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analog純文

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2009.09.12
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  『白髪の唄』古井由吉(新潮文庫)

 去年のことです。
 急にきりきりとお腹が痛くなり、「戻し下し」という状態になってしまいました。
 仕方なく仕事を休んでお医者さんに行きまして、診断していただきました。
 ちょっと前に流行った(今でもこっそり流行ったりしているんですかね)、「ノロウィルス」ということでした。

 「ノロ・ウィルス」なんて、次から次に新しい病気が現れてきて、困ったものですなー、とお医者さんに言うと、
 「なーに、この病気は、昔は『お腹の風邪引き』といわれていたものじゃ」
と、あっさり言われました。

 なるほど、単に新しそうな名前に変わっただけだったんですね。
 何も次々と新しいものが出てくるわけではないと。
 うーん、今回の報告のまとめを、このあたりに最後に持ってくるべく、書いています。

 さてその後、私は、おかげさまでなんとか仕事に復帰したのですが、当時、それで全快になったのかと思い出せば、なんとなくそーであるような、ないよーな。

 私はもともとそんなに健康体ではありませんが、何となく「柳に風折れ無し」で(このことわざの使い方、これでいいんですかね)、持病はありながら、そのため大病に至るということは、おかげさまで今までは無かったように思います。

 ところが今回こんな事になりまして、結局二日だけでしたが、仕事を休むことにもなりました。その後復帰に至りましたが、しかしそこからの感じが、どーも今までの感覚と微妙に違うんですよねー。

 つまり、「全快」というはっきりした区切りがないんですよね。
 今回の場合で言いますと、お腹の病気ですから、話が尾篭になってしまって少し申し訳ないんですが、要するにトイレで、
 「よしっ! 今日も健康!」
という状態にいっこうになかなか戻りきらない、ということですね。

 下痢をしていたもので、その間、お医者さんからお薬を貰っていました。
 で、それを飲み続けていると、今度は「逆現象」になんとなくなって、そしてちょっとしてまたその「逆」っぽくなったり、まるで振り子の両端、ちょうどうまいこと「真ん中」で安定しないんですね。

 こういうのって、何でしょうね。
 私、思うんですが、やはり一種の加齢でしょうねー。

 例えば、若くっても、病気に掛かることは当たり前ながらありますよね。でも若ければ、一定の時間が過ぎると、きちんと「全快」するんですね。はっきりと病気と健康の境目があるんですね。

 ところが年取ってくると、これがなかなか「全快」に至らない。境目がない。病気なようなー、健康なようなー、で、境目があったとしても、どこがそうなのかよくわからない。ずるずるしたまんまなんですね。
 思うんですが、こういった現象は、これから年齢を重ねるほどに、どんどん体験していくんでしょうね。

 そう言えば映画『フーテンの寅さん』で、団子屋の「おいちゃん」が病気になったり入院したりした時、退院後も、何となくいつまでもぐずくずと体調が優れない様子であったり、わりと長くまで「後養生」をしていたりといった場面がありました。
 これが、それにあたるんですね。
 うーん、山田洋次のリアリズムなんですねー。

 なるほど、日々、加齢に対して新しい発見の今日このごろですが、楽しい発見じゃないのがつらいところでありますね。

 というところで、実はこの、「全快」快感のない老人の病気状態に準ずる様な老人の話が、冒頭の小説であります。

 と、書いたところで、ほぼ一回分の報告の予定字数になりました。
 今まで、「まくら」の長い報告や、あっちこっちに飛んでいく報告は数多くいたしましたが、私の下痢の話で終わってしまった報告は初めてであります。

 えー、非常に申し訳ございません。
 次回に続きます。


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Last updated  2009.09.12 08:12:47
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