、こんな問題ばっかりなのかなあ。さっき、食堂で夕飯をヤケ食いしてきました。ご飯は自分で盛り付けるので、どんぶりに強気で盛り付けました。これが食わずにいられるかい！まずは食べて気力と体力を回復すること。気持ちを切り替えて明日はがんばらなきゃ。でも、今日は早めにビール飲んで寝よう。滅茶苦茶疲れました。

  2010年10月04日

• ２日目にして試験

  今日は集合修習２日目です。んでもって、最初の試験でした。丸１日試験してました。昨日もらったスケジュール表によれば、試験の合間に模擬裁判があるという感じのスケジュールのようです。なるほど、結構大変そうです。これで、風邪がはやるとクラス中がマスクだらけになって大変らしいです。寮の部屋は落ち着いたワンルームで、すごく静かで勉強にもってこいです。目の前は林で緑がいっぱいです。これがそのうちみんな枯れ葉になるのねー。落ち葉掃除は誰がするのかしら。すごく大変そうです。テレビもないし、朝夕読む新聞とインターネットが情報源です。談話室にテレビがあるみたいですが、みんなそんなに見に行かないみたいです。テレビがないと、インターネットもどうでも良い気分になります。新聞あればいいや。近所にあるお店は、まだコンビニくらいしか行っていません。この辺りは、自然が多いせいか暗くなるとコワいです。変な輩がその辺から出てきてもおかしくなさそうです。なので、私は、寮の売店と食堂でなんとかしのいで行くという方針で生き残ろうと思っています。野菜が不足しがちの食生活になりそうですが、そこはサプリメントで乗り切るしかありません。ホント、ここは一旦駅まで出たら、夜、一人で迷わず帰ってこれるかどうか自信ないですわ。どっち向いても寂しい場所に見えます。毎朝、６時半に息子を電話で起こして、夕方にまた電話して様子を聞きます。この２カ月は、週末帰宅するパターンの単身赴任をすることに決めました。片道３時間となってはさすがに通えませんわ。ここは、駅から結構時間がかかるのです。実家の母や妹、弟、近所のママ友、担任の先生、みんなに息子をお願いしまくってやってきました。みんな、よろしくね。恩返しがんばってするからね。通勤時間がないっていうのは、本当に楽です。朝起きてから結構勉強できるのですよ。こんなにゆとりのあるタイムスケジュールって今までなかったわー。厳しいスケジュールでも部屋に帰るとほっとして、お茶を飲んでから勉強しようって気になります。部屋が気に入って、ずっとここにいたくなります。静かです、ほんとに。この静かさに耐えられない、って人が続出しているのですが、私は全く問題ないみたいです。寮に入る時に、前の寮生が置いていった日用品をもらいました。まだ新しくてきれいな洗濯グッズとかたくさんありましたよ。「こんな良いの捨てちゃうんだ！信じられない！あたしもらっていって、うちに持って帰ろう！」なんてホクホクしてもらっちゃいました。中に、「重曹１キログラム」なんてシブイものもあって、びっくりしました。「重曹を使う修習生があたし以外にもいるのか？でも、使ってないところをみると、おうちの人が入れてくれただけとかかなあ？？まあ、いいか。とにかくもらっちゃおう。」というわけで、重曹１キログラムをゲットした私は、洗濯や掃除、お風呂にも喜んで使っています。そのうち、その辺がピカピカになるかもね。ここは静かですが、机が窓際にあるので段々足元が冷えてきそうな気配です。足元の暖房はしっかりしなくてはいけないみたい。シルバーの断熱シートが活躍しそうです。さすがにそれは捨ててありませんでした。前の人たちは夏の修習だったからね。でも、お掃除用具は使いやすそうなのをゲットしましたよ。早めに寮に入って得しました。講義も、良い教官たちに一生懸命教えてもらえて本当に嬉しいです。時間を気にせず落ち着いて授業聞いてて良いのよ！勉強しなくちゃダメって言ってもらえるのよ！そんなことって、多分もうこの先ありません。教官たちは、弁護士になった後のことを見据えて教えてくれているようです。きっと、私たちが心配なのだと思います。そりゃそうだよねえ。この私があと２カ月たらずで弁護士デビューするんだもの。誰だって心配するよねえ。今日の試験の出来なんて、棚のうえーの方に乗せちゃって、どんどん前進するしかありません。教官たちのお気持ちを大事にして、少しでも自分の肥やしにしたいと思います。明日も宿題がいっぱいだし、昨日の復習も終わっていないのです。さて、これからがんばって勉強しなくちゃ♪

  2010年09月29日

• 修習の区切り

  水戸での修習もついに終わってしまいました。このラスト数週間は、自分でもしっちゃかめっちゃかの状態でした。急に涼しくなって夏の疲れが出たせいか、お腹をひどく壊してしまったのがそもそもの発端です。私は、胃腸が異常に丈夫なので、まず胃腸薬のお世話になることはありません。でも、今回は２０数年ぶりに薬が効かない状態になり、それが１週間も続いて熱も出て苦しかったです。週末は週末で、子供の用事や行事（それも運動会！！）で、休めなくて。これって、あんまりじゃないか？と思いながら薬を飲み飲みその場をしのいでいました。そのお腹と相談しつつ、裁判員裁判の公判前手続きを終えて、いざ公判になる前の休日に、私は初めてパワーポイントでスライドを作ったのです。公判前が終わったのが金曜日、週明けには公判です。公判前が終わってから、３つの検察官チーム９人がひとつになって、公判での担当を決めるのですから、準備はただでさえ後手後手に回りますし、私自身、目の前のことをこなすのがやっとの状態でした。ふと、金曜日に自宅に帰って気が付いたら、自分がパワポを作らなければならない役回りであることに気付いたのでした。その瞬間、我ながらびっくりしました。大変じゃんか！おそるおそるパワポの解説本を見ながらやってみたところ、幸い、スライドを作るだけならそれほど大変ではありませんでした。スキャナーで図面や写真を取り込んで貼りつけたりするのも、ワードでやるのと変わりません。これなら、弁護人になっても、裁判員裁判でバンバンやれると思います。アニメーションを使ったりするのも、そう難しくはないそうです。でも、アニメーションを使った説明は、わかりやすそうに見えて、実はそうでもなさそうな印象です。スライドを使って説明する時、突然白地に文字を動かして貼りつけていく手法は、動きそれ自体は面白いけど、白地の状態からは先の展開が読めません。たいした文字数でないならば、先に箇条書きを出しておいた方が親切ではないか、とも思いました。私の場合は、単純なパワポ画面でOKだったので何とか週明けに間に合ったわけです。そんな状態でありつつ、集合修習のため研修所の寮に入る準備や弁護士登録の準備の時期が見事に重なり、弁護士の先生方に推薦のお願いを取り付けたり、戸籍などの書類を取得したり、荷物をまとめたりというごちゃごちゃが一気に来て、おとといまでは自分でも何が何だかわかりませんでした。でも、何とか荷物はまとまり、書類も提出できて（ちゃんと事務所名も記載されておりますぞ）、あとは２回試験に合格するのみとなったのです。昨日は昨日で、ケースケのエレクトーンの関東甲信越大会が都内であって、ついていったのでした。ケースケは、初回にしてはよくやったというところですが、やはり即興演奏は徹底的な慣れが必要なことと、自由曲もまだまだ問題がありそうでした。ひとつ大会が上にあがると、それなりに刺激のある演奏に出会えるもので、ケースケがあの会場で何を感じたのか後でそっと聞いてみようと思います。去年、一緒に練習していた友達の一人は、関東甲信越大会でも金賞をとって、全国大会に進んだそうですから、それを見ていたケースケにもそれなりの思いはあったはず。ただ、その思いを持続させるのが至難の業で、無意識に「真面目にチャラけられる」ことで良い音楽を作るケースケとしてはまさにどうやって乗り越えるかの壁が目の前に出てきたってところなのかな、と思いました。これから１～２年くらいは、結構微妙なサポートが必要かもしれません。今までと違った難しさをケースケ自身が感じて、密かに悩みだすからです。そして、ケースケの大会の後は、我が息子のオリジナル曲のコンクールです。これも、やる気があるんだかないんだかわからない状態で、本人何も状況がつかめていないとしか見えません。集合修習中も、息子は何かと話題を振りまきそうです。そんなことを思いつつ、ケースケの演奏の後は、我がロースクールの今年の司法試験合格祝賀会に顔を出してきました。今年のうちのロースクールは、全体の合格率は１５パーセントに届かず低迷したのですが、私と同期の２期未修の合格率に限っていえば全国トップの合格率です。みんな明るい顔をしていました。背水の陣は、本当に苦しいから背水の陣であって、３回目に挑戦した人たち全員を称えるべきだと思います。どんな思いを抱えて試験場に行ったのでしょうか。最後までよくがんばったと思います。というわけで忙しかった昨日が終わり、今日、やっとちょっとゆっくり気分でパソコンをつけました。ブログでも書いて、気持ちに区切りをつけ、目の前の集合修習に備えるべくいくらかでも勉強しようという気分です。集合修習は、「地獄のようだ」とみんなが言うほどハードな勉強らしいですが、社会人から見れば勉強できる時間は本当に貴重でありがたいものです。地獄の中でも、蜘蛛の糸をたどる思いで（どういう意味になるんだろう？？）必死で勉強しようと思います。どうぞ、蜘蛛の糸が切れませんように。

  2010年09月26日

• 合格おめでとうございます

  今日は、新６４期の司法試験合格者の発表がありました。私と同期の未修の友達は、今年の試験が３回目、つまり最後のチャンスです。きっと、みんなの緊張といったらなかったと思います。でも、この一年がんばって勉強していた友達はみんな合格していました。良かった！とても優秀で、絶対合格しなくちゃおかしいと思っていた人たちがちゃんと合格していたので、本当に良かったと思います。去年、私と一緒にゼミを組んでいた友達二人は受験しなかったのでちょっと残念ですが、いつかまた勉強する気持ちになる時があるかもしれません。司法試験は、修習所の起案の評価と違って、評価基準がブラックボックスみたいなものなので、とにもかくにも合格してしまわなければならないしんどい代物だと思います。３回もよくがんばったよね！良かったね！

  2010年09月09日

• やっと一区切り

  先週の月曜日が起訴状の提出日で、今日が証明予定事実の提出日でした。やっぱり、刑事事件で一番大変なのは検察官のようです。でも、今日でちょっと一区切りついたかな、と。優秀な人たちと一緒のおかげで順調に進んできています。どんな裁判になるのかなあ。暑いねー、息苦しいくらいの暑さだね。おいしいビールが飲みたいね！最近、発泡酒ばっかりだから。たまに良いビールを飲むとすごくおいしく感じます。

