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カマタアキヨシ

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2006年11月17日
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杜のオフミさんのブログにつられたわけではないが、自分もラーメンについてちょっと書いてみようと思う。前々から引っ掛かっていたことがあったからだ。

仙台に戻ってきて二年が経つ。早いものだ。その間仙台でも有名なラーメン屋には相当行った。

ここのところ従兄弟と一緒に行動する機会が増えて、その従兄弟にときどき郊外のほうにあるお勧めのラーメン屋に連れて行かれるのだが、正直、仙台のラーメンの実力も上がったものだなと感心することしきりである。

二十数年前の仙台はこうではなかった。正直、味で評判のラーメン屋なんてそれこそ両手両足の指で数えられるくらいしかなかったのだ。

しかも何故か国分町とかそういう繁華街にある旨いラーメン屋は押し並べて短命でねぇ。

なにを偉そうなことを、と言われるかもしれないが、これでも東京時代は葛飾区堀切、世田谷区の経堂、新宿南口~武蔵野通り、恵比寿とラーメン激戦区といわれているところばかりで生活してきた人間である。ラーメンにはちょっとうるさい。


さて、このあいだは中倉町にある某老舗的ラーメン店に連れて行かれた。

魚+鳥のダシと辛味噌で評判の店である。なるほど、これこそ仙台でしか味わえないという特徴のある「美味しいラーメン」だと思った。これならばお勧めできると満足した。

ラーメンの味そのものもだが、感心したのは広い厨房の手前にスープの寸胴が二つ三つと並べており、さらに厨房の奥の方には準備中のものが五・六個置いてあるという体制もだ。

これならば客がいつ行ってもスープの味が薄かったり、逆に煮詰まって濃くなっていたりというブレは生じにくい。

こういうこだわりは普通のラーメン屋ではなかなかできることではない。たいしたものだと思った。「店の名前に偽りなし」だ。名前はあえて出さないが(笑)


しかしそれでも、これだけ頑張ってみても、一杯のラーメンというもの、八割の客の舌を満足させることは出来るが、残り二割の客の舌にあうかどうかはわからない。ラーメンとはそんなもんだ。パーフェクトはありえないのです。

自分がその思いを強くしたのは世田谷の経堂にいたころだった。

世田谷の経堂というところ、上で触れたが東京のラーメン激戦区として有名である。荻窪あたりで火がついたラーメン戦争が次第に南下したような形で、いつのまにやら有名店がずらりと並ぶような街になってしまった。テレビで取材されているような店ばかりが並んでいる。

そんな経堂にあったラーメン屋の中で、自分が一番旨いと感じてたラーメン屋は「ラーメン たろう」である。惜しくも02年に閉業してしまったが。

経堂の地元民ならみな知っている店だが、そうでない人(雑誌とかを見てわざわざ食べに来るラーメン観光客)にはまったく無名なラーメン店であった。

夜の一時を過ぎると(終電がなくなると)途端に混み出すという地元民御用達のお店である。

何故、そんななんの変哲もないラーメン屋なのに旨かったかというと、実はそんなに謎でもなんでもない。

客に合わせてスープの味や塩加減、麺の茹で加減といったものを微妙に調節していたからだ。

自分は、たまたま、急にキャンセルになった出前のラーメンを回してもらって、一口食べて普段の味とまったく違うので気がついたのだが。

キング・カズは意外にも薄味が好みのようだ。それとも奥さんの好みなのか。

しかし、これは並大抵の努力ではできないことだ。ひとりひとりの客の嗜好を覚えなければならないし、いわゆる「一見さん」には通用しないからだ。どうしてもおなじみさん達だけに支持される店になってしまうのもそういう所以である。いいことなのか悪いことなのかはともかくも。

ラーメン屋が出す一杯のラーメンが八割の人間を満足させることしか出来ないとして、残りの二割を埋める努力は客に出来る。

その努力とは、二度・三度と足を運んで自分の顔と好みを覚えてもらうことだと思う。あるいはそういう努力に応えてくれる店を見つけることだと思うのだが。

ちなみに「たろう」の常連客の特徴なのだが、関西・九州出身の人が多かった。「嗜好の地域性」が原因ではない。

きっと関西や九州の人間の方が「味の感想」をその場ではっきりと口にする人が多いからだと思う。(ちなみに店主は秋田県出身)


残念なのは、こういった職人気質の親父が一人でやっているラーメン屋がどんどんなくなってゆくというのが東京のラーメン・シーン(そんな言葉があるかは知らんが)の良くないところだ。断言するが。

味で評判の有名ラーメン店というのは、ファッションでたとえると「有名ブランドの既製服」の世界だ。

しかし、たとえ世界的に有名なデザイナーを何人抱えている「ブランド」も、顧客ひとりひとりの体の各部の寸法を刻みこんだデータを持っているという名も無きテーラー・ショップの職人が本気になって作った「プレタ・ポルテ」には「着心地」という点では絶対にかなわない。それと同じなのだと思う。

まあ、これはラーメンだけの話ではない。戦前・戦後と日本が育てて来たこういうきめこまやでなささやかな文化は21世紀の時代、ここに来てまるでドミノ倒しのようにバタバタと崩れてきている。

いいことなのか悪いことなのか。自分には判断はつかない。

きっとその両方なんだろうけれど。<了>





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Last updated  2010年11月05日 11時10分34秒
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