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カテゴリ:科学・宇宙...林檎落しますか?
昨日の日記の続きです。 今日は『船外活動【EVA:Extravehicular Activity】』について考えます。 “EVA”、そういわゆる『宇宙遊泳』です。 しかし、この『遊泳』という言葉に騙されてはいけません! 宇宙では... 泳げません! 宇宙空間では、クロールをしようが平泳ぎをしようがバタフライをしようが犬掻きをしようが、進みません。 イアン・ソープ選手であろうが北島康介選手であろうが不可能ですw。 なぜなら、真空(に限りなく近い)宇宙には、天然のプロペラント(推進剤)がないからです。 飛行機や鳥が空を飛べるのは、空気がプロペラントになっているから、船や魚が水上や水中を進めるのは、水がプロペラントになっているからです。 ところが宇宙には何もありませんw。 そこで移動をしたければ、プロペラントを自前で用意しなければならないんですね。 ここで考えなくてはならないのが、プロペラント使用の配分です。 『話半分』なんて言葉もあります。 ものを分けるときには『半分こ』。 お母さんが子供によく言うのは「お腹こわしちゃいけないから、『半分』だけにしときなさい」。 私たちの生活には“1/2”という感覚が定着しています。 しかし、宇宙ではこれは非常に危険です。 例えば宇宙でA地点とB地点を往復するとします。 ここでプロペラントをどう使うかなのですが... 地上の感覚でいけば、「往路に半分、復路に半分」なのですが、宇宙でこれをやるとアナタは永遠にB地点から動けなくなってしまいます。 なぜなら、宇宙では自然に働くブレーキがないから...動くのに推進剤がいるのと同様に、止まるのにも推進剤が必要だからです。 ここで必要なのは、“1/4”という感覚なのです。
これで無事、AB間を往復できました。 これにうっかり地上の“1/2”感覚を持ち込むと...
文字通りの「お空の星」になってしまいますw♪ ↑ だから笑うな! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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