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カテゴリ:テレビ番組
原作に沿っているとはいえ、ずいぶんと重い内容のスタートになってしまった。
「家なき子」にさらに輪をかけたような陰惨なストーリーである。 この第一回目だけで、主人公の蒲郡風太郎(松山ケンイチ)は二人の人間を撲殺し、母は病死し、可愛がっていた野良猫も仲間に襲われて死ぬというような鬱な展開である。この先どうなるのか思いやられる。 それにしても何故この時代にこんなドラマをやるのだろう。 しかもよりによって何故ジョージ秋山の「銭ゲバ」なのか。 自分はこの原作のマンガを連載当時に読んでいたりするのでことさらそう思う。 もちろん、テレビドラマなんてものは、原作のマンガに縛られたり、100%忠実である必要はまったくない。そう思う。 だが、あえて原作の名前を隠さずにそのまま「銭ゲバ」という70年代テイストをひきずったようなタイトルでテレビドラマにするというのであれば、そこに何か「必然」というものはあるのだろうとは思う。 さて、今回始まったこの『銭ゲバ』というドラマ、全7話とかなり短めである。 聞くところによると、主要俳優を拘束できる期間というものが限られて結果としてそうならざるを得なくなったからと言われている。(本当なのか?ちょっと疑わしいのだが) また、このドラマを担当するプロデューサーが番組の公式ブログの中で「テレビ局はドラマに対して冷たい。予算もないし、宣伝もまともにしてもらえない」とグチをこぼしていることも話題になっていた。(ブログの記事は削除済) それをはじめ耳にしたときには「何を府抜けたことを」と感じたものだが、当該の記事(転載されたもの)を読んでみて一箇所だけだが共感をするところがあった。 「サイズダウンするのはコンテンツ(番組)ではなくてテレビ局という器(建物)であるべきで、そもそも高層ビルの中でテレビ作る必要ないじゃないか。地ベタで生きるほうがかっこいいし、すっきりする」という個所である。 自分はこの点に関してはまったく同意である。 日本テレビというテレビ局が麹町から汐留に移転したことは、時期的にも、そして場所的にも「歴史的大誤算であり大失敗」として社史に残るのではないかと自分は思っている。 話を戻す。 もし「予算がない」と嘆くのであれば、どうせならばそれを逆手に取って、全編モノクロ(しかもスタンダードサイズ)で作ればよかったのではないだろうか。 銭ゲバという原作のマンガにはむしろモノクロの世界のほうがぴったりだと思うのだが。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009年01月19日 07時37分21秒
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