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テーマ:心のトラブル110番(82)
カテゴリ:食べ物・健康
S医師は、薬をほとんど使わず、「食養指導」だけ
で病を治す先生として有名であった。昨年、亡くなっ たが、哲学を持った数少ない医学者として、自然愛好 者から絶大な信頼を得ていた、 先生が、常におっしゃられていたことは「病は敵で はない、味方である」という独特の説。もちろん、そ れに反論する医学者も多数いたが、参考になる点も少 なくない。そこで、先生の「病・性善説」をご紹介し たいと思う。 「…病は、われわれの味方であって、敵ではない。 病を起こさせた原因こそ憎むべきであって、病そのも のを憎んではならない。お門ちがいである。滅んでし まった国家は、敵に抵抗することはないが、独立して 生きている国家なら、外敵(内敵にも)に対しても、 何らかの形で抵抗するにちがいない。死者は、もはや 病むことがない。病は、生者の特権であった。ゆえに、 病は、本来、善である。性善説を強調したい。ここの ところが、現代医学(西洋医学)と、私の考えとの大 きな差異である」 自然治癒力については、先生は、次のように言って いる。 「…自然治癒力が増すような体質改善をしない治療 や、自然治癒力の発揮を邪魔をする治療は、まやかし の治療である。有害なクスリや手術で病人ばかり攻め ても、治りにくい。私の考える病気の性善説とは、実 は、この点にあった。病因との戦いは、生体が生きて いるがゆえに起こる。生命力の証しであった。病人に は、まだまだ病因に対する抵抗力が健在であることを 示しており、病気は喜ばしいことである」 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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