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カテゴリ:科学・宇宙...林檎落しますか?
先日、kaleidoscope様んところの日記でヤモリの話題が出ました。 で、思い出した話が... 10年ほど前、私んちの実家が今のマンションに引っ越す前、まだ一戸建てに住んでいた頃のことです。 夜、キッチンの窓の外側にヤモリが張り付いていました。 窓の明かりに引き寄せられてきた虫を食べるためでしょう。 で、ふとその下を見ると子供のヤモリが2匹... うそっ! 親子連れ?! 虫取りの訓練に来てるのか? 驚きでした。 爬虫類なんて、卵生んだら生みっ放し。子育てなんてしないものだと思ってましたから。 爬虫類の子育て...これって、もしかしたら生物学上の大発見だったのでしょうか? ところで... 大抵の生き物は、生殖機能を失ったところで死にます。 なんか、『人生是子作り』って感じですがw。 ところが、人間は一般的な生殖期間、10代後半から30代を過ぎても生きています。 っていうか、寿命が7~80歳ですから、生殖期間が終わってからの方が長い... お陰で女性には『更年期障害』という厄介な病気が発症しますし(最近は男にも起きるらしいですがw)。 そうまでして、40年以上も無生産状態で生きるわけです。 なぜでしょう? 人間は頭が大きいので、他の動物に比べて未成熟なまま生まれます。 だから赤ん坊は育ててもらわないと育たない。 そのせいでしょうか? しかし、それにしても80年は長すぎます。 人間は、社会的にはともかく、生物的には10歳くらいで自立できます。 ってことは、人間の寿命は50年で充分ってことに... ならばなぜ? 前述のように『社会的』には10歳で自立は無理ですね。 大人と認められるのに15~20年。 そのあともいろいろな技術を身に付けて、初めて成熟したといえるわけです。 人間が生殖期間を終えてなお50年以上生きるのは、子供に生きる上でのあらゆる技術を教え、成熟させるためなんですね。 他の動物は生きるための技術の伝授には1~2年もあれば充分なのですが、人間の蓄えてきた技術は伝授に4~50年かかるわけです。 より高度な技術の伝授ともなると、それ専門になるしか継承できないほど複雑になってきます。 職人や学術の世界に徒弟制度などという前世紀的封建制度が今も残るのは、そのためです。 もっとも、『師匠』『教授』という言葉が『上司』という言葉と大差なくなるにつれ、技術の伝授ではなく、単なる権威付けの形骸となりつつありますが... 大阪府には東大阪市という町工場の街があります。 東京なら大田区みたいなところでしょうか? 今、不景気の煽りを最も被っている地域です。 その東大阪のとある町工場の職人さん。 その人の類稀なる鉄板加工技術による中華鍋状の鉄板は、NASAのスペースシャトルのノーズに使われています。 コンピュータ制御の機械による鉄板加工より、その職人さんの経験と勘の方が、精度で勝っているんですね。 じゃあ、その方、普段はどんな凄いものを?! ブリキのゴミバケツのフタを作っています。 需要なんていまやありません。 だから後継者もいないそうです。 技術は次世代に引き継がれてこそ進化します。 技術の継承者もいない... 国の態度も冷たい... 技術立国日本を支えてきた町工場の運命も決したようですね。 まてよ? ってことは... いまだひとりもので、己が遺伝子を引き継ぐ子供のいない私も... はははは... 私の場合は未成熟なだけか...すでに中年だけどw... いっそ窓にでも張り付いたろかw... お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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