  2010年08月23日

• バテバテです

  担当した事件が全部（合計４件）終わってほっとしていたら、何と次の週にまた事件が配点になりました。えーっ！もう時間がないぢゃん！大慌てで取りかかりました。そんなわけで、先週も今週も全然余裕がなくて、日記どころの気分ではありませんでした。皆様にご心配をおかけした水戸のゲリラ豪雨の最中、落雷の轟音と同時に停電になった瞬間、私は、必死で取り調べをしていました。すごいわ。ドラマよりドラマチックでスリリングだわ。現実には、そういうこともあるのです。何とか期限に間に合わせてほっとした時、次席検事に「よくやった」というお褒めの言葉をいただきました。失敗ばかりしていましたが、最後に良い仕事ができたみたいです。天上人のような次席検事に褒めてもらえたなんて、一生の思い出です。もし、自分がもっと若かったら検事とか裁判官とか目指したかなあ。４０過ぎるといくらなんでも無理らしいので今となってはかなわぬ夢ですが。でも、そういうかなわぬ夢を見ることができるのも、修習の良い所です。なれたとしたら、私は、良い検察官や裁判官になれてたかな？？検察修習が終わったら、なんだか一気に気が抜けて、今日は気合が入りませんでした。来週からは、また裁判所に戻ります。今日はとにかくバテバテです。でも、なんだか充実した気分がまだ続いている感じでもありました。明日からまた暑くなるので、熱中症に注意しつつがんばりましょう。模擬裁判の準備もしなくちゃ。

  2010年07月30日

• ちょびっとのんびり♪

  ３連休の初日は、子供会の旅行で、ディズニーシーに出かけました。暑かったけど、意外にも道路はスイスイだったし、園内も比較的余裕でした。暑さにめげずに１３個もアトラクションを見たり乗ったりして、必死で遊んできました。息子は、インディ―ジョーンズのジェットコースターが一番気に入ったみたいです。私も、ディズニーシーには初めて行ったけど、なかなかおもしろい所でした。ショーも良くできてたし。昨日と今日は、ばあちゃんが風邪をひいたこともあって、うちでのんびりしていました。息子は暑いさなかにサッカーやって遊んでいましたけど（どういう神経なんだろうね）。検察修習の取り調べは、どうやら全部終わったみたいです。今週は、これまでの修習のまとめに入るのと、公判に関する修習をやろうかと思っています。検察修習も大詰めになってきました。〆はしっかりやらなきゃね。

  2010年07月19日

• いよいよ検察修習

  記録の読み込みが追いつかなくて、オタオタし続けた民事裁判修習も終わり、いよいよ明日からは検察修習が始まります。うまくできるのかねー。始まる前から、すでに腰が半分引けているのでした。だって、みんなに聞いたら、ひとり４～５件の事件を任されて、７～８人の人から事情を聞くのだそうです。検事正の決済も自分でもらうのだそうです。そんなのできるんだろうか。私のことです。変なこと聞いちゃって、相手の人を怒らせちゃうんじゃなかろうか。考えれば考えるほど無理そうな気がしてきます。民事裁判修習でも、ふいに聞かれた質問に答えられなくて立ち往生したことが何回もありました。あれはあれで結構なドキドキでした。でも、検察修習をすることに比べたら裁判所にずっとい続けたくなります。何が起こるのかわからなくてどう覚悟を決めたらいいのかわかりません。まだ泣き出した修習生はいないらしいので、伝説をつくらないように心してかからねばなりません。ここは検察官になりきってやらなきゃ絶対にダメだろうと思います。最初が肝心なのでしょう。毅然として行かなきゃ。

  2010年05月30日

• 合同修習にて

  今日は、裁判所の合同修習でした。修習の後に懇親会があって、「私はどこの修習でもいっぱいいっぱいでテンパってばっかりです。」と久しぶりにお会いした刑事裁判官に愚痴ったら、「いやいや、まだまだいけますよ。全然いけます。」と笑われてしまいました。そっか、まだまだいけるんだ。そう思ったら、本当にまだまだいけそうな気がしてきました。よし、がんばるぞ。修習も半ばになると、みんな裁判官の方たちと大分なじんできています。みんなそれぞれに、会話を楽しんでいる様子でした。ちょっと見ないうちに、刑事裁判の若い裁判官の方たちが、ずいぶん大人っぽくなったような気がします。若い人の成長って早いんだわア。ババアも負けずに成長しなくては。

  2010年05月10日

• 受験生の心意気

  今年の本試験がいよいよ迫ってきました。受験すると決めた人は、ちょっと病気なくらいに楽天的に行って良いのではないのでしょうか。順調に問題を解いている自分をイメージすることも大切だと思います。それと、１つの試験で失敗したと思っても、落ち込むのはすべての科目が終わってからにすることです。全部終わってから、どんなに落ち込んで騒いでも結果は変わりません。これは私が去年立証済みです。でも、全部の試験が終わる前に落ち込んで騒ぐと、はたして良い方向に行くかどうかはわかりません。「今目の前で何が起ころうと、とにかく合格するのは自分だ。」という思いで行くべきだと思います。やっぱり、何事につけ、本番に重要なのは「向上心より平常心」という開き直りだと思います。試験では、平常心を保つことが最高の向上心ってことなんですけど。今年受験しないと決めた人は、来年も回避するくらいなら、受験生をやめるくらいの覚悟をすることが大切だと思います。でないと、「本試験コワイ病」からいつまでも脱出できません。回避すると、みんな何となく後ろめたい気持ちを持つみたいで、それは精神衛生上も良くないし、モチベーション維持が難しくなります。まあ、そうはいっても、人生何が幸いするかは本当にわかりません。必死で勉強していれば、何となくの予感もするものですから、そういう予感にしたがうこともアリだと思います。私は、去年の本試験初日の前日は、ほとんど眠れませんでした。そして、初日が終わったその夜も２時間くらいしか眠れませんでした。どれほど努力して、後は解答用紙に書くだけだと開き直ってみても、実際の自分は本当に弱いものなのだと本番を目の前にして思い知ったのです。今迄の試験での悪い経験が一気に目の前をよぎった気がしました。それでも、最後の試験科目まで自分の気力を支えたのは、ロースクール入学以来ずっともち続けた使命感と執念です。使命感ってのは今思うと大袈裟だけど、でも試験本番では間違いなくそう思っていました。自分は、何のために司法試験を受けるのか。どれほどその思いが強いのか。そのためのチャンスを与えられているのだと思ったら、問題と解答用紙を前にしてスッと涼しい気持ちになれました。「これは、行政法を先に解こう」「これは、刑訴を先に解こう」「刑法を勉強しなくて良かった！これなら、ちょっとくらい勉強してたってムダじゃん。」なんていう妙ちくりんな計算もパッと見た瞬間にできました。がんばった自分を素直に肯定して、能力を信じることです。あせりそうになったら、トイレに行ってみることも大事です。宅急便のお兄ちゃんは、「道に迷ったときは、車から一度降りて立ちションベンするんだ。」って教えてくれました。これは、私の人生訓のひとつになっています。もっとも、今では宅急便の車にもナビがついているのでしょうけど（笑）。平常心のまま、試験を終われることを祈っています。

  2010年05月09日

• 寒さにダウン

  ここのところ、週末に休みがない状態が続いていました。先週の週末は、修習生の自主企画の一泊旅行で、息子も参加させてもらいました。お兄ちゃんやお姉ちゃんたちに遊んでもらって、息子はとても満足そうでした。未来の法曹の集団に入れてもらうチャンスなんてそうそうないですから、きっと面白いご縁を何かもらえたんじゃないかとちょっと期待しています。しかし、その次の日からの週は、何とも体調が落ち目気味で、週半ばの飲み会でも疲れが残った感じでした。「ちょっと長く眠りたい」と思っていましたが、この時間がなかなかとれず、疲れがたまっていく感じだったのです。その状態で、この土曜日はＰＴＡ総会だったのです。みぞれが降る中、体育館は冷蔵庫のように冷え切っていました。カイロをいくつも貼って、ダウンも着込んで行きましたが、季節はずれの寒さが、落ち込んだ体力を直撃した感じでした。総会の間中、背筋がぞくぞくして、ふるえがきました。今日は、もう朝から最悪。頭痛とめまいと疲労感と眠気と。起案の勉強をしなくてはいけないと思っていたのに、それどころではありません。ずっとごろごろしていました。で、夕方は、息子の音楽教室です。まだ頭痛はとまりません。昼間ちょっと寝たら、頭が重くなってしんどいです。みんなにメールしてご意見をうかがいたいことがあるのですが、なかなかできずにいます。ともかく、良く寝て、風邪を治します。明日、ちゃんと行かなきゃ。

  2010年04月18日

• チェックしておくこと

  司法試験本番を目の前にして、きっと落ち着かない気分の人が多いと思います。でも、ここで開き直って、冷静にがんばれるかどうかが合否の分かれ目。今、まさに今この時この瞬間、自分が試されているのだと自覚することが重要だと思います。民法民訴で忘れないで欲しいのが、要件事実の１５題の本です。類型別じゃなくて、詳しい説明がついている方のやつ。あれは、どこの部分が出ても、そこに書いているとおりにベタっと書けるようにしておくと、かなり楽になります。あの本は、教官たちが、一言一句吟味しながら書かれている本だと、以前教官だった方に聞いたことがあります。他の本が何と言っていようと、要件や定義は、あの本に書いてあるとおりに書くのが一番安全です。なんせ、新試験になってから、あの本に出ているテーマは毎年必ずどこかしら出ていますからね。あそこの、要件事実の結論のところじゃなくて、どうしてそうなるのかの説明のところを、しっかり書けるようにしておくと良いです。そのテーマの答案のやりなおしをしながら、確認するのです。去年は即時取得か時効があぶないと思って、暫定真実の説明とかを、１５題の本のとおりに書けるようにしておきました。即時取得は、旧法で「瞬間時効」とされていたくらいの制度ですから、今年時効が出るかというと微妙といえば微妙です。でも、とにかく出題されていないテーマはあんまり残っていないしね。出ていないテーマはざっとでも見ておいて損はないですよ。前に出たテーマが繰り返して出てもおかしくない状況でもあります。１５題のテーマそのものズバリでなくても、その周辺には必ず出題ネタがあるのではないでしょうか。薄くて読みやすい本ですが、読みやすさのあまり、重要なことをすらーっと素通りしてしまいやすいのです。書かれていることを、教科書で確認すると、かなり重大な部分なのですわ。休憩時間に眺めていても良いですね。要件事実はやっぱり必要だと民事裁判修習をやってみて思います。要件事実がちゃんとできていない書面は読みにくいし、わかりにくいです。主張が通りにくくなるのではないでしょうか。要件事実は、生の事実を法的に加工するために、必要な知識なのだと初めて実感しました。面倒くさいけどね。答案の大枠の方針は多数意見に従い、細部の定義や要件の記載を正確にして、他の人たちと差をつける。この作戦が安全で確実な点の取り方だと思って去年の今頃は勉強していました。答案で奇をてらってはいけませんよ。裁判では、より多くの人を納得させなきゃならないのですから。少なくとも、より多数意見を狙う気持ちで試験は受けないといけないと思います。健康を大切に、とは言っても無理なこともわかっています。試験終了までみなさんが元気でがんばり抜けるように、心からお祈りしています。

