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カテゴリ:科学・宇宙...林檎落しますか?
よく聞く不思議な話に、こういうのがあります。 事故で左腕を失くした人が、既にないはずの左腕に痒みを感じた。 面白い話ですね。 また風呂に入ると熱さを感じたというものもあります。 既にない器官に感覚を覚える。 どうしてこんな錯覚が起きるのでしょうか? 実はこれ、パソコンを参考にするとわかりやすかったりします。 例えばパソコンにAというソフトをインストールしていたとします。 で、(Windowsの場合)『プログラムの追加と削除』や『アンインストーラー』を使わず、そのソフトAのEXEファイルのみを強引に削除したとします。 すると、HDのその空いた分のクラスターには、やがて別のプログラムが書き込まれるわけですが... ところが、正式な削除のやり方でなかったために、レジストリにはその元のソフトAの書き込みが残っています。 何かのはずみで、そこが刺激されると、既にないAというソフトを実行しようとします。 が、既にAはない。 で、誤作動を起こしたり、場合によってはフリーズしたり。 これって正に、パソコンがなくなったソフトをあると錯覚しているわけですね。 これを脳に当てはめてみると答えが見えてきます。 脳の中の左腕の感覚を司っていた部分は、左腕を失った時点で役割がなくなります。 突如リストラされたようなものですね。 ところがパソコンのHD同様、生物の仕組みの合理性はそんな無駄を許しません。 左腕の感覚を司る替わりに、別の器官の感覚を司るという役割を与えます。 脳細胞には『失業』『休業』『長期休暇』という言葉はないのですねw。 で、その別の器官が刺激を受けると、元の左腕に刺激を感じたように錯覚してしまうというわけです。 これを逆に考えると、例えば人間に突然尻尾が生えたり、羽根が生えたりしても、すぐにはまともに動かすことなんてできないでしょう。 脳の中に尻尾や羽根の感覚・運動を司る部分ができて、初めて自在に動かすことができるようになるはず。 新しい技術もそうなんじゃないでしょうか? 時間をかけて慣らしていって、初めて安全に、自在に使えるのではないでしょうか? う~ん、今日は真面目な話やのう... 要は... どんな便利な技術といえども、使う側の習熟がなければ、うまく扱えない! 慣れないまま無理して使うと、前述の左腕のように、感覚と実動作が一致しなくなる。 最悪の場合は大事故となる。 うむ、ノッてきた! つまり、わかりやすく言うと... 例えば、脳のその部分が新たに引き受けた器官が尻だったとすると、尻に刺激を受けると、失った左腕に刺激を感じたように錯覚してしまう。 つまり、痒かったのはなくなった左腕でなく、現存する尻だったという... あれ? いつの間に尻の話に? 私も、脳と手が一致してないのか? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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