Fさんのホスピスでの生活
Fさんは、充実した毎日をホスピスで過ごしています。毎日、誰かが病室を訪ねてくれてすこし痩せてはいますが、とても元気にしています。 入院して、約2ヶ月の間に一度だけ、歯医者さんに行くのに自宅へ戻りました。行きつけの歯医者さんに行ってその後、自宅で1日を過ごして翌日に戻りました。自宅に戻っても、親戚の方が付き添って、ずっと一緒にいるので息が詰まるというのか?自由に出来なくて可哀想でした。たしかに、今まで1人暮らしが長くて、いつも自由にしていたのに自分の家に帰っても、誰かが側にいたら安心ではあるけど、それが落ち着かないそうです。 ほしいものがあると、メールが届きます。この間は、室内履きの注文でした。なんでも、お見舞いに来た方が、スリッパをプレゼントしてくれてそれを履いていたら、布製の為に、床にこぼれていた水が染み込んで濡れてしまったそうです。自宅で履くなら、そのタイプでもいいのでしょうけど病室や廊下を歩くのに、普通のスリッパではダメです。私は、スリッパ売り場で、室外履きを買いました。足の小さなFさんに、Sサイズで、履いていて楽なタイプを選びました。裏も、滑りにくいものです。あとは、テレビガイドに、栗饅頭、新鮮なサラダ、さつま揚げ等Fさんの好きな物を選びました。病室は、ワンルームマンションの1室みたいです。トイレとシャワーがついていて、ソファもあり洗面台も広いし、大きな鏡もあり、とても綺麗です。レースのカーテンと、可愛い小花のカーテンも、自宅にいるみたいです。部屋は1室、1日で15,000円だそうです。そこに、他の費用を足すと、だいたい1日あたり20,000円くらいです。1ヶ月だと、60万・・・ひぇー高い!!普通の収入じゃ無理だ~まあ、この費用は、病室によって違います。景色が見えない部屋だと、タダの部屋もあるようです。Fさんの部屋は、とても良い部屋のようです。病院には、ボランティの方がたくさんいて毎日誰かが、お手伝いをしています。でも、患者さんで、Fさんのように動ける方は少ないようです。昔は、動けるうちから入院してそこでの生活を楽しむ方が多かったようですが最近では、かなり大変な状態になってからの入院らしく廊下で、他の方に会うこともありません。 Fさんは、元気ではありますが本人が言うのには、けっして良くなっているわけじゃないから・・・ でも、そこに入院して、元気になっているのは事実だからそれは、とても良かったと思っています。 そして・・・不思議な事がありました。 この病院に、母の主治医の先生が通い始めました。ほんと偶然なんですけど・・・ 母は、ここで診察を受けてその後は、Fさんの病室でおしゃべりをして実家に戻って行きました。 また、次に母が来るまでFさんが、元気でいてくれる事を願います。