  2010年04月04日

• 一週間、一瞬のごとし

  今週は、裁判員裁判を傍聴していたのです。すんごく緊張しながら。弁護側の修習生席が場所的に余裕がなくて作れないというので、一般傍聴で傍聴しました。ちゃんと並んで抽選したのです。当選できてよかったです。裁判員裁判を初めて傍聴しましたが、長丁場で大変でした。傍聴しているだけでも大変なのに、実際に弁護したらどんなに消耗するでしょうか。実に１週間が１瞬のごとき勢いで駆け抜けていきました。今日は、休めて助かりました。

  2010年03月20日

• 会長は変わったけど

  日本弁護士連合会の会長選挙の結果が出たそうです。新旧入れ替えのようです。先週末に、久しぶりでロースクールに行ったら、「会長が変わったら合格者が減るんでしょうか？」と心配している人がいました。ここまで来たら、あんまり心配しないで、ひたすら答案書きに集中してほしいです。一度やった問題をもう一度書き直して、知識を確認しながら定着させるのが効率的だと思います。とにかく、順位を一番でも上げることが重要だと思います。会長が変わったからといって、必ず、合格者が減るというわけではないでしょうし、くよくよしても仕方がありません。合格した瞬間や良い答案を書き上げた瞬間を強くイメージしながらひたすら答案を書くことです。我を忘れてがんばれた人が受かる試験だと思います。合格した後から見れば、レベルなんて実はあんまり関係ないみたいですから。

  2010年03月11日

• 梅の花

  今日は暖かでした。暖かいと楽だし、気分が明るくなります。さすが水戸だけあって、梅の木があちこちにたくさんあります。裁判所にもあって、きれいに咲いています。偕楽園も梅祭りですが、弘道館の梅もきれいです。そういうのを見ているとほっとします。弁護修習をしていると、不思議な時間感覚になることがあります。時間が止まっているんじゃないかと思うような、息詰まるような緊張感を感じながら、でも、一日があっという間に終わっていくのです。止まっている時間と走っていく時間とが交錯している感じです。就職のことではご心配をおかけしています。でも、もうしばらく心配かけちゃうかも。

  2010年03月03日

• みんなどうしているかな

  また司法試験シーズンが近づいてきました。受験するみんなはどうしているでしょうか。私も、一歩間違えれば受けることになっていたかも知れないと思うとヒトゴトとは思えません。なんとか乗り越えてほしいです。最後の追い込みです。体に気をつけてがんばって。

  2010年02月14日

• 弁護士事務所の修習へ

  家庭裁判所での修習は、本当に慌ただしいものでした。何がなんだかわからない状態で、どんどん時間がたってしまいました。最終日は、調停が五時半までかかってしまい、自分の机に戻った時には他の修習生は帰った後でした。それから日誌を書いて、結果簿を書いて、アンケートを書いて提出してきました。まとまりそうでまとまらない調停を見ているのは、なんともじれったいものです。でも、調停委員の方々は、どの方も全力でお話を聞いているようでした。「話を聞くのは大変だけどね、まとまった時は、みなさんとてもいい顔をされるんです。その顔を見るのがやりがいなんですよ。」とおっしゃる調停委員の方もいらっしゃいました。たぶん、他のみなさんもそうなのだと思います。これで、刑事裁判修習と家庭裁判所修習は終わりです。苦手な刑事系から入ったので、どんな滅茶苦茶をやらかすかと覚悟していましたが、何とか無事にやりおおせました。私たちの班のメンバーは、刑裁の部長に「従来試験の修習生と遜色ないレベルだから、このままの調子でがんばるように。」と励ましていただきました。なんとも名残惜しくてさみしい気がしました。明日からは、弁護修習の二カ月が始まります。しばらく見ていない民事中心の修習になるのかもしれません。修習はじまってすぐに試験もあります。これはできそうもありません。毎回毎回反省しかできない状態っていうのもなさけないですが、めげずにあがきつつ前進したいものです。

  2010年01月31日

• 嘘かマコトか

  「よくできています。文章が上手で、論理的思考ができています。」え？なんですって？それって、ひょっとして褒めてるんですか？？今日の問研起案の講評には、お小言をもらう覚悟で出席したのですが、教官からいただいた評価はとても良いものでした。「論理的？？」私には縁遠いものだと思っていました。例によって、おっちょこちょいしてます。判決主文は、主刑に関するものだけで良いのに、没収しちゃってるし。例によって、思いっきり変な推認やってるし。殺意を推認しちゃいました。事実を推認して、評価したうえで、殺意を認定するのだそうです。凶器の形状からも推認しちゃってるし。ちょこちょこミスはしているのですが、点はそれなりにとれているらしいです。「事実を細かく見る習慣がついているのも良いです。」とも言われました。前回の起案の注意点が克服できたみたいです。今回は、争点整理問題や小問で点を稼いだのも大きかったと思います。「この調子でがんばってください。」これ、本当に、私への評価なんだろうか。信じられない面持ちで聞いていました。でも、良かった。苦手なものでもがんばれば何とかやれるってことです。張り合いが出ました。精進精進。がんばろう。

  2010年01月19日

• 元気です

  ご心配をおかけしていますが、私はおかげさまで元気です。正直にいうと、水戸までの通勤に慣れるのに意外と時間がかかって、ちょっと疲れ気味の毎日が続いていたのです。緊張もあって、よく眠れないときもあって、大丈夫かなあと心配でした。週末になると、ぐったり気味で、雑用をぼーっとこなす感じでした。でも、ようやく慣れてきて、体力的にも通常モードになったみたいです。この週末は、ケースケと息子と三人でカラオケにも行ったし、今日は子ども会の廃品回収に出て子供たちとリヤカーを引いたあと、午後はまたまたケースケと息子を連れて、上野の博物館で土偶展を見てきました。私は、カラオケも土偶も大好きなものですから、もうご機嫌でした。土偶のストラップまで買ってきちゃったよ。土偶の国宝は３つしかないのだそうです。その３つと有名な重要文化財が一堂に会しているのですから、これはすごい展覧会です。中学生以下は無料だし。ケースケは、４月から６年生です。歴史の勉強も始まるし、平成館でざーっと歴史を概観させました。博物館は、平常展示をぼーっと何回か見せて、なんとなく慣れさせるのが一番です。「なんだかわからないけど、見たことある」というだけで、自分の友達みたいに思えるものですからね。ケースケは、夏には中学校にも行くのも嫌がっていたのですが、今では「きーちゃん、おれ、音大に行くよ。」と言っています。ずいぶんな変わりようです。ケースケは、全国大会行きをかけたコンクールで、上手にひくことができず、何の賞もとれなかったのです。一緒に練習していた子達は、全員全国大会に行き、そのうち一人は全国大会で銀賞でした。４人の中でたった一人、ケースケだけ全国大会にいけなかったのです。これには、自信家で練習嫌いのケースケも参ったみたいでした。以来、毎日真面目に練習をしているみたいです。そして、全国大会で銀賞をとった兄貴分の高校生の後を追って、音大に行こうと思ったようなのでした。このまま、がんばってくれれば良いのですが。私も、起案の書き方が、ようやく感覚的にわかってきました。もうすぐ、刑事裁判修習も終わりだけどさー。行けども行けども、書き方がよくわからなくって、あせっていました。上手な人の答案を写してみたり、構成を真似してみたりして格闘してました。金曜日に書いたものは、構成としては自分でもわかって書いているつもりなので、どんな講評をいただけるか気になります。自分では、せっかくわかりかけた感覚を忘れないようにしたいです。さて、明日からの１週間は、刑事裁判修習のラスト１週間です。充実させたいものです。その後は、お待ちかね（？）家裁修習の１週間です。

  2010年01月17日

• 弁護士デビューをめざして

  あけましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いします。今年は、予定では弁護士デビューのはずです。来年のお正月にはバッジがつくようにがんばらないといけません。弁護士の就職難は有名ですが、同じ修習先の人の中には、すでに内定をもらっている人もいるようです。みんな、それぞれに就職活動を展開中で、見通しはそんなに暗くはなさそうにも聞こえてきます。もっとも、同じ班のメンバーはみんな好印象の人たちですから、就職に強い人ばかりなのかもしれません。私も、初詣で、「就職できますように」と願をかけてきました。年末に出した履歴書は１枚だけ。年明けに面接です、ってもう年明けですね。どんな展開になるのでしょうか。あちこちにたくさん履歴書を送るというのは好きではないし、そういう作戦で就職できるような年齢でもありません。ひとつひとつのご縁を大切にして、進路を決めたいと思います。私の人間性を信頼してくれるボス弁との出会いがはたしてあるでしょうか。心細い限りです。さて、就職の前に、私は宿題をやっつけなければなりません。こっちも、負けずおとらず大問題です。とにかく、わからないのですもの。

  2010年01月01日

• 御用おさまりました

  昨日は、刑事裁判修習の問研起案でした。午前１０時から午後４時半まで、お昼もおにぎりをほおばりながら、ずっと答案を書いていました。ずいぶん問題が多いなあ、と思いました。事実認定と適条表だけじゃなかったの？導入起案よりも、ずっと難しく感じました。終わったら、とてもほっとしました。やれやれ、しんどかったです。相変わらずのヘボ起案を、年末年始で採点する教官もお気の毒ですが、クリスマスまっただ中、できていないとわかっていながらひたすら言葉を書き綴らなければならない私の状況も結構な気の毒さだと思います。お正月早々、お年玉ならぬお小言を頂戴しそうです。やだなあ。２５日で、修習は事実上、年内の御用納めです。裁判官や書記官のみなさんにご挨拶をして、打ち上げに出かけました。試験は大変ですが、私は、最初に刑事裁判修習でとても良かったです。みなさん一生懸命教えてくださる方たちで、修習していくうちに、私のように刑事系が苦手な者でも苦手意識がどんどん薄れていきます。このままここにいられたら、ひょっとして刑事系が得意になれるかも！なあんて幻想も抱いてしまいそうです。お正月休みの宿題も出ています。検察の問題は、全員に出ていますが、私たちには裁判官からの宿題もしっかりあります。これが今まで考えたこともない問題ばかりで手ごわそうです。打ち上げは、修習生全員で集まりました。刑事裁判組は試験が終わった解放感ではじけまくっていました。どうやら、私たちの班が水戸で一番元気が良いみたいです。男性５人、女性２人ですが、男性陣の飲み会の勢いがものすごいです。良くいえば天真爛漫、悪く言えばはしゃぎすぎ。でも、若いうちはこのくらい許されるかな。同じ班の人たちは、みんなとても明るくて親切です。私のようなババアを目の前にしても、意地悪なんてしないし、いろいろ教えてくれます。飲み会も誘ってくれます。やる気もあって、優秀だし、一緒にいると「勉強しなくちゃ！」という気持ちになります。良いグループに入れて良かったです。毎日が楽しいので。今日は、祖父母のお墓の掃除に行ったくらいで、一日ボケボケしてしまいました。ちょっと気が抜けました。明日は、あと少しだけがんばって勉強しなくちゃなあ。今年は、まだあとちょっとあります。年内に、もうちょっと勉強しておかないと。御用始は４日です。宿題の締切もすぐです。

