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「ともだち」の正体といっても、漫画(と映画の)「20世紀少年」の中での「ともだち」のを名乗っているの人物の正体(つまりフクベエの後を継いだ人間)のことを言っているのではない。(註1) 「ともだち」のネーミングの元となっているもの(の正体)のことである。 (これはだからあくまでも自分の想像でしかないが)「ともだち」が意味するものとは、要するに「少年マガジン」(であるとか、少年サンデー以外の漫画雑誌全て)のことを指すのではないか。 二代目「ともだち」である正体不明の少年がつけていたのはナショナルキッドのお面である。 この「ナショナルキッド」の漫画(註2)を連載していたのは当時の「少年マガジン」。 フクベエが被っていた(ということで片付けられた)お面の「忍者ハットリ君」も今でこそ小学館の雑誌に掲載されていたりするが、昭和43年当時は、別の出版社の雑誌(月刊「少年」だったか)で掲載されていた漫画である。 一方、当時少年サンデーで連載されていた藤子不二雄のマンガは「オバケのQ太郎」。(註) 何故「ともだち」イコール(講談社の)「少年マガジン」かというと、もちろん講談社から出ている幼児向け学習雑誌の名前が「おともだち」だからだろう。という推理である。 (つづく) (註1)実際、あの原作漫画を読む限りでは、最終的には「ともだち」の正体は明かされないままファジーな、つまりあいまいな、どうとでも取れるような終わり方をしている。(ひょっとすると続編が用意されているからかもしれない) 自分は普通に(?)フクベエ、そして、サダキヨ、ヤマネといった万城目に繋がりのある三人と、「カツマタ」と呼ばれているもうひとりの(死んだのかもはっきりしていない)それどころか本当にいるのかいないのかさえもはっきりしない人物が交代で「ともだち」を演じているのではないかと思っている。心理学でいうところの「人格交代」というか「人格の共有」というものを象徴しているのが少年時代の「ナショナルキッド」と「ハットリ君」のお面なのではないのか。 ひよっとすると、ハットリ君のお面を被っていたのも「フクベエ」たったひとりではなくて、他のふたり(三人?)が強制的に服部にさせられていたのかもしれない。 註2)テレビの番組を漫画化したもの。「ウルトラマン・シリーズ」同様に、一峰大二作画によるマンガだった。 註3)「神様」の本名が神永求太郎というのも、おそらく原典は「オバQ」だろう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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