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カテゴリ:科学・宇宙...林檎落しますか?
今日は昨日の続きで...と思ったんですが、実は一昨日、ちょっとお叱りのメッセージをいただいたので、急遽内容を変更いたします。 差し出し主は、ここによく来てくれる、理系大ドメインのゲストさんなのかもしれません。 いや、もしかすると私の正体をつかんだ会社の人間かもw? ま、どっちでもいいんですが、いただいたメッセージというのは、要約すると『科学・宇宙好きを標榜するなら、幽霊の話なんかするな!』ということです。 おそらく以前“当方、科学大好き、ちょっとおちゃめな中年サラリーマン♂です”なんてのを書いたクセに、それに相反する“私んちは『アダムス・ファミリー』かい?!”とか“続・私んちは『アダムス・ファミリー』かい?!”なんてものを書いている矛盾を指摘してのことだと思います。 私にとっては全然矛盾じゃないんですけどねw。 そのあたりを今日は書いてみようと思います。 といっても、内容は本家MY PAGEHeavenly-Alicaの『まぬけのくちごたえ』に以前掲載していたものに加筆しただけですけど。 少し前、TVでオカルトものが再びブームとなっていた時期がありましたよね? 「呪いの館」に「皆殺しの家」、「恐怖の心霊写真」に「恐怖の心霊ヴィデオ」! 確かにこれだけ不況の嵐に翻弄されて世相が暗くなってくると、人智を越えたモノに引き寄せられるのもやむを得ないかも知れないですね。 しかし、そういう現象のメカニズムを徹底解明してこその「科学」です。 そのテの番組によく出てる某大の某タレント教授なんか見てると、学者の(『科学の』じゃないよ)限界というか、業を見せ付けられているようで、ときどき頭が痛くなってくることがあります。 今現在解明されている科学知識、それも自分で見つけた真理ではなく、他の「数少ない本物の学者」からの受け売りに照らし合わせて、その範疇外の事象はその存在すら認めないというのは、果して科学的な態度でしょうか? あるサイトで大まじめに書かれていた文章。 「最近、『心霊写真』だの『心霊スポット』だのを扱う番組が増えて来ている。薬剤が塗布されたフィルム上で起きる科学反応に、幽霊なんて入り込める余地はない。あんなインチキ番組を視聴者はボイコットすべきなのに、反対に本気で信じて怖がっているのは忌々しきことだ...云々」 もしかして...ご本人が一番心霊を信じているんじゃ?(爆) あのテの心霊を扱った番組の制作者全員と視聴者の99.9%は心霊なんて信じちゃいませんって! 信じていないから、放送できるし、観れるのです。 TVの心霊特集やなんかで、本当に霊現象が起きたりしたら...それは「放送事故」として責任者が処分されます(現に、大阪の朝日放送では過去にそういうことがありました)。 観ている側だって、本当に自分の周りに自縛霊や動物霊が漂っていると信じているなら、みんなパニックを起こしているでしょう。恋人と二人っきりの夜だと思っているのに、実は霊が部屋にいてじっと見られているなんて...えっちもできやしません(爆)。 しかしです! 「もしかして...?」 そういう気持ちが0.1%くらいはあります。 この「もしか」の部分でゾクゾクできる、というか、したいんですね。 早い話が単なる「娯楽」なのです。 それを「皆が心霊を信じている」と信じている...案外そういう人こそ心霊を信じていて異常に怖がっているのだったりしてね。だから声高に「心霊などない!」と力説するのかもw? 霊の存在が見える人...そういった人たちに「インチキだ!」「錯覚だ!」といった言葉を投げつけるのなんて、素人にでもできます。 アインシュタインは、子供の頃から、普通の人なら複雑な公式・方程式の展開によってしか得られない数学の解に、ストレートに辿り着くことができたそうです。 脳のシナプスのネットワークが常人より複雑に張り巡らされているので、「公式の展開」などという回り道をする必要がなかったのですね。だから教師に解に至る行程を説明できなかったのだそうです。 アインシュタインにとっては“1+1=2”を展開せよ、と求められているようなもの、おそらく「わかってしまうんだから仕方がない!」って丹波哲郎みたいに居直るしかなかったでしょう(笑)。 ある自閉症の双子の老人は、子供の頃から、“2”から順に始まる上限なしの素数(億・兆単位までの)を互いに言い合うというゲームをしていたそうです。 また、その老人は、任意の日付けを告げられると、その日が何曜日であるか、一瞬で答えます。「西暦6549年11月3日は?」と聞かれれば「月曜日」と、即答できるのです。 この老人、凄い計算能力を持った人なのかと思いきや、答えが二桁になる足し算(つまり手の指で計算できない足し算)もできない、知的障害を持った人なのです。 ある学者が突き止めたのは、この老人の数に対する概念の違いでした。普通の人は数や日付を1次元や2次元(カレンダーのような『曜日』と『週目』という縦横軸、『十』『百』『千』といった『桁』の縦軸と『0~9』の横軸)で捉えているのに対し、この老人は3次元、4次元といった立体で数字を捉えているのだそうな。 普通の人には見えない「日付けと曜日の相関」が、この老人には見えているだけなのです。 霊が見えるといった人たちも、彼らと同様に空間を把握する概念が常人と違うだけなのかもしれません。 『科学』という複雑な迷路を持つ巨大な屋敷がどれほどの奥行きを持っているかは、私のような凡人にはわかりません。 しかし、確実に『現代の科学』はまだその玄関先にいるに過ぎないってことだけは断言できます。 その巨大な屋敷の玄関に立ってみて、「赤ん坊の泣き声がしない」から「この家に赤ん坊はいない」って決め付けるのは『科学』ではありません。 今、わかるのは「赤ん坊は泣いていない」って現象だけです。 それすら、巨大な屋敷の奥の奥にベビールームがあったり、完全防音のベビールームがあったりしたら、確実とはいえない... おそらく遠い未来、現代科学がもっと、もっと、もっと、もっと、もっと、もっと、もっと、もっと進歩すれば、幽霊の、生命の誕生の、学校の七不思議の、宇宙の果ての、エイリアンの、UFOの、シャラポワの乳首の、すべての謎が解けるに違いありません。 ただし、その頃にはまた新たな謎が巷に蔓延してるでしょうけどw。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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