  2009年12月26日

• 本物だあ！

  導入起案の講評がありました。研修所から教官が来て下さって、解説してくださった後、一人ずつ講評を聞きました。刑事裁判の教官を一目見た瞬間、「本物が来ちゃったよ！」と感動しました。あのDVDの教官が、私たちの担当教官だったのです。こんなことがあるなんて！DVDの中では、ひときわ際立っていた刑事裁判修習の事前説明でした。「この教官は、すんごくおもしろそうな人だけど、本当はどんな人なんだろう」と、思っていました。導入起案の解説では、DVD以上のパワーで、ざっくばらんに、でも、ちょこちょこ私たちを気遣いながら、講義してくださいました。DVDは、決して演技ではなくて、どうやらこの教官の持ち味らしいです。全然退屈しませんでした。緊張感あり、笑いありで、とても充実した講義でした。私のように、起案に慣れないヤツにも、なんとかついていけました。個人面談では、教官は、私のいろんな状況を心配してくださっていました。「お母さんのがんばりを、子供さんはきっとわかってくれますよ。」と優しく励ましてくださったのです。その一方で、ピシりと「起案は、作法を守って、細やかにすること。」というアドバイスもくださったのです。そういう指導をする時の教官は、ちょっと厳しい顔をしていました。そのあたりは「さすが教官」という感じでした。メリハリをつけるのがモットーとおっしゃっていましたが、まさにそのとおりでした。そのアドバイスを手がかりにして、その後の起案をしてみました。それで、ようやくいくらかピントが合ってきたように思えます。まだわからないことだらけでも、問研起案で、少しでも良くなった答案を書きたいものです。懇親会では、教官のパワーに押されて、私たち修習生はあっけにとられて見ていました。すごい裁判官がいるんだなあ、裁判所って懐が深いんだなあ、と感動しました。この教官の絶妙なバランス感覚は、誰にでも真似できるというものではありません。和光の集合修習が断然楽しみになってきました。教官に押されてばかりもいられません。

  2009年12月20日

• ついついのんびり

  平日、毎日決まった時刻（しかも世間並みの出勤時刻）に決まったところへ出かけていくのは、法律事務所勤務をやめて以来ですから、１０年ぶりくらいです。ロースクールでも、１限の講義をとりはしましたが、毎日ではありませんでした。規則正しい生活とは言える状態ではありませんでした。そんなダラけた生活から、いきなり柄にもなく、裁判所というおカタい場所に行って、裁判官という高尚なお仕事の方たちと一緒にいるのです。起案も慣れなくてピンとこないしあせります。そんなわけで、１週間が終わると、結構疲れています。自分の全神経が、びっくりしているのがわかります。土曜日は土曜日で、雑用がたまっていて、平日よりも朝早かったりします。これで、日曜日に子供の行事で１日つぶれると、休みはほとんどありません。ようやく今日になってゆっくりできる時間ができました。本当は、ゆっくりしている場合じゃありません。２５日には、問研起案という、導入起案に続く、試験第２弾が待っているのです。さっさと勉強しないと手続き問題に対応できません。髪の毛もボサボサだし、白髪も染めたいし。ヒマしてる場合じゃありません。だけど、ついついのんびりしてしまっています。息子は、ばあちゃんに買ってもらった新しいベイブレードで夢中になって遊んでいます。今のベイブレードは、分解することができて、改造できるのだそうです。横で見ていると、「大変です！非常事態が発生しました！」「よし！改造で切り抜けよう！」とか一人でブツブツ言いながら、鼻歌まじりでベイブレードを分解しては組み立てしているのでした。３時まではいいや。ちょっと休もう。コーヒー飲もう。この２週間で、書きたいこともありすぎです。今から、ちょびっとずつ書いていきます。

  2009年12月20日

• アタフタしてます

  修習開始１週間。見る物聞く物初めてのものばかりです。裁判所の庁舎内は、迷路みたいになっていて、実質初日の月曜日なんかモロ迷子になってしまいました。総務課があるのは、本館だっけ？本館ってどの建物だっけ？どっちへ行けば書記官室にいけるんだっけ？？金曜日に、人の後についていくだけで、何も考えていなかったので、方向音痴対策が何もできていなかったのです。遅刻するかと思って半泣きでウロチョロしました。おかげで、建物の道順（？）はわかりました。しかし、１週間たっても、建物全体の東西南北はわかっていません。木曜日は、模擬裁判をしました。例によって、検察官役です。ガイダンスの時に、「台本ができているから大丈夫。」と言われたので、みんなお気楽に考えていました。でも、やはり、世の中そんなに甘くありません。渡された資料は、修習生たちにとって、「台本、ないじゃん！」という状態なのです。やはり、わかっている方とそうでない私たちとでは、資料から得る情報とか基本的知識に格段の違いがあるのだと思いました。準備の時間は実質１日しかないし、もう１人の検察官役の人と前日の夜に相談して、尋問の内容などを決めました。でも、被告人（裁判官がやってくれます）は、ここにあるような返事をしてはくれないだろうなあ。さて本番。検察官は、いきなり冒頭手続きが見せ場です。私は、起訴状と冒頭陳述を朗読しました。後は、乙号証の要旨を読んで、被告人質問をしたわけです。後の、細かい手続きと甲号証の要旨の朗読、その中で被告人質問をやったり、論告など難しいところは、相棒にやってもらいました。しっかり勉強している人で、難なくやってくれたので助かりました。多少のまごつきはありましたが、案外あっさりと終わったというのが実感でした。そして、講評。乙号証の要約の仕方を笑われてしまいました。「心証をとってもらいたいところを要旨にしないとね。」私は、乙号証の書面全体を要約したので、立証に必要な部分を全くとばしてしまったのです。証拠を見ていない裁判官からすれば、「どこが事件と関係あるんだ？？」という謎の印象を受けたわけです。この辺が、いかにも素人という感じで、「わかってないなあ。」と思い知りました。でも、「細かいところはいろいろあるけど、でも、全体として見れば良くできています。」と言っていただけました。あー、よかった。やれやれ。そして、「検察官は、声が大きくて聞きやすくて大変良かった。」とも言われました。声の大きさと聞きやすさだけは、どこでも好評のようです。問題は、発言の中身です。中身もGOサインが出るように、勉強しようと思います。他にも、講義があったり、いろんな資料を読んだり、慣れないことをしています。１週間で、脳細胞はだいぶ活性化してきた気がするけど、疲れも感じました。今日は、早起きする気も起らなくて、息子の音楽教室でも「だら～」っと気が抜けた感じでした。でも、小学校の学校広報の原稿があがってきたので、今からこれを入力しなくちゃいけないのです。広報委員でありながら、編集会議に出席できない私は、事情を話して、原稿の入力係りにしてもらったのでした。だけど、今日は気合いが入らないよー。先が思いやられます。でも、修習が楽しいという意味も何となくわかってきました。私は、メンバーに恵まれた班に入ったみたいです。その辺も、来週になればもっとよくわかりそうな感じです。

  2009年12月05日

• ３０秒前です

  いよいよ、最初の裁判傍聴をしました。いきなり判決です。でも、これには珍しい手続きがちょっとはいるということでした。そして、この裁判には、テレビカメラが入るということでした。すんごく緊張しながら、法廷に入り、検察官の斜め後ろにある修習生席に座りました。すでに、検察官は着席していました。そして、弁護人も後から来て座りました。傍聴席の一番後ろの列の真ん中に、テレビカメラがセットされていました。黄色い腕章をした記者と思しき方々も着席しました。裁判官が入廷してきた瞬間、「起立してください。」と書記官が言ったので、みんな一斉に起立し、礼をして着席したのです。さあ、いよいよ始まるぞお！と思いました。しかし。法廷内は静まり返っています。誰も、咳払いひとつしません。私は、検察官の影に隠れている感じだったので、傍聴席の様子はよく見えませんでした。法廷内は、まだ静かです。相棒の修習生は、様子がよくわからずきょろきょろしていました。私も、状況は全くわかりませんでしたが、みんなが固まっているので、一緒に息をひそめて固まっていました。その時、「あと３０秒です！」と総務の方が大きな声で言いました。何があと３０秒なんだろう？？とおろかにも思いました。あと３０秒で被告人が入ってくるのかな？？しばらくすると、「時間です。撮影終了です！」という声がかかりました。私は、それでようやくわけがわかりました。裁判官が入ってきてからずっと、カメラが回っていたのです。後から聞いた話では、２分間、裁判官が入廷してきたところを含めて撮影するのだそうです。入廷するところを入れた方が動きのあるシーンになって良いというテレビ局側の希望だとのことでした。そっかー。そうだったのかー。２分ってずいぶん長いんだなー。などという、アホな感想を持ってしまいました。あのシーン、放送されたんだろうか。なんだかカッコ悪いよなあ。後で、その話をしたら、裁判官に「被告人がテレビに映っているのを見たことある？」と聞かれてしまいました。「ありません…。」映るわけないよね、まったく。そうか。ああやって、国民の知る権利とか、報道の自由とかを保障しているわけか。とても、重要なことなのはわかります。でも、２分もの間、そこに居合わせている人たちが、全員そろいも揃って息を潜めて固まっている姿は、なんともすごいです。多分、法廷でしか見られない光景なんじゃないでしょうか。なんか、もっと良い方法がないものでしょうかね。難しいものですねえ。

