【対談4】 『ケイ』&『スター』、アメリカを語る.3
~先日、1年間の留学を終え、アメリカから帰国した 愛夢舎卒業生の田中かおりさんと、 塾長佐々木との対談の様子、その3です。 対談メンバーのプロフィールについては、こちらをどうぞ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~(これまでの対談 【帰国と、食文化について】) 佐「小学生のときからの付き合いだから、今さらという感じだけど、 大学は国際関係学部に行って、アメリカに留学までしたわけじゃないですか。 英語に興味をもったのは、いつくらいだったのかな?」か「英語は、小さい頃から携わっていた方だと思うんですよね。 マーガレットに入る前にも、少し習っていた時期があって。 それも英語サークルみたいなものだったんですけど」佐「マーガレットは、何年生のときに入ったんだっけ?」か「5年生かな。マーガレットは一年くらいしかやってないですね。 でも、その前にもほかのところで少し英語は習っていました。 ピアノ教室に通っていて、そこで英語教室もやっていたので。」佐「あー、はいはい。だから?(ついでに英語も、という感じで)」か「だからっていうのもあります。 だから、気づいたときにはやっていました。 自分の中で、英語が好きで、一番できるっていう感覚がありました。」鎌「その教室は、お母さんとかに『行きなさい』って言われたの?」か「いやー。 やらせてもらったものは、だいたい私がやりたいって言って、 それでやらせてもらっていました。」佐「うんうん」か「それで、英語も好きだからやっているって感じで、マーガレットにも入って...。 だから自然に...ですね。興味というよりは、遊び感覚でした。 実際にやっていたことも、勉強というよりは遊びから入っていたんで。」佐「まあ、まさに、マーガレットは『勉強』してないからね。」か「そうですね。」佐「それに、かおりの場合には、音楽も好きだったから...。」か「ああ」佐「だから、マーガレットは...」か「合っていたんでしょうね。」 佐「マーガレットでやった曲の中で、自分の中での『ベスト1』は、なに?」か「ベスト1...。あんまり覚えていないんですが(笑)」佐「一番印象に残っている曲。 かおりが言ったら教えてあげるよ、今の子たちの間で、何が一番人気があるか。 毎年違うんだけど、おもしろいことに、 だいたい、僕が「いいな」と思ってる曲にならない。」か「ならない?」佐「うん。子どもたちが『いい』って言う曲は、僕の予想とちがいますね。」か「うーん...。印象に残っているというと、やっぱりビートルズ。」佐「うんうん、ビートルズの中でも特に何?」か「HELPとか。」佐「ああ、そう!やっぱり今の子たちも『HELP』って言うんだよ。 もう僕なんかは、ずーっとやってきて、 『HELP』は飽きちゃってるから、やりたくないのに(笑)。 みんな、「『HELP』をやろう」って言うんだよ。」か「ふーん。」佐「まして、あの歌詞でしょう。 ビートルズのバックグラウンドを知っている人は分かると思うんだけど、 あれは結構ネガティブな歌なわけですよ。 ビートルズがすごく悩んでいて、 そういうときに『助けてくれ!』っていうことで作った曲だから。 だから、もっと明るい曲で、何かないのかなぁって思うんだけど、 やっぱり子どもたちはアレを歌いたがる。」鎌「でも、マーガレットの子は、歌詞の意味は知らないんじゃないですか?」佐「教えていないから、意味は知らないですね。 でも、曲調と歌いまわしと...かな。やっぱり子どものウケはいいですね。」か「私もよく歌っていた気がします。 それから、『Imagine』とか...。 あとクリスマスソングで何かやったような...。」佐「クリスマスソングっていうと、『War is Over』でしょう? あれも、まあまあ人気はあります。 でもね、今『Imagine』って挙げてくれたじゃない。 最近の子は、『Imagine』はダメなんです。」か「ダメ・・・?」佐「バラードの曲調がダメですね。『Imagine』、『Let it be』は人気なし。」鎌「まあ、分かる気はします(苦笑)」佐「初めのうちは、『Ob-La-Di,Ob-La-Da』とか、ノリがよくて人気が出るんだけど」か「あー、うんうん。」佐「これはね、なぜかみんなあきる。 だんだんレベルが高くなってくるとあきる。」か「へぇー。『もうつまんない』とか、言われちゃうんですか?」佐「つまんないっていうか...。」か「あんまりノッてこない?」佐「うん。ノッてこない。あー、またそれかぁ、みたいな感じ。」か「へー。新曲がほしい、みたいな?」佐「そう。それで今年はね、難しい曲に挑戦してみて...マイケルジャクソンとか。」か「ああ、マイケルジャクソン。 私たちの頃はやってないですよね?」佐「やってないね。 その頃は、僕が小学生を甘くみてて」か「(笑)」佐「マイケルは小学生には歌えないだろう、って思ってたんだけど、 でも実際には子どもたちはすごくて、マイケル、歌えちゃうんだ。 だけど、今は『Heal the World』っていう曲を一生懸命歌わせてるんだけど、 マイケルも人気曲にはなりません。 マイケルひとりの曲ではないけれど、『We are the World』は、けっこうウケる。」か「はいはい。」佐「ただ、難しいから、結局サビのところしか歌わせてないんです(笑)」か「(笑)」佐「あれはね、夢としてね、本当はひとりひとりに違うパートを歌わせて。 『キミはライオネル・リッチーね』、『キミはマイケルね』って決めて・・・」か「かっこいい(笑)」佐「パートわけをしてやるのが良かったんだけど、さすがにそれはできなくて、 サビのところだけみんなでやることにした。 それで、『Heal the World』もそれに近い曲なんだけど、 やっぱりバラードだからかもしれないけど、あきちゃうみたいね。」か「そこは何でしょう?何か違うんですかね、私たちのときとは。」佐「なんだろうね?キミたちのときの方が『ノリ』は良かったかなぁ。 たまたま音楽が好きな子が多かったのか...。」か「ああ...。でもそうやって、歌いながら英語を習うっていうのは、どうですか? 生徒は楽しそうなんですか?」佐「そりゃ、楽しそうだよ。 だからやってるんだけど、昔ほど人数がいないから...」か「ああ...。」佐「昔は、恥ずかしくて、歌わずに口だけ動かしているっていう子がいても 分からなかったけど、今は少ないから、歌わない子がいるとすっごい目立っちゃう。」か「なるほど。あと、歌じゃなくて、『幸せなら手をたたこう』とか...。」佐「うんうん。やっぱりそれはウケるね。」か「各国の首都を英語で言うのとか。あれはすごい印象に残っています。」佐「そのへんは、今でも人気ありますね。」か「うん。あれは楽しい。」佐「『タッチ・ユア・ヘッド~』とか。 この間やったのは、すっごいくだらないんだけど(苦笑)、 ただ単に『one,two,three...』って、10まで数を数えていくっていう... 数の中で『NGワード』を決めておいて、たとえば、4は言っちゃだめ。 だから『one,two,three,five,six...』って。 『one,two,three.four・・・あっ!!』っていう。 それをやってたんだけど、それは延々と楽しんでる。」か「(笑)」佐「これは楽しいみたいです。これを、100まで数えようとか... 100までの中で、NGワードを10コくらい黒板に書いてやろうと思ったんだけど、 さすがにそれはできなかった(苦笑)」~【対談5】へつづく