裁判記録(弁護士打合せ弁論準備5)
今日は午後から弁護士と妻の医療訴訟の資料準備打合せで弁護士会館へ。19:06に出産し19:08に1,000ccの出血、急激な血圧と意識レベルの低下があったにも関わらず高次医療施設への搬送を怠った。19:35出血は更に続き2,000ccとなる。外出血に見合わない意識レベルの低下と継続的な出血が続いていたにも関わらず輸血も搬送もまだ決断していない。20:10血圧脈測定不能頚動脈からはかすかに測れる。血液から凝固因子がなくなったDICという状態が完成された。ここで慌てて日赤へ輸血の依頼をするが、搬送手続きはまだ行なっていない。20:20日赤の救急車が出動中で輸血が間に合わないと搬送を決定。救急車が到着したのは20:40。搬送中妻は呼吸停止。心臓だけが血液のない状態で空打ちしている状態となった。と搬送が19:08に行なわれるべきであった。更に他にも19:35、20:10と搬送の機会があったがそれも怠ったとして3段構えの主張をしていくこととなった。輸血についても『輸血は返品できないうえ貴重で高価であることから、VBACとはいえ無駄な準備はできないから準備しておく必要はない。』という被告の主張も、根本治療は緊急開腹手術で出血を止めることであり、輸血は生命維持(進行を遅らせる)のための処置でしかないので、あの段階で最初にすべきは大病院への搬送であると主張することとなった。しかし、通常の裁判の手続きではそれに意見医からの意見書が必要になる。この主張が客観的主張であるという専門家からの意見書だが、その意見医がみつからない。厳密には日本に産科の意見医は3人いる。しかし、全員臨床から何年も離れた高齢者だ。患者の意見医として意見書を書いてくれる医師はいない。医者が医者の悪口を言うのはご法度という古くからの体質は大きな壁となり被害者にのしかかる。もちろん自分が明日訴えられるかもしれないのに大きなことは言えないというのもあるだろう。しかし心臓外科の南渕医師でさえも被害者となって訴訟を起す時代。そして医療は医者のためではなくて患者のためにあるものなんだから正義感のある医師がどうか出てきて欲しい。******************************今日は弁護士会館に行く前に銀座久兵衛でランチ。もちろん一番安い6,000円のセット(安くても6,000円)を頼む。前回同様サービスに抜け目なし。みんなほとんど1万円以上の予算だ。しかし味の分かってる人は一人もいない。6,000円で今キャンペーンで2,000円引きとはいえ、素材はうちより遥かに低いレベルだ。中とろは養殖まぐろだし、貝類など原価の高いものはなし。それでも満足感がある。マスコミにより有名になったブランドネームと高級な店構えとサービスですっかり最高級の素材を食べていると勘違いしてしまう。もちろん一般の人で養殖と天然の差が分かる人なんてそういないから久兵衛の職人さんも素材を自慢してはお客さんが更に満足する。何回行っても見習うべきところが沢山ある。しかし、今日は久兵衛2代目現板長の前で食べたのだが、あまり魚には詳しくないのかな?市場に自分でいかないとなかなか分からないだろうが、会話に?と言うところが多々あった。しかし、トップ自ら下足整理をしたり職人としてというより商売人として仕事の積極性にやはり立派な方だと言う印象を受けた。