カテゴリ:読書三昧
夕べ読み終えました。 おかげで今朝は朝寝坊 でも、まあいいか…お休みだもん
さて、ちょっとだけ本の話をいたしましょう~ イタリアに着いたとたん 作者は 帰りの航空券と筋子のお握り二個、 それから虎の子の一万ドルと百万円の束 が入ったテストーニのカバンを盗まれたらしい‥ 奥さんに「カバンを盗られた」と電話したら 奥さんはハハハと笑い 「イタリアを甘く見たわね。」 「……?」 「イタリアは職人の国よ。だから泥棒だって職人なんです。」 たしかに数秒間の早業だったと納得する作者
これがボローニャ紀行の第一日目なのだから おもしろくないわけがない!
ボローニャはミート・ソースの発祥の地であり 豚肉文化の中心地だそうだ。 そしてヨーロッパでもっとも古い大学、ボローニャ大学がある場所。 そして第二次大戦中のボローニャはレジスタンス都市であった。 ナチスドイツと黒シャツ旅団を市民の力で追い出し 自力で街を開放した。 おまけにここは文化による街の再生を集中的に行っていて その手法は1970年代に「ボローニャ方式」として 世界に喧伝されたそうだ。
著者はボローニャのあちこちを見て回り、いろんなモノを触りまくり そこにいる人から話を聞く
一番興味深かったのは 地元銀行が利益は地元に戻すという企業倫理を、企業文化を持っていたということ。 2つの地元銀行が競ってボローニャの社会的共同組合を支援しているということ 最終章には、今のイタリアの現状も書かれていた。 かの国も日本と同じような状況になっている。 しかしボローニャにはそれを乗り越える 「市民の奥の手」があるようだ。
ところで、先日娘が 「井上ひさしの短編を読みたいんだけど、どの本かわからない」 タイトルを聞いて、ネットで調べたら… あったあった すごいなあ~今はネットで読めるんだ… でもやっぱり本が好き お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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