  2009年12月02日

• 修習を支えてくださる人たち

  二日間の事前研修が昨日で終わりました。全体を通じて強く感じたのは、修習で教えてくださる方々は、修習生を教えることに喜びを感じてくれているということでした。意地悪さを感じる人は全然いませんでした。なんというか、鷹揚とした大人の優しさを感じました。確かに、毎年ちょっとずつあるらしい予期せぬ不祥事を修習生が起こさないように、ハラハラしながら見守っている様子も感じられます。（今は、ネット上に情報が流出したり、ブログでの暴露問題が大問題になっているそうです。私も重々気をつけなければなりません。）でも、良い法曹を育てようという前向きで優しい気持ちは皆さんから同じように伝わってきました。「相手を信じて懐に飛び込め」と、それぞれにおっしゃっているようでした。修習生を受け入れてくださる弁護士の先生方は、ボランティアなのだそうです。たくさんのご厚意の上に、修習生活は成り立っているわけです。それに、修習生のお給料は税金から出るわけですし、これはどう考えても、いい加減な気持ちで毎日を過ごすわけにはいきません。税金の分以上に、モトをとって来なければ。より大きな利益を国にもたらすことができるように（大きく出たなあ）、がんばらなくちゃね。お話してくださった中に「教え子が、将来立派な法律家になって活躍する姿を見ることができるのが、この仕事の醍醐味なのですよ。」とおっしゃっていた方がいました。これはきっと本心からだと思います。そういう気持ちがなければ、大変な仕事ですもの、きっとやっていられないと思います。とても有難いです。このほか、課題の講義でびっくりしたのは、講義内容のレベルの高さでした。民事弁護の先生は、まず、その声の良さに感動することで始まりました。加えて２時間という時間の長さを全く感じさせない話のテンポの良さ、おだやかな口調と親しみやすさの中に、ゆるぎない知性をたたえていました。刑事弁護の先生も、もっとたくさんお話を聞きたくなる先生です。きっと、すごくマルチな才能をお持ちだと思います。「ひょっとして、仲良しになれるかもしれない！」と思わせてくれる先生でした。「たくさんたくさん言いたいことがあるのよ。でも、これだけの時間では言い切れないのよ」という無言のメッセージがひしひしと伝わってきました。お二人とも、つい最近まで研修所の教官をされていたのだそうです。もしかして、こういう講義が修習ではたくさん聞けるのでしょうか。だとしたら、すごい幸運です。講義中、修習生にバンバン質問が来るらしいですが、たとえ答えに詰まっても、絶対に聞き逃してはいけないと思います。大損こいちゃいます。大変は大変だと思いますが、その大変さを追いかけていけるようになりたいです。まずは、あせらずに、修習生活に慣れることに努めようと思います。

  2009年11月21日

• 間に合わないかも！

  書いてはあったものの、提出できずにいた日弁連の事前研修の課題。締切は明日です。早く出そう出そうと思いつつ、思いきれずにここまで引っ張ってしまいました。提出しないで持っていると、いつまでも手直ししてしまって、キリがないのですが。でも、いよいよ年貢の納め時です。清水の舞台から飛び降りる覚悟で「えいやっ！」とメール送信しなければなりません。この日弁連の課題は、同意すれば、配属先弁護士会の修習の資料とするものらしいです。同意しないこともできます。どうしようかなあ。全然わからなくて、答案書いているし。こんな答案、人様にはできるだけ隠しておきたい気もします。きっと、私の答案なんて、見る人が見れば正視に堪えない代物なのでしょう。だけど、できるだけたくさんの方からアドバイスをいただくべく、ここは恥をしのんで同意することにしました。私の実力がいかに情けないものか、教えてくださる方々に早めに知っていただいた方が、結果的に話が早いと思うのです。「こいつアホだから、しっかり教えてやらんと。」と思ってくださる親切な方がいないとも限りませんから。日弁連の課題が終わっても、まだまだ課題は続きます。研修所の課題は３つあって、それがどれもこれも難しいのです。お手ごろにやっつけられる感じじゃなくて、さりげなく難しいのです。心憎いと言うべきか、心折れると言うべきか。週明け三日は徹夜しないと間に合わないかもしれません。あと１週間くらいしかないんだもん。とにかくインフルエンザになることだけは絶対に避けたいです。一発寝込んだらすべてがパーになりそうです。気合いを入れて、強気でいくよっ！

  2009年11月15日

• インフルエンザ迫る

  世間のインフルエンザ騒ぎをよそに、比較的落ち着いていたこのあたりですが、なんと昨日ケースケがA型になってしまったのです。うちの息子は、おとといもそうですが、しょっちゅうケースケたちと遊んでいますから、発症するのも時間の問題かと覚悟しています。でも、本人は、「オレは大丈夫だよ。だって、オレは、学校を休んだことがないんだよ。うちのクラスだって、学級閉鎖になってないし。最強なんだから。」と、自信満々です。クラスのみんなで、インフルエンザにならないようにがんばろうと誓い合ったらしいです。インフルエンザの友達が出ると、治って戻ってくるまで、残りのみんなががんばって学級閉鎖にならないようにするのだそうです。今日も、元気に学校に出かけて行きました。不思議なことに、息子の学校では、１年生２年生の低学年では一度も学級閉鎖になっていません。このまま、何とかなってくれると良いのですが。……今日は、大雨が降っています。自転車乗れるかなあ。実は、私は、試験の合格発表後、難聴者のためのボランティア「要約筆記」の講座を受けていて、今日が最終日なのです。初めて垣間見た「音のない世界」は、社会生活をするにはとても不便で、ショックを受けました。私は、日常でも言葉が多い方なので、どれほど会話で自分が助けられているか、ちょっと考えただけでも想像がつきます。音がなかったら、実社会で私は理解してもらえるかどうか。かなり深刻です。逆から見ても、聞こえない方たちから見たら、私はどのような人間に見えるのでしょうか、これも自信はありません。これを受けるきっかけとか、話せば長くなりますが、今日の最終講座が終わったところでお話しようと思います。

  2009年11月11日

• お祝い会語録

  友人たちが開いてくれたいくつかのお祝い会での語録です。「よくがんばったよねえ。今年は激戦だったんでしょ？すごいねえ。」「おきーちゃんの気持ちを思うと、涙が出てきたよ。」みんな、そういって喜んでくれました。本当に、友達ってありがたいと思います。「去年落ちた時、どうするのかと思ったよ。やめるのかと思った。」そういう声もありました。実際、父が重病になって大ピンチでした。でも、妹一家が引っ越してきてくれたこともあって、乗り越えられました。皆さんにも、本当にご心配をおかけしました。「あたし、司法試験受けろってけしかけちゃったから、受からなかったらどうしようかと思ってたの～！」え？けしかけられたっけ？そうだったかも。忘れてたわ。そういう心配をしててくれた人もいたんだなあ。「あたしは、去年、絶対受かってるわよって言っちゃったから、責任感じてさー。」いや、それは気にしないで。何となくはわかっていたから。「大丈夫」って言われると、期待を裏切りそうで、罪悪感を感じはしたけどね。でも、過大な期待をしたわけじゃないから。「あたし、なぜかはわからないけど、試験終わったときのおきーちゃんを見たとき、「今年は大丈夫だ」って思ったから、今年は心配してなかったんだよ。」え！本当？なんだか、それってすごい。「今度は、一緒に仕事ができると良いですね。」きっと、いろいろ教えてもらうことがあると思います。よろしくね。「就職のこととか大丈夫ですか？うちの顧問の先生と会う機会を作りましょうか？」ありがとう！あんまし大丈夫じゃないかも。でも、とにかくがんばるだけがんばってみるね。「開業資金はすでに貯まってますからねー！早く開業してくださいねー！」おおっ！何と！話はそこまで進んでいるのですか。それは大変、がんばらねば（笑）。「とにかく、二回試験に受かって弁護士にならなきゃ、本にできないからな。がんばってくれよ。」え？本？御冗談でしょ～。あたしのは、本にするような話じゃないって。二回試験はがんばるけど。本当に頼もしくて有難い友達連中なのでした。でも、お祝い言葉の極めつけは、妹のこのセリフかも。「お姉ちゃんがお寺にお嫁さんに行った時、「これで、お姉ちゃんの出世払いの可能性はなくなった」と思ったのよね。でも、試験に受かったし、また出世払いの期待ができそうじゃない？」妹には、スーツを借りまくったし、姉のくせに妹からお年玉もらってたし。その度に、ずっとずっと「出世払い」と言い続けていました。あやうく、大嘘つきになるところでした。出世って、きっと、お金持ちになることばかりじゃないよね。恩返しは、きっとするからさ。もうちょっと気を長く持って待っててくれないかな。お願いします。

  2009年11月01日

• 淡々とこなせ

  怖がらずに読んでみたら、刑事裁判修習の本は、とても読みやすくておもしろい本でした。これならイケるかも！ちゃんと修習できるかも！…ちょっと楽観的すぎるか？？この勢いで読んでいこうと思いましたが、「そうだ！ガイダンスビデオをもう一回見てみよう！」と思い立ちました。前に見たのは、教材が届く前だったので、教材を前にしてもう一度見てみたら、新たな発見があるかもしれません。要領よくこなせる情報があるかも！このガイダンスビデオは、研修所の教官たちの自作自演らしく、いかにも手作りという感じのものです。刑事裁判修習のガイダンスは、対話形式のガイダンスで、女性の相手役の方の質問に男性の教官が答える形式になっています。ちょうど、対話形式の政見放送を、教室内の教卓をはさんでやってる感じです。この教官は、実際にお会いしたら、相当おもしろそうな方です。お話することができるでしょうか。教官　「全部熟読といっても、みなさんは、各科目でそれぞれたくさんの課題があるでしょう。そこで、私は、お送りした教材の中から、特に熟読してほしいものを選んで持ってきました。」これよ！これこれ。いいねえ、このノり！やっぱり、こう来なくっちゃね♪教官　「今回、特に熟読してほしいのは、これと、これと、これと、これの４つです♪」…！！ほとんど全部ぢゃ～ん。先生、お願いです！真面目な顔して冗談言わないでください。私は、打ちのめされた気持になって、先輩合格者に助けを求めました。こういうことには、大抵、先人の知恵の結集というものがあって、何かしらの対応策が口伝されているはず。先輩！何か、事前課題をこなす秘策を教えてください！先輩　「事前課題は、淡々とこなすしかないと思います。」ガーン！そんな。要するに、「くだらないこと考えている暇があったら、さっさと勉強しろ」ってことみたいです。仰るとおりです。邪念を振り払ってがんばります。

  2009年10月29日

• なんとか食らいついていけるか

  刑事裁判修習からは、「刑事裁判修習読本」という本が届いていて、これが手引き的な本のようです。何はともあれこれから読まねば、と思い、決死の思いで読み始めました。刑事裁判といえば、我がロースクールでまさに命がけの講義をしてくださっている元裁判官の先生のお顔が浮かびます。先生のいつもすっと伸びている背筋は、裁判に対しても授業に対しても絶対妥協しないという覚悟を物語っているようです。普段は、とてもやさしい先生なのですが、講義のときの厳しさと言ったら。半端な答えは許されません。きっと、このテキストも、講義のときの先生のように厳しい顔をして、私をビビらせるに違いないと思いました。…でも、この予想は嬉しいことにはずれました。この本は、できるだけ修習生に対してフレンドリーなタッチで、わかりやすく書こうという工夫がされています。少なくとも、近寄りがたさは感じません。良かった。これなら、通読くらいはできそうです。なんとしても、読んでいかなければ。刑事の事実認定については、試験の後、石井一正先生の「刑事事実認定入門」と、菊地幸夫先生の辰巳の特訓講座の本を何回かずつ読んでみました。なんだかわかったようなわからないような感じです。きっと、実際に使える知識にはなっていないのだと思います。でも、何も読まないよりかはずっとマシなはず。後は、実践で何とかしていくしかないですものね。刑事裁判の心は読んでみましたが、刑事事実認定の基本問題はまだ読んでいないので、読んでみようと思います。間に合うかな？とにかく、何とかして課題を終わらせなきゃなりません。さっさとそこまでたどり着かないと。

