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カテゴリ:テレビ番組
菅野美穂主演の新ドラマ。
知り合いから「騙されたと思ってみてごらんなさい」と言われて見てみたのたが、感想からいうと「やっぱり騙された」という感じだった。 何も「全面ダメ」とまでいうつもりはない。でもこのドラマもやはり何かが足りなくて、そして何かが余計なのである。 それと主人公のキャラクター設定がどうしても「ケイゾク」の中谷美紀が演じた柴田純とまるかぶりなのも気になるところだ。うーん、「桜っ子クラブ」つながりですか。なつかしいなぁ。 しかしそんなことよりも、決定的なこのドラマの欠陥を挙げるとすると、それはこのドラマが「事実をもとにして作られた」と謳っていることではないだろうか。 いまどき、そんなコピーを頭から信じてドラマを見る層がいるとは思えないのだが。 というか、この「事実をもとにして」という前提が足かせとなってしまい、このドラマをどんどんつまらない方向へもっていきそうな嫌な感じというものがつきまとうのだ。 ドラマなんて所詮フィクションであって嘘であたりまえなのだから、ドラマの売りというものを「事実をもとにした」にする必要なんて本来はないはずなのだが。 そこのところをこのドラマの制作者たちは読み違えているのではなかろうか。余計なお世話だろうが。 聞けばこのドラマの第一回の放送、視聴率が14%と結構よかったとか。 しかし、前日の火曜日、第二回目を迎えた10時台のドラマ「神の雫」がいきなり7.3%まで下がったことを考えると、この「キイナ」も油断は出来ないと思う。 別に視聴率が高かろうが低かろうが、それとドラマの質というものは本来別物でなければならないのだが、最近のドラマというもの、視聴率が悪かったりするといきなり「テコ入れ」だとか言い出してヘンテコな設定を付け加えたり、新たなレギュラーが加わったり、ひどい場合には予定稿を見直してエンディングをまったく別なものに差し替えたりするというのもよく聞く話なので、どうしても第二回目の視聴率というものに対して敏感にならざるを得ないもの(らしい)。 それどころか、その「神の雫」をやっている火曜ドラマの枠事体がなくなるというショッキングな発表もあった。(註) 今このテレビ不況という状況下では、どうしても金のかかるテレビドラマを作ることが過酷な状況だということはわかるのだけれども、だからといってこのような安易な発想で出来たとしか思えないようなドラマを連発することはその打開策にはなりはしないし、むしろ自分らの首を締めていることになっているのだということに早く気づいてほしいものである。 註)土曜ドラマ「銭ゲバ」の松山ケンイチ(と大後寿々花)がやっていた「セクシーボイス・アンド・ニコ」がそれなりによく出来たドラマだっただけに火曜ドラマ枠の廃止はやはり残念だ。 土曜ドラマというと「一ポンドの福音」がダメダメで、こっちの枠がどうなるかの方を心配していた向きもあったが、きられたのは「神の雫」の火曜ドラマの方だというのでは亀梨和也、散々だな。「野ブタをプロデュース」はそこそこ視聴率よかったのにな。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009年01月24日 08時14分05秒
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