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カテゴリ:テレビ番組
この相棒シリーズ、自分はたまに(再放送などで)見る程度でしかないのだが、PCのデスクトップに張っているgoogleガジェット「TVJAPAN」でもお勧めになっていたり、レコーダーに録画もされていたので見た。
要するに、「四方堂亘が出てるから見ろ」ということであった。 じゃ見ます。見ないでおくわけがない。 彼が演じているのは寺脇が演じる薫の学生時代の友達で、今はNPO団体に所属して海外(東南アジア)でボランティアの活動をしているのだが、あるホテルで刺殺死体となって発見される。事件を追う右京と薫の前に、いつもどおり警察の内部からふたりの特捜を邪魔しようとする圧力がかかるが…、という展開。 アタマから見てゆけば、なんとなーくわかってしまうような事件の展開で、この四方堂が演じるところの「兼高」という男の正体が次第に明らかになってゆき、彼のしようとしていたこと、何故殺されたかという原因もつきとめられてしまい、周囲の人間もまた皆悪党だったということが明白になる。 シリーズ第一話のゲストでありキーパーソンなのだからそれはそれで大抜擢ではあるんだが、例によってなんか「もったいねー」と言いたくなるような四方堂亘の起用法であった。 まあそこは東映の作品で何度か組んでいて、四方堂亘の「画面力」というものを知っているからこそ和泉聖治監督もここで彼をもってきたんだろうが。 ラストは、例によってちゃんと「おとしどころ」というものが用意されていて、実はこの兼高という男の目的もまた決して単なるエゴではなくて、崇高な理想というものの実現のために、あえて清濁併せ呑むような犯罪にも手を染めていたことも明らかにされる。 四方堂亘という俳優は、こういうような「善と悪」、あるいは人間の「強い部分と弱い部分」が同居したような役をやるとハマりますなぁ。 大河ドラマ「風林火山」でこの四方堂亘が演じた「青木大膳」は、大河ドラマ「風林火山」前半のオリジナル脚本部分(原作では青木大膳が金をせびりに言った山本勘助に切り殺されるところから始まる)の二番目の大ヒットであった。(一番目はミツを演じた貫地谷しほりだろう)出世欲に駈られて短絡的で軽率な行動ゆえに疎まれて切り殺された「新しい青木大膳」像というか「解釈」は面白かったし、原作部分につながる「ブリッジ」としてちゃんと役目を果していたからだ。 あと映画「風のダドウ」ですな。榎本孝明の友人であるところの実業家の役で出演しているのだけれどなんと役名が「鎌田」。なんかそれで(つまり、映画のなかで四方堂亘が「かまた」と呼ばれているということにだが)妙な気分であった。 風のダドゥ ~いのちのひびき~ 単なる「ヒューマニズム」であるとかそういうことをキレイごととして描いたような映画ではない。一度ご覧下さい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008年10月30日 20時33分36秒
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