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テーマ:中国&台湾(3303)
カテゴリ:中国客アテンド
こうして。 中国客の帰国前に検収を完了する事が出来ました。 機械の検収では、すんなり終わらない事が多いので 何かあるかも、とは思っていましたが。 検収がこじれる時には、大抵メーカーと上司が話し合って 中国側に妥協案を出して、それに中国側が色んな有利な条件を出して、 しぶしぶOKして取り敢えずサイン、宿題は次に持ち越し、がパターンです。 中には引き取ってもらえない事もあるんです。 現に出荷できずに倉庫で眠っている機械もあるし、 返品食らって積戻しした事もあるし。 この時は何のペナルティも言われずに、すんなり行って良かったと思います。 こじれた時は誰かが仕切って話をまとめるのが普通ですので。 私は上司がいつ動くかと待っていました。 上司も何らか絵を描いていたとは思いますが、 恐らく違うタイミングを想定していたのでしょう。 でも私は、いきなり暴走してしまいました(汗) 日本側の意思疎通も出来ていなかったのもマズかったですね。 それは棚に上げて、 あの時の状況を思い返してみると: リーさんは何度も「何故、精度が出ないのでしょう?」と問いかけていたのと、 最後にリーさんが社長に言った電話の内容が、私がリーさんに言った内容と 殆ど同じだったのは。 リーさんも会社に説明できる理由が欲しかった、のでしょう。 打ち合わせから関わっている技術者で、仕様も確認した。 高い材料を支給して、且つ日本に来て検収しに来たという事は、 彼もプレッシャーはあったはずです。 もし検収できなくて後の増産に影響が出れば・・・ 大問題。 でも、彼からは妥協案を出しにくい。 自分の会社の不利になる事だし。 なので 日本側から具体的な妥協案が出るのを待っていた。 もしくは、どうすればいいか全く分からず困っていた。 そんな時に、日本人女が突然発狂して(汗) 「仕様書にミスあるけど、こうしちゃえば?」と言ってきたので 「・・・もうええ、これでいこう(汗)」と思った・・・とか? 私がリーさんに言った「増産を控えてる」って言うのは、大陸の会社は大抵 資金に余裕ないから、ギリギリにスケジュール組んでるだろうと思ったから。 でも、リーさんの心の中までは深く考えてなかったな・・・ 問題が発生している時、特に大陸客相手だと、提案の仕方を間違えると、 本当にグチャグチャになってしまいます。 なので自分が泥を被らない方法に気を取られがちだけど。 相手の会社の事情や、そして担当者の事も、 冷静に考えて説得するのが大事だと改めて思ったケースでした。 ネゴは参加メンバーや、その時の流れでどう転ぶか分からないので、 その場その場の状況判断が重要ですが。 深く状況判断もせずに暴走してしまった私が今更思うには、 タイミング: 私が発狂したのは夜の9時すぎ。ギリギリの時間だったかもしれない。 雰囲気: 日本人女が突然吼えて、不気味な緊張感が漂っていたのも、 リーさんに更なるプレッシャーを与えたのかも。 悪気なく発言した田中さんには気の毒でしたが、田中さんに切れなかったら 私も、あの勢いで言った提案が出たかわからないし。 まあ、結果オーライですから(汗) あのブチ切れも何かの役に立ったのだろうと・・・ いいように考えています^^; 以上です。 お読み頂き、有難うございました。 ↑よろしければ上記バナー3つ、クリックしてやって下さい… 今回の話は、私が全体の状況が全然分からず、また仕切り役ではないのに暴走したけれど、 たまたま解決できた…という一例です。 私が仕切り役の場合は、状況がわかっているので吼える事もない…と思います^^; なので怒鳴った事やリーさんに提案して丸く収まったのも、あくまで結果論でしかありません。 リーさんが例えば総経理なら、こうはいかなかったかもしれないし、 田中さんがプライド高い人なら怒鳴り返されたかもしれません。 ただ。沈黙を守って何を考えていたか分からなかったリーさんも、 「落としどころ」を探していたのだろうか、と。 そう考えると最後の社長への電話が「ああ、そういう事だったのか」と納得できました。 扉ページ←「ホーム」をクリック!で【今日の 小日記 (何それ、と言わないで^^;)】やってます。 私の日常の小ネタをチョコチョコ載せてます。そちらも是非! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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