  2009年10月27日

• 刑事裁判修習

  なんともごムタイなことに、私の修習は、刑事裁判から始まることになりました。通知を読んだ瞬間、自分が公判廷に引き出されるかのような気分になりました。しかも、始まって三日で導入起案だよ～。どうするんだよ～。刑事では、とっさの時に、立ち往生してしまいそうです。いきなり恐ろしい話です。今度の年末年始も、大変な状態になりそうです。一体、いつになったら、ゆっくりとした気分でお正月を迎えられるようになるのでしょうか。どう考えても、当分の間は無理そうです。それにしても、大変な事態です。

  2009年10月26日

• クヨクヨしてはいられない

  東京の弁護士会が合同で行う就職説明会に行ってみようと申込みました。申し込むと、求人募集をしている事務所や会社のデータが送られてきます。今のところ、２０件くらいかな。ほとんどが１名募集です。それだけを見ても、世の中にはいろいろな事務所や会社があるのだなあ、と今更ながらびっくりします。そして、この求人に対して、一体何人くらい説明会に参加するのかというと、去年のデータでは１０００人近い人数になっているとのことでした。今年はもっと多いかも。うっひゃー、こうして数字をながめるだけでも、その厳しさがわかるというものです。確率にしたら、気が遠くなりそうです。でも、数字だけ見てため息ついていても始まらないよね。こういう時こそマイペースで、修習の準備を怠りなくやるべきなのでしょう。とはいえ、合格発表からこっち、何かと気ぜわしくて、自分のペースは狂いっぱなしなのでした。息子は、テレビドラマで裁判のシーンが出てくると、真剣な顔をして見ています。そして、おもむろに私の顔を覗き込むようにして、「かーかんは、本当に、こんな弁護士さんがやることができるの？」と聞きます。モロ疑っているのがわかります。「できるよぉ！かーかんは声は大きいし、人前でお話しするの得意だし。カッコ良くやれるさ。」と大見得をきって言ってはみたものの、一体これからどんな失敗をやらかすのだか、自分でも予想できないのです。確実に言えることは、今迄の経験からして、何も失敗しないわけはないのです。しかも、ただの失敗じゃなくて、大失敗をしでかすこともあったのです。これも良く考えるとおそろしい話です。…最低限、病気や怪我には気をつけないと。

  2009年10月06日

• お仕事拝見

  今日は、都内のある司法書士の先生の事務所へ見学に行きました。債務整理の案件などを、丁寧に検討しながらこなされていました。誠実に仕事をされている方は、相手を包み込むようなムードをそこはかとなく漂わせています。切羽詰った状態で相談に来られた方たちを助けるために、いろんな資格を持った人たちが力を合わせていくことは、本当に大切なことだと思いました。良いお仕事を見た後は、なんともすがすがしい気持ちになります。さすがだなあ、と感動して帰ってきました。今日は、息子の誕生日です。ケースケたちも一緒に、おいしいご飯をいただきました。すっかり満足した様子で、息子は今、大の字になって寝ています。

  2009年10月02日

• 急がば回れ

  合格祝賀会のときに、先生方から盛んに言われたのは、「最初に入った事務所の影響はものすごく大きいから、充分選ばないといけないよ。」ということでした。エクスターンシップでお世話になった方々にご挨拶に行ったときにも、みなさんその点をとても心配してくださいました。「有名な先生というのと、良い仕事をする先生というのは別次元の話だから気をつけないと大変なことになるよ。情報をたくさん集めて行かないと。人を育てる意識がある先生のところに行かないとね。」というアドバイスをいただきました。そういう話を総合すると、ネット上の検索で事務所を抽出して、履歴書を送りまくるというのは、結果的に問題が大きいのかもしれません。都内は、弁護士が余っていて、就職先がないから、都内にはこだわらずに就職活動をしたほうが良い、という話はよく聞きます。でも、都内の消費者問題にかかわる方々のお話を聞くと、「庶民の生活感覚のある弁護士の先生がいなくて困る。」という話も聞くのです。こういう方々に「地元で修習や就職をしようかと思うのですが。」みたいなことを言うと、「なんで都内じゃないの？水戸に行くのも都内に出るのもそうかわりはないでしょう？」と、都内に残るように説得されたりもします。まだ、情報を集めだしたところなので、自分の中でも混沌としていて本当の状況がよくわかりません。ただ、「３０過ぎて、４ケタ順位の合格者は、書類でハネられて面接もしてもらえない。」という事務所がもしあるとすれば、そこは、私が行きたい事務所ではないと思って良いみたいです。就職先がなければ、確かに生活は大変です。でも、だからといって就職先がどこでも良いというわけではないのが弁護士の仕事です。「武士は食わねど」みたいなところも、仕事をやっていくためには必要なのかもしれません。最後、どこもダメならいきなり独立ってことになるのか？？「せんせーい！この仕事どうやって良いのかわかりませーん。」とか、泣きつく先は、結構知っています。でも、それもかなりしんどいよねえ。できれば避けたいけどなあ。

  2009年10月02日

• 合格証書をもらう週

  お天気も良くてさわやかで、なんだか元気が出てきます。今週半ばには、やっと合格証書がいただけるようです。以前も合格者の方に聞いていましたが、合格通知を持って、法務省まで自分で取りにいくそうな。そこの担当窓口の人がとても無愛想だというウワサでした。いよいよそれが本当かどうか確かめる時がやってきたのです。とても楽しみです。修習の申込書は、無事に届いていたようです。先週、修習所から子供の扶養のことで問い合わせの電話がかかってきました。やはり、私のような状況で修習に来る人はあまりいないと見えて、担当の方はとても気を遣った対応をしてくださいました。こちらが恐縮してしまいました。話の内容からは、修習申込みを断られそうなことは何もなかったので、今のところ、普通に事務は進んでいると思います。わからないけどねー。今までの私の経験から言えば、ここから何か予期せぬトラブルが起こって、奔走するハメになる展開が来てもおかしくはありません。そうならないことを祈ります。さてと。今日は、土曜日に返し忘れたキャレルの鍵を返しにロースクールに行かなきゃ。今日は、弁護士の先生方はいらっしゃるかなあ。お会いできないかなあ。ベテランの先生方に、アドバイスいただきたいことがあるのです。さすがに、祝賀会で聞くような話ではないので、タイミングが難しいところです。

  2009年09月28日

• キャレルよ、さらば

  卒業してからずっと、慣れ親しんできたキャレルの荷物をひきあげてきました。なんだか妙な孤独感があります。みんな、一緒に勉強してきたのにね。残る人とそうでない人ができてしまう。何とも切ない気がして、みんなにどう挨拶していいのかわかりませんでした。また、すぐに会えるでしょうけどね。受験勉強に使った参考書やテープ講座などは、おかげさまでみんな貰い手が決まって、宅急便で送りました。どんどん使ってもらって、ぜひ、来年合格してください。最近のように、受験情報が行きわたると、予備校情報を無視して本試験を受けるのはある意味で無謀です。情報は集めて、それなりに無駄なく点を取る方が効率的だと思います。司法試験は、一部の天才を選抜する試験ではどうもなさそうです。だから、序盤中盤はみんなと歩調をあわせておいて、ゴール直前で頭ひとつ出る方が、確実に合格できると思います。その頭ひとつの部分が、ロースクールでの勉強のエッセンスだと思うのですけどね。というか、そのエッセンスの部分をしっかりやっているのが良い授業なのでしょうね。すでに、来年の試験に向けて、みんな走り出しているようです。明日は、都内のある大学で、択一模試の試験監督をすることになっています。私が、ちょっと前にやった試験監督では、みんな、民事系が苦手そうに見えました。公法系は形式が決まっているせいか、そこそこ書いているのです。でも、民事系になると急に、視線が宙を泳いでしまう感じ。これからは、司法試験の勉強を長くやってきた人はいなくなるｓでしょうし、そうなると、範囲が膨大な民事が苦手って人が増えてきてるのかも。公法系は足切が確かに多いのですが、それよりも、民事の点がとれていないことへの警戒感があって、それが、試験順番の変更につながったのかもしれません。さて、明日は、超朝早いです。早く寝ないと。

  2009年09月23日

• たぶん

  合格者の人数を減らすために、平均点を下げたのでしょうね。そうしてまで増やしたくないのでしょうか。今いる弁護士の間で、奪い合いにもならないような、手間がかかってお金にならない仕事をこなす人がもっと必要なんですよ。仕事の奪い合いがある中でも、忘れ去られている仕事がたくさんあるんです。本当に助けが必要な人を、助けようとしていないのが現状です。「弁護士の仕事は大した仕事」っていう既存のイメージそのものを壊すことが必要なのだと思っています。「地味な仕事をしっかりこなしてこそプロだ」とロースクールの弁護士の先生方は教えてくださいました。それを肝に銘じて、地味にがんばるマチベンになろうと思います。

  2009年09月18日

• あっと驚く成績表

  うちにたどりついてみると、成績表が来ていました。これが合格通知書もかねていました。早速あけてみました。「えーっ！去年より成績悪いんじゃないのぉ！」というのが第一印象。「なんで、これで合格してるんだ？？わけがわかんないぞ。」と思いました。実は、今だから言えますが、私の択一の点数は２２１点の４５７４位でした。今年の合格者が２０４３人でしたから、少なくとも２５００位くらいは、論文で逆転しているはずなのです。事務に聞いたら、択一が４０００番台で合格している人は、うちのロースクールでは他にいないとのことでした。「そういうことなら、私の論文の成績は結構良いはず。」と、普通の人は思うはず。「刑法と憲法はできてないけど、そのほかは結構いけてるはずだ。」と思っていました。民事系は、平均点より４０点くらい良くて、上位１０パーセントは無理でしたが１５パーセントには入っていました。でも、平均点自体が、去年よりも下がっているので、点数自体にパッとした感じはありません。次に良いのがなぜか刑事系で、たいした点数には見えないのに、上位２割に入っていました。これも、平均点自体が下がったせいです。刑法の点数がとれたとは思えないので、刑事訴訟法がとれていたのだと思いたいです。刑事系は、全体で６枚しか書いていないので、そんなにすごいことを書いているはずはないのです。わからないなあ。ショックなのは公法系で、これは去年よりも成績が下がり、何と下から３割に入っています。行政法もあんまりできていなかったということです。さらにショックなのは、全部の中で、一番できたと思っていた選択科目が全然できていなかったことです。要するに、２科目は上がったけど、２科目は下がったわけで、もっとハッキリ言うと、気分的には民事系科目だけで合格したようなものだということです。刑事系はできた気がしないので、できた部類には入れられません。でも、ひょっとして刑法に点がついたってこと？？よくわかりません。でも、私より点が低い人が８割もいるの？？ホント？？とにかく、択一から３０００番くらい挽回しました。世の中には、こういう合格の仕方をする人もいるのです。あんまり深刻に考えるとバカを見るかもしれません。よく合格したなあ。成績表を見て、本当にぞっとしました。合格がマチガイじゃないかと思いました。司法試験って、なんだか不思議な試験です。

