テーマ:動物愛護(608)
カテゴリ:すみれの思い
地震があった。
父母宅での震度は2から3ぐらいだろう。 弟妹(猫)たちは目を丸くして、音を立てて揺れる戸を見つめていた。 幸い、この地震は、父母宅でも他の地域でも、大きな被害はなかったようだ。 大規模な震災が多い昨今、どこか離れた地域で大震災があったのかと心配したが、 TVの速報を見て、父母は安堵した。 ただ、この地震は、ちょっとした波紋を藍野家にのこした。 もしも、これが大震災だったら、一家はどうするか…と考えさせられるきっかけになったのだ。 もし、この地方に大震災があり、自宅に住み続けることができなくなったら、どうするか? 成猫3頭というだけでも条件は厳しいだろうに、加えてまだ目も開かない仔猫が4頭いては、 避難所に入ることもままならないだろう。 更に、店舗も倒壊してしまったなら、収入がなくなる。 馬術チームに私すみれ(馬)を預ける金額を捻出し続けるのは、非常に難しいだろう。 そして、正直なところ、私すみれは他の乗馬クラブに買い取ってもらえるだけの 能力を持った馬ではない。乗用馬として誰かに引き取ってもらうことは難しい…。 もしものとき、藍野一家はどうなってしまうのだろう? 不意の地震から思わず発展した話題だったので、結論は出なかった。 だが、いつ、本当にここで震災が発生するか、わからない。 万一のこと、というのは、可能性はゼロではない。 もしものときに、猫や馬をどうするか…父母は考えさせられた。 今日は、とっさのことで結論が出なかったが、やはり、備えとして考えておくべき ことだろうと思っている。 反面、人間が「どうぶつを飼い続けられなくなる」には、いろいろなケースがあることを 痛感する記事を、ネット上で見かけた。 このBlogにお越しいただいたあきお620さんのコメントから、こんな里親募集に行き着いた。 http://love-peace.milkcafe.to/cgi/satooya/dog/joyful.cgi http://yamabuki.sakura.ne.jp/~prm/cgi/sato-katei/bbs.cgi#top http://www.dogoo.com/cgi/wsato/tree_bbs.cgi?vew=7943 こちらの掲示板で柴犬「ゴン」の里親を探しておられるFさんの投稿を拝読した。 引越しをするため、8年飼った柴犬を飼えなくなったという。 去勢手術をしていないため、里親探しも思うようにいかず、飼主氏(Fさんのご友人)が 6/20に保健所に連れていく、と言っているので助けたい…とのことだった。 結論から言うと、飼主氏が予定より一日早い6/19に保健所に連れて行こうとしたのを Fさんが説得し、何とかFさん宅での一時保護、となったそうだ。 現在、千葉県船橋市近郊で、ゴン君を引き取れる方を、引き続き募集している。 やりきれない思いでいっぱいになる。 引越しというのは、数日で急に決まってしまうことではなかろう。 諸般の事情はおありかと思うが、ゴン君を飼える新居は探せなかったのだろうか? もし、どうしてもゴン君を飼えない住宅に引越しせざるを得ないなら、そうと 決まってからすぐに、ゴン君の里親探しを始められたのだろうか? 去勢していないことがネックだというが、8歳なら手術は充分可能だろう。 新居で飼えないとわかった時点ですぐに手術をするとか、手術代を元飼主側で 負担するというかたちで譲渡するなど、何か手はなかったのか? 文面から拝察するに、「代理投稿です」とネット上で発言されていたFさんは、 飼主氏からネット掲載を依頼された、というより、飼主氏がゴン君を保健所に 連れて行くつもりでいるのを、何とか止めたいと、自発的にネット上で里親探しを 始められたように見受けられる。(もし誤解があったら申し訳ない) 飼主氏は、保健所に連れて行けば新しい飼主を斡旋してくれる、と、誤解されて いるのだろうか? あるいは、苦痛のない安楽死となると思い込んでいるのだろうか? 飼主自身が保健所に持ち込んだどうぶつは、即日殺処分である。 迷い犬のように最低3日の抑留期間もないし、最期も、苦痛のないよう最大限の 配慮がなされた安楽死ではなく、二酸化炭素で窒息死する殺処分である。 8年を共にした犬との生活を、簡単に「もう飼えないから保健所に連れて行く」で 終わらせてしまっていいのか、この8年間、ゴン君の存在にどんな意義があったのか 元飼主氏は考えてくださっているだろうか。 とはいえ、藍野家も、ひとさまのご家庭を非難するばかりではいけない。 思いがけない事態は、いつ現実になるのか、わからないのだ。 本当に震災が起こるかもしれない…どうしてもクリスの仔猫たちの里親さんが 見つからないかもしれない… 万一の事態を起こさないためにどうするか、それでも起こってしまったときにどうするか、 しっかりと考えていかなければならないと、改めて思った。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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