トリノオリンピックが間近なので関連番組が多く放送されている。多くは応援にかこつけたバラエティ仕立ての番組なのであまり見る価値を感じないが、日曜日夜九時からのNHKスペシャル「女子フィギア レベル4への挑戦」は久々に見ごたえのある出来であった。
その中で、特に印象深かったのは、前年度世界女王の荒川静香が新しい採点方法と自分の選手としての長所・特徴とのギャップに悩み、長年世話になったコーチの許を離れて、新しいコーチと共に大会に臨んだことであった。何が荒川をそうさせたのかといえばそれはやはり女王としてのプライドであり、自分だけがひしひしと感じる「世界の目」という重圧であろう。その間にはさまれた短いインタビューであった。荒川は自分の事を「古いタイプの選手」だと言い切ったのである。さしずめ浅田真央は「ニュータイプ」か。
実際、海外の応援サイトを見ると、「SHIZUKA ARAKAWA」の知名度と人気は群を抜いている。「世界女王」荒川静香は尊敬をされ、評価もされているのだ。荒川の次が浅田真央である。冷静に世界標準でものごとを見る目があれば、空虚な「ミキティ・ブーム」に浮かれている日本のスポーツマスコミの方がおかしいのだということにすぐに気が付くはずなのだが。
おそらくこの番組は今週中に再放送されると思うので未見の方は要チェックです。
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