  2009年09月18日

• ウワサの真相は？

  新司法試験になってから、弁護士の就職は極端に困難になったとのもっぱらのウワサです。３０過ぎで、４桁合格（１０００番よりも悪い成績で合格すること）の人は、就職活動で相手にしてもらえない、という話を去年聞きました。しかも、女性は不利という話です。改めて言いますが、私は３０代どころか、４０代の女性です。しかも、１０００番どころか、２０００番台で合格していること請け合いです。そんなんじゃ、業界で相手にしてもらえるはずはありません。でも、そういう相手にされない現実も、実際に経験してみてナンボのものです。司法試験に合格した後、就職活動で右往左往する経験ってのもそうそうできるものではありません。大学卒業後の就職活動だって、２０や３０まわる話はザラに聞きます。だったら、就職活動の初心にかえって真面目にやってみようかな、と思います。弁護士会の説明会とかも、ナントカも山のにぎわいと開き直って見学してみたいです。物見遊山的にも興味津々です。司法試験の合格者を集めて、一体どんな説明をするんでしょうか。専業主婦をやってたらまず見れません。ババア的観点から、しっかり観察してきます。でもきっと、就職はものすごーく大変なんだろうなあ。「適当にあしらわれる」って、どういう断られ方をするんだろう。多分、「うちは、若い人を募集しているんですよ。」みたいに年齢で言われるんだろうなあ。書類を出してもはねられて会ってももらえない、とも聞きました。でも、そこで悔しい思いをすることで、何か得るものがきっとあると思います。まあ、しばらくの間、あちこち見てみます。断り方にも、何かおもしろい傾向があるかもしれません。

  2009年09月13日

• 暑い！

  梅雨明け３日とはよくいったもので、まさにピーカンです。こんなに暑くならなくても良いのに。息子は、プールができると喜んで学校に行きました。良いなあ、プール。私は、プールには入れないけど、学校に行きます。自転車で駅についたら、平日だというのに、いかにも旅行スタイルのグループがたくさんいて夏休みムードが漂っています。三連休を使ってどこかに行くのねー。良いわねー。ロースクールはまもなく定期試験だし、みんな勉強してるんだろうな。なんだか、定期試験を受けてた頃がずいぶん昔のことのように思えます。本試験の後、何人かの先生にお会いしました。「刑法の問題、難しかったねえ。東大の先生も難しすぎるって怒っていたという話じゃないか。あれではきっと、みんなできなくて差はつかないよ。」私が「刑法が滅茶苦茶です。」と半べそをかくと、刑事法演習の先生はそうなぐさめてくださいました。「みんな、どうだった？行政法。」と去年の研究科長の先生に聞かれたので、「行政法はできたってみんな言ってますよ。憲法で泣いてますけど。」と答えました。先生は、納得したように頷いていらっしゃいました。「大丈夫だった？今年の問題。」３年前期の倒産法の先生に聞かれました。うちのロースクールでは３年前期に倒産法の基本事項を学び、後期にケースブックで事例に当たる勉強をします。「倒産法は、みんなできたんじゃないでしょうか。１問目は特に。倒産実務基礎（３年後期）で民事再生はかなり丁寧にやっていただいたんです。担保権実行を止める手続きも、状況によって使い分けるとか。あと、株主総会決議に代わる許可で営業譲渡して、もとの法人を破産させる話とかも新聞記事をみながら教えていただいたんです。」「へーっ！授業でそんなのやったんだ！さすがだなあ。」酒豪で有名な倒産法の先生は、しきりに感心して、「頑張ってくれよな。俺、期待してるからさ。」と言って去っていかれました。倒産実務基礎の先生は、倒産法よりもむしろ民事訴訟法の現場思考問題を心配されていました。先生は、授業で民事訴訟法演習も担当されていたのです。「僕は、ああいう方向から話をしたことがなかったからね。みんなどうしたかと思って。」判決確定後、全く同じ訴訟物で再度訴え提起した場合、前訴が勝訴であれば訴えの利益なく却下、敗訴であれば既判力により棄却になる話は、家族法で何度も聞きました。裁判官の先生は、管轄と既判力には特に注意してお話されていたのです。民事法演習でも弁護士の先生がお話してくださいました。この話を初めて聞いた時、とても不思議に思えたものです。今年の問題は、それに当てはめて主張と反論をする話だと思いました。訴えの利益についての反論はともかく、これで既判力なしっていうのはねえ。主文中の判断かどうか、基準時との前後関係、手続き保障はあったか、最後は信義則か。いろいろ考えました。「だいたい、そんなところでしょうね。」と先生はおっしゃいました。みんなの話を聞くと、「まあ、当たらずとも遠からずかな。」という人が多い印象でした。私は、それよりも民法の三問目の方が気になりました。確か「どのような理由により、いつからの分について請求できますか」みたいな問題でした。それで、「あ、善意占有が悪意占有になる話をして、悪意になったときから果実を返還するわけね。」と、何の疑いもなく思い込んで解答しました。後で見たら、大手予備校のレジュメにある最初の参考答案とほぼ同じ内容です。でも、その予備校では「不法行為に関する基本的な問題」と捉えて、「占有開始時からの分について損害賠償請求するのが実務家としては本筋。」みたいな書き方をしていました。この事例で、不法行為が本筋ですか。へえ。私は、不法行為なんて一言も書いていません。即時取得からの流れで、占有の問題として解答しています。それではダメなのでしょうか。困ったものです。いずれにしても、合格発表されて、出題趣旨が公表され、成績表が手元に来ないと何とも言えません。気分的に落ち着かないよなあ。去年もそうだったけど。

  2009年07月16日

• １回休みは有効？

  今年２回目の受験した友達と話をすると、「今年ダメだったら、来年は受験しないで再来年どうするか考える。」という人が多いです。理由は、「こんな異常な精神状態があと１年続くかと思ったらしんどい。」「この１年間のテンションでずっと勉強することはできない。」ということでした。確かに、３回目の受験はいろんな意味でツライと、ひとつ上の学年の人たちに聞きました。「１回目は、わけもわからない状態で受けるんだよね。そこで落ちて初めて状況を理解して、悔しい一心で必死で勉強して２回目を受ける。みんなそこで、大抵資金を使い果たして、精神的にも消耗しきるわけ。それで２回目ダメだった場合は、大変なのよ。仕事をしながら受験することになるから、時間も思うようにならないし、精神的にもダメージを抱えている上に、仕事でストレスも倍増するんだよね。今年３回目の人たちには、３月まで働いていた人もいれば、４月から働かなきゃならない人もいて、本当に大変な思いでやってたよ。」みんな、自分の志望する仕事のために、必死でがんばっているのです。私も、３回目になる来年の受験の時には、予備校へ行く資金もないし、仕事をしながら宅浪することになります。勉強の仕方に慣れてきたとはいえ、大変なことには違いありません。でも、ここで１年休みを入れることには抵抗があります。１年空けて、他のことをしていたら、多分、その間に知識は抜けるし、２回目の受験が終わった時点の状態に戻すのにもかなりの時間がかかるように思えるのです。第一、私くらいの年齢になると、恐ろしいことに、「おきー」というハードウエア自体が日に日に型落ちになっていくのでありますよ。いくら日々勉強にがんばろうとも、実際の話ハード的には「今の自分がベストの自分」という状態なのです。明日の自分よりも今日の自分の方が肉体的にはやはりわずかながらマシなのだろうと思うのです。だから、いくらかでもマシなうちに少しでも多くのことを吸収しておかなくては、効率が悪くなるはずなのです。だから、いかに環境が厳しくなろうと、３回目はこのまま受ける覚悟を決めているのです。もちろん今年運良く合格しても、修習が続きますからそのハイテンションは維持していくつもりです。でも、もし若かったら、１回休みは有効なのでしょうか。リフレッシュできて、頭の回転が良くなったりするのかなあ。でも、１回目を受験して１回休んで２回目を受けるならまだわかりますが、２回受けて１回休んでラスト３回目受験っていうのはどうでしょうね。よくわかりません。人それぞれに事情がありますから、敢えて１回休む場合ばかりではなくて、やむなく休まざるを得ない場合もあります。みんな、与えられたそれぞれの条件の枠の中でやっていかなくてはならないので、仕方がない場合もたくさんあります。だから、とやかく言っても始まらないのですが、脳のシステム的にはどうなのでしょうね。ちょっと気になる問題ではあります。

  2009年07月06日

• 刑法と憲法

  大手予備校の本試験速報が届いたので、怖いもの見たさで見てみました。届いたのはよりにもよって、公法系と刑事系のみです。レジュメだけざっと見てみました。とはいえ、この予備校のレジュメは、これだけ見ても話がよくわかりません。公開模試もそうでしたが、ここの予備校のレジュメの作り方はあまりよくないと思います。ここのレジュメは、その大部分が判例と学説のコピペです。肝心の、「この問題」に対する解説は最初の１～２ぺーじにちょこっとあるだけで、かなり大雑把。その解説と、採点基準が一致していないこともあります。解説だけ見て、こりゃあボロボロだなあと思っていたら、なぜか７４点もついて返ってきた答案もあって、喜んで良いのか悪いのかわかりません。論点はやたら多いのですよ。でも、それでも公開模試はまだ少ない方らしいです。ここのイチオシの答練は、本当に論点が多いらしい。刑事系なんて１４個とか犯罪成立する問題があったとかいう話もあります。それで、この解説の薄さは困るよねえ。公開模試では解説講義がなかったので余計にそう思うのかもしれませんけど。とにかく、後からこのレジュメだけを見て復習しようとするとモチベーションは下がりまくりでした。判例と学説は、水増しっぽいムードです。答練は自分の位置を確認する作業とも言えるので、大手予備校を選ぶのが王道とも言えますが、もうちょっとなんとかしてもらった方が良いのではないでしょうか。私が答練を受けたところは、レジュメはしっかりしていましたよ。まあ、今年は予備校の予算なんて組めませんから、これからどうなっても私には関係ないんですけどね。……それにしても。刑法の採点をされる先生方はどうされるのでしょうね。ボロボロの点数をつけられる私が心配してる場合じゃありませんが。でも、この採点は、全体をバランスよく納めるのは至難の業ではないでしょうか。全く、よくこのような問題を出題されたものです。ヒアリングに「全体的にもっと平均値に寄って欲しい」とかあったように記憶していますが、本心からおっしゃったとはとても思えません。この問題でも、出題趣旨で「～の理解を問う『基本的な』問題である」っておっしゃるのでしょうか。やっぱり、おっしゃるだろうなあ。日本評論社から出る速報本はもう出たのかな？これは何と書いてあるのか興味津々です。絶対チェックしようっと。刑訴は、だいたい予想の範囲というところ。こちらは期待できそうです。……憲法は、本当にこれだけの内容で良いのですか？それならあんまり悩みはしなかったです。なんかあるんじゃないかなあ。これだけなら、私の答案はそんなに悪くないかも。でも、実際の採点はそう甘いとは思っていません。ただ、問題が２問になったので、１問あたりの答案枚数が減ったため、事実を拾って評価してあてはめることにかなり限界を感じました。よほど要領よくやらないとコンパクトになりませんから。行政法は「建築確認」と「道路位置指定」が出ただけで嬉しくなりました。仕事で毎日のように見ていた代物です。「よっしゃ！オイラに任せろ、できようができまいが、気分よくやってやるぜぃ！」という超前向きに答案を書かせてもらいました。返り討ちに会うかもしれませんけどね。それが本試験ですから。

