イスタンブール書道旅行 その6-2
今日はイスタンブール最終日なので忙しい。次に、ブルーモスクの裏にあるキュチュク・アヤソフィア・ジャーミーのメドレセに歩いて向かう。ここもまだ早いためか、開いている店は少ない。鶏やアヒルなどが鳴いていて何とものどか。更にそこから歩いていよいよ待ちに待ったグランド・バザールに行く。ただ、始めに書道道具を売っているグランド・バザール外の古本屋街の某店に直行。実はここは5年前にも行っているので私にとっては再訪になる。ただ、5年前なのでまだ店があるか一抹の不安はあったものの、無事前と同じところにあり、書道道具もちゃんと置いていた。それどころか以前に比べて道具類が増えている感じ。特に筆の品揃えは多く、葦製の細筆から、30mmはあろうかと思う木製の大筆まで幅の異なるものをかなりの本数揃えていた。カラーインキ、紙、インク壺、ナイフ、マクタ(ペン先を揃える道具)などもある。当然、皆さんは狂喜乱舞して購入。おそらく日本人が尋ねてくるのはほとんど無い店に、突然十数人の日本人が襲来して店の親父は驚いていたが、どんどん品物を購入してくれるので、大喜び。全員にお茶をおごってくれる。息子らしい子供もかいがいしく働いている。参加者全員がいろいろなものを購入。余りの勢いに他の客は入って来れない雰囲気。中には恐らく今後ほぼ使うことがないだろうと思われる道具も購入し、「今後これ使うことがありますか?」と聞いてこられる。 当方はマクタと書道用ナイフと墨壺のスポンジをつつく棒(?)を購入。書道用ナイフはウミガメの甲羅ということで見かけによらず高級品だったので、全部で10,000円以上と結構なお値段になる。紙も購入。二種類あり、両方ともAhar(書道用に表面加工)してあるが、結構高く、大きい方は一枚25TL(約1,200円)近くする。小さい方はインド製の和紙のような紙だがこちらでも一枚10TL(450円)ぐらい。どの程度の滑り具合が日本で試してみたい。小一時間ほどこの店で皆買い物を行ったあとは、皆さんグランド・バザールの人波に消えて行く。(余りの売れ行きに隣の店の親父が羨ましそうに見ている)