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テーマ:心のトラブル110番(82)
カテゴリ:文章作法
お盆休みの余波で、先週いっぱい働き尽くめ。フリ
ーの物書きにになって、ほぼ三十年。丸々一週間、内 勤で働いたのは初めてかもしれない。ほとんどが、某 新聞社が内職としているミニコミ紙の整理だった。つ まり、記事の見出し付けなどの仕事だったが、これが 結構、精神的に疲れるのだ。 新聞といっても、ミニコミ紙だから、書き手は素人 がほとんど。何を訴えようとしているのか分からない 文章が少なくない。普通、記事というものは、最初の 十行ぐらいを読んで、即座に見出しを付けるもの。 ところが、新聞原稿の法則を知らない素人の文章は 起承転結がない。だらだらと、美辞麗句を連ねている ものだから、最後まで読まなくては、主要な見出しが 付けられない。これは、まだいいほう。最後まで読ん でも、見出しが付けられない場合も少なくない。これ は、困る。こんな場合、当たり障りのない、見出しに なってしまう。扱う原稿の数が多いものだからら、そ れはそれで通過してしまうが、あとで読み返してみる と、もっと、いい見出しがなかったものかと、必ず後 悔が残る。結局、ストレスが永遠と続く。 新聞社といえば、取材記者が花形のように思われる が、実は、その記事をいかに見せるか、読ませるかは 整理記者の手腕にかかっている。言い換えると、整理 記者は新聞の出来栄えのカギを握っている最も重要な 部署といっても過言ではない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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