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テーマ:大河ドラマ『平清盛』(470)
カテゴリ:テレビ番組
ここにきてこの大河ドラマ「平清盛」の評判がガタ落ちである。
史実と比べてどうしたとかそういうことではなくて、ドラマとしてこの作りはどうなのよ的な、簡単に言うと「つまんないね」という感想が増えてきているという。 まあ自分もそう思う。たしかに先週の第五回はちとひどかった。 で今回の第六回目「西海の海賊王」が挽回したかというと…これが実に難しい。 番組開始前からチラチラと言われてたことだがこれではまるで「ワンピース」か「パイレーツ・オブ・カリビアン」の質のよくない亜流ドラマだろう。 いいのかこれで。これを喜ぶ大河ファンはまずいないだろうし新規客だって食いついてはこないだろう。 まあ自分なんかは「どんなつまらないドラマ」でもそこに潜んでいる面白さを見つけ出して楽しむことのできるかなり腐りかけたドラマウォッチャーとしての自覚があるので(自慢しているわけではないよ念のため)それでもなんとなく見てしまったが。[追記] 自分がこの「大河ドラマ『平清盛』」で一点評価できるところがあるとすると、それは平氏とともにこの時代、武家社会の礎を築いた源氏側がどうだったのかを割りと多めに描写していることだろう。 最近のゆとり教育のせいなのだろうか「頼朝・義経の父」としてのみ日本史の中で扱われがちな源義朝であるが、この源義朝の生涯をよく調べてみると、実にドラマチックというのか数奇というのか不思議なところがいくつもあるのを知るだろう。 これも自分なんかは「おそらく後世の捏造も交じっているからじゃないの」と考えている。 何が言いたいかというと、我々が学校の歴史の授業で「史実」と教えられてきて勝手に事実だと思い込んでいる出来事や人物も元を辿ればやっぱ「フィクションに過ぎなかった」ということが多いんじゃないのかなということ。 その源義朝を演じている玉木宏の今回の演技について言えば、悪いが、90点はつけてもいいくらいだった。つまり松山ケンイチが気の毒なくらいだという意味。 最近ではデジタル放送の恩恵で、ほとんどのドラマは「字幕つき」で見ることができる。しかし字幕つきで見てしまうと、今度はそれが役者のセリフのいい間違いや時には下手さ加減を計るバロメーターになりかねない諸刃の刃なのである。 その点での評価でいえば、玉木宏は高い点数を取る役者だと思う。字幕とセリフのズレが非常に少ないからだ。それどころか玉木のセリフが逆に「字幕のミス」を指摘してしまうことがある。 今回も熱田神宮のところで、字幕では「民のもの」と出ていたが、これは玉木のセリフの通りで「神のもの」が正しい。というか見ているこっちが「あっ字幕が間違ってる」とはっきりと認識できるくらい玉木は見事なカツゼツというかエロキューション(雄弁)だった。 「いいぞ頑張れ玉木義朝!」みたいなちょい腐りかけドラマウォッチャーの自分などは、こっち(つまり源氏)を中心にこのドラマを見てしまいそうである。 世の中、そんなに面白いことばかりがゴロゴロと転がってるわけがないじゃないの。それよりも自分に向かって転がってくるもののなかに何か面白いものがないかみつけようよ なんかの映画のセリフみたいだが、これは数年ぶりに会った自分の知り合いが口にした言葉。 ちょっと感心して「へぇ~、面白いこと言うね、いいねそれ」といったら相手は鼻白んだような顔になって「何言ってんのよあなたよそれ私に言ったのは」と返されてしまった。 言われてしばらく考え込んだ そしてやっと思い出した。 いやこれはシチュエーションがはっきりしないと何のことかわからないだろう。 ふたり(つまり自分とその知り合い)がゲームセンターでコイン落とし[写真]をやっているときに相手が「もう世の中つまんないことだらけで…」みたいなグチをこぼした。目の前の円形の大型のゲームマシーンの中のレール上を転がる緑色の球体(オーブ)に例えて自分は「そんなに面白いことが転がってるわけないじゃないの」と軽い気持ちで呟いただけだったんだけど。 ○ 知り合いから指摘が来てた。ひょっとするとこれは大事件なのかもしれない。ドラマ中で挿入曲として使われているエマーソン・レイク&パーマーの組曲「タルカス」の件である。 このブログの第一回目で「クレジットがキース・エマーソンとグレック・レイクなのはちとおかしい。このパート(噴火)の部分の作曲者はキース・エマーソン単独でいいはずだ」と指摘した。 平清盛 久しぶりのNHK大河ドラマ2012.01.08 そしたらなんと今回OPではその通りに曲目クレジットが「『タルカス』より『噴火』」と改められ、作曲者クレジットも「キース・エマーソン」になっていた。 最初それを聞いたときは「だよね」みたいな極めて軽い感想しかなかったが、その知り合いが言うところでは、「NHKにこのことを問い合わせた人がいたとしても、結局のところネタ元はあんたのブログということになるぞ」ということらしい。 どういうことかというと、「平清盛」で使われているタルカスの「噴火」のクレジットはキース・エマーソン単独でいいはずだと指摘していたのはこの日本であんたひとりだけだ、ということらしい。 いくらネットで調べてみても、このことを話題にしているサイトとブログはほかに見つからないらしい。さすがに掲示板までは手が回らないだろうと思ってしまうが、なんとその知り合い「オレ以外にはいないはずだ」というんだな。要するにその知り合いがこのブログを持ち出して「(クレジットは)エマーソン単独が正しい」と某掲示板に何度か書き込んだらしい。 まあだからどっちにしても(仮に掲示板経由だとしても)最終的に「ネタ元はアンタだよ」と彼は言っている。 んー、そうなのか。いや別にそれが正しかろうが間違いだろうが自分はもうどうでもいいんだけど。 それよりも上で書いた「転がってくる何か」みたいなことが本当の身の回りで起きてしまうことのほうが自分的には実におもしろい。 [追記の追記] その知り合いから「記念だ取っとけ、よければブログにものせて下さいお願いします」という上からなんだか下から目線なんだかよくわからない本文つきで画像が送られてきた。ありがたい。が元の画像があまりにデカすぎて縮小加工がえらい大変でしたな。19インチモニターいっぱいにフル表示されてある意味デスクトップ画像に使えるレベルさえ超過していて、印刷して壁にはっとけとかそういうスケールの大きさでねこれが。2Mバイト画像とかどんだけなんだよ。 第一話のOPのクレジット 第六話のOP [追加の追加の追加] さらにこんな画像も送られてきた。今度は最初から縮小されていた。第二話と第五話のOPのクレジットである。これをみると、NHK側の苦慮みたいなものも少しは見えてくるか。 推測に過ぎないが、おそらく挿入曲「タルカス」のクレジットの表記に関してはNHKと音楽家(とその所属事務所)、そしてレコード会社によるいろいろな話し合いがもたれていたことが伺われる。たとえばだが、もしかすると最初の段階では「タルカス」のほかの曲も使いたいみたいな音楽家側の意向みたいなものもあって作曲者がキース・エマーソンとグレッグ・レイクの併列表記は外せなかった、みたいなものが。 第二話 第五話 (第三第四話ではこの曲が使われていないらしくクレジットはない) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2012年02月22日 22時41分16秒
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