  2009年06月27日

• 択一通過しました

  ついさっき、択一の通知が届きました。昨日も通知が来なかったので、いつ来るのかと思っていたのです。自己採点どおり通過です。成績はどうあれ良かったです。受験した直後は絶対ダメだと思っていましたから、儲けものです。今年の択一試験は、平均点自体が大幅に下がっているので助かりました。私が、決定的にダメだと試験場で思った理由は、得意の民事系で時間配分を誤ったことにあります。民事は模試でも８割くらいは取れるので、そこそこ期待していたのです。それが。私は、民事のうち、商法→民事訴訟法→民法の順で問題を解くのですが、商法と民事訴訟法で予想外に時間がかかってしまい、民法のうち終わりの６問くらい、それも一番得意な家族法の問題全部が間に合わなくなってしまったのです。後から見たら簡単な問題なのに、現場では問題を読む時間がなくてメクラ塗りするしかありませんでした。これは、最近ではなかった事態です。すごいショックでした。民法は全体的に慌てて解いているし、メクラ塗りはまず当たりません。２０点くらい自動的に落としたことになります。正直な話、民事以外の科目は私の場合あてになりません。致命的な失敗に思えました。憲法は問題がまたややこしくなりました。反論に当たるんだかどうだか決め手があるようでないようで不安でした。「できた！」という問題がすごく少なかったです。加えて、刑事系の難しいこと！どうしようかと思いました。問題文は長いし、知らないことが多いし、途中でやめたくなりました。この「途中でやめたい」という気分も久しくなかったことです。懲役２０年になるとか２２年になるとか、問題を見ただけでメゲそうになりました。でも、「よし！１問終わった！いけるいける！もう１問行くぞ！」と意識的に自分を励ましました。思い返すと実に滑稽です。でも、それのおかげで、民事が失敗してもなんとか足切にあわずに済んだのです。今は、よくフォローできたと自分を褒めるべきでしょう。これで、９月の発表を待つことになりました。憲法も刑法もボロボロだし、考えると心が暗くなりがちですが、何とかなっていて欲しいと祈っています。

  2009年06月17日

• 頭隠して

  択一試験の結果が公表されました。みんなの話を総合すると、足切ラインは２１０点だろうと予想していたのですが、２１５点でした。去年よりも１５点低くなりました。大手の予備校は、「大変厳しい結果」と評価しているようです。去年は、合格率７４パーセントだったのが、今年は６８パーセントでしたので、そういう評価になったのでしょう。でも、実際に９０００人は受験すると予想されていましたし、そうなったら合格率５０パーセントだって不思議ではなかったのですから、６８パーセントの数字はむしろ温情的に見えます。なんだか、言っていて、ますます足切の気分になってきました。ロースクールの先生に「択一ができなかったから、足切だと思います。」と報告したら、先生は「でも、択一の足切は論文試験の採点枠のためにするものでしょう？今年は思ったよりも人数が増えなかったから、合格点は下がるんじゃないかなあ。意外と大丈夫かもしれないよ。」と励ましてくださったのです。そうかもしれないと思いつつ、「今年の択一足切ラインは２５０点はカタイ。」という試験前の風評もあって、気分はどん底だったのです。それが蓋を開けてみると、５０５５人も合格しているのです。我がロースクールも去年よりは下がったものの、７４パーセントも合格してる！これで落ちるの、相当ツライです。でも、そんなことってあるか？いくらできなかったからって、あたし勉強したんだし、これ位クリアしていないか？という気持ちもあって、部分点をチェックしてみると。なんか、結構厳しいです。刑事系、もうちょっとくれても良いんじゃない？公法系も、五個のうち４個当たらないと部分点くれないの？なんだか見れば見るほど自信がなくなって、まだ採点していないのでした。ここはやはり初心貫徹して、通知を待つとしましょう。……論文については、受験生の中で憲法・刑法ショックがおさまりを見せると、民事系ショックがいろいろ起こっているようです。民事系は、去年も感じましたが、周りの反応を見る限り、受験生の答えが相当バラけています。質問の仕方が、予備校の「判例知ってる？」問題と違って、ストレートではないのが本試験です。なんとなくぼやっと聞いてくる。そのぼやっとした部分から質問の意味を汲み取ることが最初で最大のポイントで、そこでつかみ損ねると、「１行書いておしまい」状態になったりします。去年もそうでした。今年もその傾向だったと思います。それで、みんなの答えの傾向が分かれているようでした。……今年の試験を受けた感想として、「これからどうやって勉強したら良いのか全然わからない。」とか「今までの勉強が全く役に立たなかった。」のようなものも比較的多く聞かれました。２回目の人たちは、今年は行政書士などの別な資格を取得することを検討しているようです。２回目で受験を断念する人もかなりいますが、そういう人たちも「今年だめだったとしても、せめて勉強した証として何か法律の資格を取りたい。」という気持ちが強く働くようです。３回目の人たちは、適正試験の申込みをした人も結構います。ご両親が「もう一度、適正試験から受けても良いから、やりたいようにやりなさい。」とおっしゃってくださるおうちも少なくないようです。これには、受け入れてくれるロースクールがあるのか、という問題があります。でも、定員割れをしているロースクールがあるので、何とかなるのではないかという話もあります。これは、制度を作った人の予想を超える現象だと思います。人の思いは、制度をもってしても、そう簡単に変えられないみたいです。……私の刑法の論文は、人のうわさを聞く限り、全体の方向性としてはそこそこの線を行っていたみたいです。あせらずに、書けるところをじっくり書けば、もうちょっとマシな成績が取れたことは間違いなかった（足切にあわなければ）。あわててしまって、ミスをちょこちょこやっているので、非常にまずいことに変わりはないのですけど。

  2009年06月04日

• 思いつくままに　その１

  やっとこさパソコンを見る気になりました。長期間の試験は、心身に深い傷を毎年残します。今年の試験は、試験会場の変更があるかもしれないと受験票が来る前から話題になっていました。労働法のように、ふたつの会場に分かれた科目もありましたが、倒産法は去年と変わらず五反田が試験場でした。今年の試験監督の方々は、比較的落ち着いた感じの優しい雰囲気のする方たちで正直ほっとしました。去年は、良く言えば職務に忠実な方でしたが、実際、注意する内容が細かすぎて、口うるささに余計疲れる気がするくらいだったのです。今年のメインの監督の方は、ちょっと市原悦子風で、真面目ではあっても冷たくはなくほっとしました。他の方たちも、受験生に気を使ってくださっているのがわかりました。私も、朝教室に入るときや、すれ違うときなどは担当の方々に挨拶するようにしていましたが、試験中にトイレに立つときも、試験室のドアを開けてくださるときに何気なく笑顔で接してくださるだけで、ずいぶん元気付けられるものだと感じました。今年は、欠席者が多かったと思います。３００番台の中でも、空席が目立ちました。私の隣もお休みで、ちょっと得した気分でした。隣の人とのトラブルは、去年もよく聞いていたので、どんな人と隣り合わせるかは、一大事です。答案作成に夢中になって、隣のスペースにはみ出してきたり（「侵略者」と呼ばれています）、机を揺らしたり、風邪や花粉症で咳やくしゃみがひどかったり、ペン回しも嫌がられます。悪気ではないのでしょうが、悪気でないだけに困る話をよく聞きます。また、逆に、何もやっていないのに、試験官を通してクレームをつけてくる神経質すぎる人の困った話も聞きます。この辺は何とも微妙で、どうしたらいいものかよくわかりません。また、今年の試験会場でびっくりしたのは、受験生の雰囲気のちがいです。去年と今年のちがいなのか、去年は８００番台で今年は３００番台のせいかどうかわかりませんが、去年のクラスに比べて、教室内の受験生が全然マトモなのです。去年はそこらへんにいた、スペシャルドリンク派や、酸素スプレー持込派は一人もいないし、試験前に「ピーピー」とか「キーン」とかの怪しげな電子音がすることもなく、整然としていてみんな静かに本やノートを見ていました。「受験番号が早いと、受験生のレベルが高い」という噂は聞いていましたが、ひょっとすると本当かもしれません。少なくとも、スペシャルドリンクや酸素とかの何かに頼って点を取ろうという姿勢は見受けられず、持ち込むドリンクもお茶やスポーツドリンクの類がほとんどでした。司法試験ウォッチャーとしてはおもしろくないと言えばそうなのですが、何事も普通に進んで行きます。不意打ち的なびっくり事件は起らないので、受験環境としてはこちらの方が良いです。それで、採点の際にどのくらい不利になるかはわかりませんけどね。でも、その中にあっても事件は起りました。午後の民事の試験で、試験終了３分前に誰かのアラームが鳴り出したのです。このアラーム、だんだん音が大きくなっていくもので、いやはや困りました。時計のアラームは切るようにという事前の指示があったのですが、きり忘れたらしい。それで、私が驚いたのは、アラームの主がアラームを切ろうとしないことでした。もし、私がアラームの主だったら、反射的に慌ててアラームを切ったと思います。「すみません」と思わず言ったと思います。「どうしよう。」と思うよりも前に、そうしたと思います。でも、アラームの主は、「アラームを切ってください。」という試験官の言葉にも反応せず、アラームは自然に切れるまで鳴り続けました。そうして、誰のアラームが鳴ったのかわからないことになってしまいました。すごい人です。そういう人達と競争してるんだと思ったら、自分は本当に甘いのだろうなと思いました。試験そのもの以外ではそんなところかな。

  2009年05月21日

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