「男、40にして立つ」って?[二、三点追加]
標題の「40にして立つ」は,男のセックスのあれではない。違う意味の完全に誤用であるが、お気付きでろうか。正確には「30にして立つ」、あるいは「40にして惑わず」である。 暇なときに、国語辞典などをパラパラとめくっていると、意外な発見をすることがある。「えっ、この言葉は、こんな意味だったの」とか「全く違った漢字で覚えていた」とか、自分の生半可な知識に赤面することが多い。 そこで、「誤りやすい用字、用語のの例」その5をまとめてみた。参考になれば幸いである。 ●上にも置かぬもてなし→下にも置かぬもてなし ●女手一人で育て上げる→女手一つで育て上げる ●過半数を超える→半数を超える。過半数を占める。過半 数に達する ●疑心暗鬼を抱く→疑心暗鬼を生じる ●間髪を移さず→間髪を入れず。時を移さず ●口を濁す→言葉を濁す ●クモを散らすように→クモの子を散らすように ●古式豊かに→古式ゆかしく ●製薬メーカー→製薬会社。薬品メーカー ●取り付く暇もない→取り付く島もない ●二の舞いを繰り返す、二の舞いを踏む→二の舞いを演じ る(「繰り返す」は重言。「…踏む」も、「二の足を踏 む」の混用) ●熱にうなされる→熱に浮かされる。夢にうなされる ●働きづくめ→働きづめ ●犯罪を犯す→罪を犯す