カテゴリ:十二国記
廃墟と化した雁国の復興に励む延王・尚隆と延麒。幼い頃に出会った更夜の来訪になつかしさで一杯の延麒は、実は仕組まれた罠であることを疑いもしなかった。争いごとや殺傷を忌み嫌う麒麟を人質にとられ、雁国は怒濤の騒乱にまきこまれてゆくが。華麗なる筆致で運命の力を謳いあげる大スペクタクル。
これは、素直に感動する話。虚海のあちらとこちら。どちらも片方では常世と呼ばれる国であるはずなのに、どちらも常世ではありえない。人間の醜いところとかをまざまざと見せつけられる反面、人の美しさ、清さも分かる。 尚隆が祖国日本にいた時代の話も泣ける。いつも能天気な彼が「国」にかける思いの強さが分かる。 以下ネタバレ↓ 更夜の「どんな贅沢な牢獄?銀の格子の檻だろうか」という台詞が一番好き!! それと、最後に「十二国を俯瞰するに、三騎六畜に妖魔を加えうるは、是れ惟だ雁国のみ」の所もゾクゾクした。 これを読めば「図南の翼」が倍楽しめる!!本当に更夜がカッコいい。いつか六太と再会する話が読みたいな。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
April 12, 2006 09:56:54 AM
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