異文化コミュニケーション~ドイツからのお客様.5
こんばんは、鎌田です「ドイツからのお客様シリーズ」、今回で最後となります。<これまでの掲載記事> 1.対面 2.浅草探訪 3.食事について 4.東京スカイツリーの登り方スタッフの和田さんに「デス・タワー」と評されたとんでもない「行列地獄」の末に東京スカイツリーの見学を終えた僕らはいよいよ、埼玉は入間市、わが愛夢舎に向かいますところが、僕らがスカイツリーを出たのが17時くらい。駅は、またしても「行列」ではないが、帰宅途中の会社員のみなさんの黒だかり・・・もうね、どこに行っても大混雑なニッポン・・・。どうか2人が「ギョウレツ・ジャパン」をキライにならないように・・・。(日本嫌いになったら、それは僕のせいかもしれない)帰宅ラッシュの中電車をのりつぎ、2人は終始立ちっぱなしでつきました、ようやく愛夢舎に。2人にはいくつかの授業を見学してもらった。彼女たちは、そりゃあ英語は堪能だけど、日本の中3の内容も、そこそこ難しい。やはり、話せる(使える)ことと日本式の問題に答えられることは相当別のようでした。高校生が自習する部屋にも入り込んでみました。まあ、予想できたことではあるんだけどいざ外国の方を目の前にすると「なにか質問してごらん?」って言ったところでなーんもしゃべれないようやっと出てくる質問が「日本の食べ物は、何を食べましたか?」とか「どこに行きましたか?」とか。 僕自身のこの日1日の思いも振り返って改めて思うんだけどね。たとえばこれは中学生でも高校生でも(・・・先生でも)一緒だったんだけど、やはり「外国からお客さんが来る」というとみんな「会いたい!」「見たい!」って言うわけですな。しかして、実際面と向かうとなにも話すことができない。結果的に、遠くから眺めている。これ、決して英語力の問題ではないですよね。では何の問題かといえばそれは、言語を超えた「コミュニケーション」自体への馴度の問題かな。相手がドイツ人だろうと日本人だろうと初対面の人に対して何かを語りかけることができない。ここで言う「できない」というのはだから、会話力の問題ではなくてカンタンに言えば「人見知り族」とでもいうべきか。 少しハナシは変わるけど僕、実は「アマチュア無線技師」の資格を持っております。いわゆる「アマチュア無線」です。たしか、中学1年生だか2年生の頃に取った。はじめは、単純に「資格・免許が取れる」という、それだけに魅力を感じて「やろう」と思って、後から「そっか、無線ができると 日本中の知らない人と、 なんなら世界中の人と、 おしゃべりすることができるんだ!! すごいことだなぁ!!」って思ったんですね。んで、免許を取りまして、小さな無線機も買いまして・・・。 ・・・しかし実際に僕が無線で見知らぬ人とおしゃべりをしたのは1回か2回だけだった。そりゃそうだ、よく考えたら僕、かなりの人見知りで、知らない人とおしゃべりするなんてメチャメチャ緊張するし、だから、別に好きでもなかった・・・これ、笑い話としてたまに生徒たちにも話すんですが、これと同じ構造が異文化コミュニケーションにおいてもあるように思いますね。国際化社会の中で我々は、世界で活躍するために英語を勉強すべきである。うん、これは正しい。しかし、ひとつ、重大なことを加えねばなるまい。それは初対面の人に興味をもち、相手のことを知りたい、自分のことを知ってほしい、そう思える能力、実際に行動として怖がらずに話しかけることができる能力、そういった「コミュニケーション能力」を身につけるべきである。まあ、当たり前のことなんだけどね。多くの方が感じていると思います。「日本人は英語を6年勉強しても まるで使うことができない」というのは、もちろん、「英語の勉強が足りないから」ではないんですよね。あ、誤解があるとよくないので念のために書いておきますけど、これは、「だから、受験英語は不要だ」と言いたいわけではないですし、「受験英語と会話英語は別だ」とも思ってません、だって、僕自身、「受験英語」しか勉強したことないもの。「受験英語」を勉強すれば、ちゃんと会話することができる、って実証しているもの。ただ、英語を勉強することとコミュニケーションをとることはまったくもって、別の次元のハナシである。そう強く実感したわけです。今回でいえば、別にしゃべるのは怖くないけど、初対面の彼女らと共通の話題を作るのが難しかった。ハナシのネタを振るのが極めて難しかった。きっと、生徒たちもそうだったんじゃないかな。そりゃ「何が好きですか?」くらいの質問しか思いつかないよ。でも、これは「ダメな方のインタビュー」であってやっぱりコミュニケーションというにはお粗末だよね。そして、スムーズなコミュニケーションがとれる人と比べると、どっちが世の中で活躍できるかは一目瞭然なわけです。そこで、僕は今回のこれはひとつの「きっかけ」といいますか、「一例」であると考えたい。愛夢舎という「場」が開かれた場所であってほしいと願うのはこの場が「コミュニケーションの練習の場」でもあってほしいと思うからです。さすがに「外国人が頻繁に ふらっと立ち寄るような場」を作るのはいろいろと難しいかもしれないけど、別に外国人である必要はないですよね。今回、外国人を招いたのは「外国人」であることによって「他者への興味」を持ちやすいと思ったから。現に、わざわざ彼女たちに会いに塾にやってきた子もいる。(おしゃべりはできなかったけど)ですから、今後も国籍とわず、色々な方とのコミュニケーションを塾生が勉強する、そういうチャンスがあればぜひ作っていきたい・・・。・・・っていうかそれでいえばそんなの毎日がそのチャンスでもある。愛夢舎は、常に開かれた場であると思います。どんどん、我々講師たちと「コミュニケーション」をとりにお立ち寄りくださいませ♪・・・ときに、これは後日、facebookで友だち申請をしてわかったんだけど、実は、この写真の中に同じ誕生日の人が2人いました。・・・っていうか、僕を含めると同じ誕生日の人が3人同席していました先に気づいていれば面白かったのに~~。ジョジィは僕と右側の高校生と同じ9月14日うまれでしたー。(ちなみに、9月14日うまれは ウチの塾にあと2人いる・・・) kama 2人は10月2日にドイツへ帰国しました。その後、メラがメールをくれました。どうやらこのブログも見てくれたようです。メラは日本語を読むのは問題ナシなんです。僕が「つまんなそうな顔をしてた」って書いたから、その弁明もあったんでしょうww以下、彼女からのメールの一部です。 First of all thank you again for spending a day with us.I've read all the blog entries you've written about it.Very detailed and interesting to read for me. :DI didn't know my facial expression is as if i'm bored before...Maybe that's just my pokerface~hahaWell if you should come to germany let me know we will show you around, too. :Dseeya~Mellaありがとねー。いつか、ドイツにも行ってみたいなぁ~~。