こいの秘密
鯉って不思議な動物だよね。魚類自体が不思議だけど。新潟山古志村は鯉の産地としては可也有名らしい。あの辺りは地震があって、特にサンヨーの半導体工場とか壊滅的らしいですね。一日も早い復興をお祈りします。 さて、鯉に最初に興味を持ったきっかけは、父親がブルース・リーのファンだったんだけど、映画の中で鯉寄せのシーンがあったから。有力者っぽい人がぱんぱんと手を叩くと集まってくるのに釘付けになった。すごいすごい!将来絶対鯉を飼うよ!!そう決意した幼少の砌(みぎり)。 高校生の頃、生物を習った頃には人とは違ったベクトルの不安を覚えたりしたよ。「すりこみ」ってあるじゃないか、最初に見たものを親とか同じ種族とかって認識する習性らしいんだけどね。アヒルの雛は卵から孵って最初に動くものを親と思って後を追っかけるんだってさ。あれを習った時は衝撃だったな。最初に浮かんだのが鯉だ。近所の鯉。近所の神社は大きくて敷地に鯉と亀が一緒に放されているんだよ。 あの池の中で何が起こっているんだろう?よもや新たな進化が…。H.P.ラブクラフトの「インスマスを覆う影」並の恐ろしい事が起こっているとか想像したり…。周りに人がいないことを確認して「やうやうはすたー」とか呟やいて湖面を眺めたり…。その後、生物の先生に心配している様な方向のことはないと聞いてどれだけ安心したか。 しかし、今また鯉の謎が…。こないだ鯉の池を所有するところに寝泊りしていたのですが、観察したところ夜もほとんど寝ていないようです。起きていても目を瞑ることはないので案外昼間でも寝ているのかもしれませんが。たまたま夜中に何度か覗いたところ明け方にはどこかに隠れてしまっていたので、夜寝る習性があるならきっとその時に寝たのでしょう。私は池の可也上のほうから覗いたのでこれはただの推測です。その後1時間もしたらまた池面をわらわらと広がり始めたのできっとどこかに隠れて寝ていたんだと思います。 でもね、おかしいんですよ。池は畳4畳程の広さしかありません。上からだと完全に見渡せるんです。人工で作った池だから底も平らだし。池の深さは50-60センチくらいです。中にいる鯉は30匹はいました。どこに隠れていたんでしょうか…。上からだけでなく、日中はすぐそばからも覗ける仕組みになっています。上から隠れるようなところなんて水棲植物やアイビーを乗せた鉄製の籠くらいです。3つほど点在してあるだけです。この影に隠れて畳いわしの様に整列して寝ていたんでしょうか?だとしたら見てみたいような…見たくないような。うーん、鯉にはまだまだ興味が尽きませんね。