ズボンの美学
こんにちは、鎌田です先日、YAHOOニュースを見ていたら、面白い記事があった。なんでも、アメリカの上院議員が、若者に向けてのメッセージを載せたキャンペーン看板を設置する計画を立てているという。そのキャッチコピーが、これだ。「Raise your pants,raise your image.」同ニュースでは「ズボンをあげて、イメージを上げろ」と訳していたが、これを見て、某スノーボード選手を思い浮かべたのは僕だけではなかろう。むしろ、「アレ」がきっかけかとも思ったが、それはただの偶然だったらしい。「腰パン」だの「ずり下げ」だのというらしいが、そして、その2つが同じことなのか違うことなのか、僕は知らないし、知りたくもないのだが・・・。今さらながらですけど、カッコイイですか、アレ?もっとも、僕はファッション・センスが悪い・・・というか、そういうセンスを持ち合わせていないと自覚しており、だから、そんな僕が言うことだからまあ、真剣にとらえられなくてもいいんだけど。どーも、ズボンずり下げは、なんとも、カッコよくない。 だって、単純に言えば、脚を短く見せたいわけでしょう?僕は、脚は長い方がカッコいいなぁ、と思うので、なーんでわざわざ短く見せる必要があるのか、増して、もともと短い日本人がなんでそんなに影響を受けるのかどーにも分からない。あ、これは、非難ではなくて、感想ね。さらに、下着まで見せちゃってるでしょう。それでおまけに、歩きにくいでしょう。「その不便さがカッコいいのだ」ということなのだろうか?上院議員に言われるまでもなく、僕は、ズボンはシャキッとはいて、脚を長く見せたほうがいいと思ってる。ウチに通う高校生だったり卒業生だったりもそういう着こなし方をして来る場合があるので、「それ、どこがカッコイイの?」と聞いてみると、「どーせおまえにゃあ分からねぇ」的に「いーんですよ、コレはこれで。」と言われちゃう。ふーむ・・・。 ズボンについては、だいぶ昔から多くの人の感性と食い違いがあるようだ。「ベンクーガー」ってご存知ですか?僕が中学生の頃に、えらく流行っていた学生服のブランド(メーカー?)です。僕が中学生の頃というと、ちょうど「ビーバップハイスクール」が流行した頃で、「湘南爆走族」のやや後という時期。それで、僕の通っていた中学校というのは、当時は、なんていうか、その、あの・・・・・・えっと、あまり「よろしくない」というか・・・有り体に言うと、素行が乱れているというかまー、反抗精神にとんだ生徒ばっかり学校全体で反抗しましょう的なところだったもんで・・・。だから、学生服についても、「そういうカタチ」になった。標準学生服っていうのがあります。僕らは、いわゆる「学ラン」だったのだけど、ボタンは4つで、丈はお尻が隠れる程度まである感じ。ズボンは、タック(縫い目)なし、いわゆるノータックで、太ももまわりの「ワタリ」と「スソ」の太さに、大きな差がなくって、まあ、実際には上下とも、「標準」とみなされる数字が定まっておったのです。ただ、それを着用している生徒なんて、クラスに1人か2人だった。あとはみんな、「変形学生服」というヤツを身につけ、そのブランドとして、みんなが御用達にしていたのがベンクーガーであった。「ビーバップ~」では、主人公の2人がそれぞれ「長ラン」(丈のなが~い上着)と「短ラン」(逆に腰あたりで終わっちゃう短いヤツ)を着ていて、短ランの人気が長ランを押し始めた頃だったと思う。僕の周りも、ほとんどが短ランを着ていた。もっとも、程度の差があって、びっくりするほど短いのを着ている人はほとんどいず、だいたいみんな、標準から数センチ短いとか、そんなもんだったけど、そんな中、僕は「長ランの方がカッコイイんじゃないかなぁ・・・」と思っていた。上着は、けっこう値もはるので、そんなに何着も持つことはなかったけど、ズボンは1人でいくつも持っている人もいて、休み時間などには、ベンクーガーのカタログをみんなで眺めたりしていた。まず、縫い目(タック)が入った時点で、標準でなくなる。僕は、ワンタック(縫い目1本)の、あまりカタチが激しくないヤツをはいていたのだが、ツータックというのも人気があり、また、太もも周りと足首周りの太さでそれこそ何十通りものラインナップがあった。いわゆる、ボンタンである。例えば、太もも周りがけっこう太くて、足首の周りも同じような太さだと「ドカン」なんて呼びましたよね。カタログに載っていたヤツで今でも覚えている、もっとも極端で反抗的なのは「本気」という名前のズボン。これ、「ほんき」ではなく「まじ」と読みます太もも周りは、なーんと80センチ。足首周りは20センチ。タックの数は、なーんと7本。さすがに僕のお友達でこれに手を出したヤツはいなかった。これを越えようと思ったら、あとは仕立て屋に直接やらせるしかない。しかしですね、もしこのズボンをはいたとしたらですよ、太ももの生地をもって、両手で広げたら、文字通り、タコのようになって、僕みたいなやせっぽちが来ていた日にゃあホントに飛ばされてしまうのではないか。で、そう思ったからかどうかは分からないけど、僕はそういう太いズボンにも、あまり魅力を感じなかった。むしろ、細いほうがカッコイイんじゃないか・・・そう思っていた。だから、ジーンズにしてもなんにしても、スリムシェイプのものばかりはいていた。後で知ったのだが、メタル系の人に多いみたいですね、細いのを好むタイプ。 最近は、そういう「ばっちこーい」的な学生服を着た子も見なくなって、女性だったら、ロンタイとか、もはや遺物になっちゃってるし、だいぶんおとなしくなったなぁ、とも思う。えー、何が言いたいのかさっぱりわからん記事ですが、だから、僕の感性は少しおかしいのかも知れないけど、やっぱり、ズボンが下がっているの、カッコよく見えません・・・というハナシ。感想ですから、文句はうけつけませーん。Kama