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カテゴリ:科学・宇宙...林檎落しますか?
昨日の日記“オカルトは非科学か!?”の続きです。 今、某TV局で、超能力と称する力を使ってまで事件を解決する、ってな趣旨の番組をやっていますね。 あれも前日の日記に書いたオカルト全否定の方から見ると、とんでもない番組なんでしょうね。 別に事件が解決できりゃ、何でもいいのにねぇw。 まぁ実際、外国の警察では、心霊捜査を導入しているところが多いですね。 彼ら外国の警察は別に「頭から超能力を信じている」というわけではないでしょう。単に「原理のよくわからない道具」として活用しているのだと思います。 頭の固い学者が「非科学的なことはやめろ!」と言おうが、警察にとっては「事件が解決できりゃなんだっていい」ってなものでしょう。 無論、裁判での証拠とはなりえないでしょうが、集めた物証から犯人を割り出すという推理小説的手法より、「過程より証拠より、まず犯人に辿り着くことこそ第一!」ってことなのです。 そういう意味では、心霊捜査というのはプロファイリングと大差ないですね。 日本の水道局なんかでも、地中に埋まった水道管を見つけるのに、2本のL字の針金を使ったダウジングを利用していました(もしかしたら、今でも使ってるのかな?)。ダウジングのメカニズムが解明されるよりずっと前からです。 そう、今の社会において活用されている技術のほとんどが、その発祥においては「原理のわからない魔法のようなもの」だったのです。 木と木をこすり合わせる。 運動エネルギーから熱エネルギーへの変換という科学を知らずとも、大昔の人は摩擦で「火」を起こしました。 米糠に塩と野菜を入れておく。御飯に麹黴をつけておく。 昔の人は「発酵」と言う化学を知らなくても、それで「漬物」や「酒」を作りました。 鉄を焼いては叩き水に入れを繰り返す。 分子や原子といった物理学を知らずとも鍛鉄を行い、鉄の分子を押し固め、不純物を取り去り、錆びにくい鉄を作りました。 細菌学の知識がなくとも、塩やアルコールを傷口の殺菌に使いましたし、人糞を肥料として使っていました。 料理の技術なんかに至っては100%が経験的に培われたもので、科学的に実証しながら作られたものじゃありません。 原理だ何だではなく、問題は「使えるか使えないか」なのです。 科学的な原理解明など、後からついてきたものに過ぎません。 もし、原理不明な技術を非科学的なものとして否定していたら、人類社会は未だに「火」すら使えない原始以前のままだったことでしょう。 それらの技術や自然界の森羅万象に対して「何故か?」という疑問を持ち、技術にフィードバックさせるためにそのメカニズムを解明することこそが、科学の使命・意義です。 もちろん、発端というかモチヴェーションのほとんどは『好奇心』なんでしょうけれどw。 前日の日記に書いた学者やオカルト全否定のヒトって、現代科学を絶対真理と勘違いしているんでしょうねぇ... きっとそういう人たちに「リンゴが木から落ちた」のを報告しても、「物体が上から下に落ちるのはあたりまえ」としか答えが返ってこないのでしょう。 ましてや「引力」だなんて言い出そうものなら...よってたかって袋叩きにされるに違いありません。 ニュートンもアインシュタインも、きっとそんな自称大科学者という俗物たち相手に苦労したんでしょう。地動説を証明してなお認めてもらえなかったガリレオみたいに。 全ての事象に対して「何故か?」という姿勢で臨めない人は、教壇で受け売りの切り売りすることはできても、新たに何かを発見する人にはなれません。 それが証拠にTVに出ている否定派の人たちは、心霊や超能力に対して「手品」「見間違い」、どうにも反論の余地がなくなると「TV局ぐるみのヤラセ」という言葉しか口にせず、肝心の「インチキの証明」ができたことはただの一度もありません。 そういう方々に、こんな仮説を提言。 念写:薬剤が塗布されたフィルム上に離れた位置から科学反応を起こさせること 幽霊:人間外の存在が人間に、枯れ尾花をヒトだと錯覚をさせたもの 証拠立てられた明確な反論をできるならしてみてください。 「科学的にありえない」という回答ほど「非科学的」な回答はありません。 ダ・ヴィンチ以前には「人間が空を飛ぶこと」は「科学的にありえないこと」だったんですよ? つくば科学博のときには「二足歩行機械が人間のように歩く・走ること」も「科学的にありえないこと」だったんですよ? 「錬金術」が長い研究の末に否定されたのと同様、「心霊・超能力」も研究されてこそ、その有無の証明が成されます。それが「科学的なものの考え方・姿勢」というものですね。 科学の定理の第一条件は「誰が実験しても同じ結果が出ること」です。 現に起きている心霊現象が何らかの物理現象なのであれば、「単なる物理現象が心霊現象に見える」ための条件や状況、そのメカニズムを解明し、その現象を100%再現して見せなければなりません。 できないのであれば、それは「物理学」の範疇外であるか、もしくは「現代物理学」がまだそのレヴェルに達していないということです。 化学を知らない未開人たちの前で、過酸化水素水に触媒のマンガンを放り込んで酸素を作って見せれば、それは立派な魔法です。 ですが化学を知っている人にとっては、小学校で習うレヴェルの単なる化学反応に過ぎませんね。 その未開のまじない師が「こんなのは魔法じゃない! インチキだ!」と叫ぶにはもっと勉強しなくちゃね(爆)。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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