知り合いが語った中国朋友との出会いの状況
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私が「まだ着いてない、あと10分くらい」って言った後、
切符売り場が底冷えする場所だったので
待合室に行こうか行くまいかと思っていた時に
ポンポン
後ろから肩を叩かれて
振り向いたら、2人いて。
一人はプロレスラーみたいなごつい体に角刈りの
30歳くらいの兄ちゃんと
もう一人、小さくて目つきの鋭い同じ30歳くらいの人。
え、もしや、この人達??(汗)
警戒しながら様子を伺っていると小さい方の人が
「XXXさんですか?あ~、私すこし日本語出来ます、陳と申します」
って言うから、「あ、迎えの人だ!通訳さんか」と思い
「ニーハオニーハオ!^^」握手。
安堵しながら「今から、どう行きますか?」と聞いたら
陳さんは「・・・・・・^▽^」笑顔のまま何か言おうとしても出ず
指差しで、「あっち、あっち」と示したものだから
え?今日、この通訳さんなの?
これじゃあ無理だよな~
思って英語で「今から、どう行きますか?」と言い換えても
全然反応できないみたいで。
わざわざ来たのに・・・
激しい失望感で車に乗って無言の30分・・・
どっちがアコさんの友達が分からんが
いずれにせよ初対面の中国人。
プロレスラーは180以上あって角刈りでガニ股やし
ちょっとこれは・・・(色々、想像)
俺、大丈夫か??(脂汗)
身の危険も感じ始めた頃、大きな工場に到着。
そこに
「遅くなってすみません!」
爽やかに通訳さんが登場。
その通訳さんが物腰柔らかく
日本語も相当上手で、知り合いは一気に安心したそうな。
そして改めて自己紹介をして
プロレスラーが社長だと分かり(つまり私の朋友)
うぇええええ~~~~!!!
とビックリ。
朋友はジャンパーを着て
ポケットに手を入れながら、のっしのっしとガニ股で
歩くそうなんだけど、現場を紹介する時や
従業員の仕事ぶりを見る時の目は真剣で
生産ラインは全て全自動で、20ラインほど。
従業員数は約120人ほど。
従業員は皆、作業に集中しており
工場の中もゴミ一つ落ちていない綺麗な工場で
知り合いの中国工場のイメージがガラッと変わったと。
昼食には日本料理屋に連れて行ってもらい
プロレスラー社長が日本酒を五合くらい
熱燗で飲むのを見て、これもまた
すげ~~~~(汗)
と思ったそうです^^;
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私が朋友の工場に行き来していたのは2004年ごろ。
朋友は山東省出身で、江蘇の台湾企業に就職後、
江蘇で独立。
その時は工場団地の一角で、従業員は20人くらい、
ラインも5ラインくらい。
北の人らしく背が高くて大らかでした。
(当時は、そんなに太ってなかった)
夏なんかはクーラーがない従業員が夜寝られるように
事務所に寝泊りできるようにしてあげたり
ある商品が、なかなか量産にならず迷惑かけていた時
他の会社は「もう支払ってくれ!」とギャンギャンわめいていた時に
「まだかな~?」と電話で淡々と確認するくらいで
性格が素直だし、
商売としても付き合いやすい人だな~と
思っていたので、今回も「彼なら紹介しても良いかも」と思って
連絡したんですが。
やっぱり、大きくなる器の子だったんだなと思うと
嬉しかったです。
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肝心の紹介の結果なのですが
知り合いいわく、価格が合わないので無理だ~との事。
本来なら何度も細かく詰めて最終価格を出すのが
中国式なので、一回で結論を出すのはアレなのですが。
知り合いは、こんな高いと交渉しても無理、と結論を
出したので、私としては日本式だな~と思いつつ、
これも日中間のギャップだと。
私が間に入る義理もなかったので今回は成立しませんでした。
私は「業界が違うので、あなたの製品レベルが
高すぎるのかもしれない、また日本のお客を紹介するからね!」とメールをし
朋友は「残念だけど、また次ね!次はアコさんも来てよ!」と返信をしてきました。
まあ、こんな風に電話とメールだけで
7年ぶりに中国朋友との交流が再開したわけですが。
楽しかったですね。
ビジネスって勿論、お金やモノを挟んでの事ですけれども
相手を信用できるかってのが大前提で。
中国は個人と個人のつながりを重視しますからね
日本のように会社の規模が大きければいい、という
判断ではないですから。
私が知る限りでは、中国では大手との付き合いの方が、
従業員が「お前が社長か??」と思うほど偉そうだし、
担当者が多すぎて誰が責任者かワカランし、
挙句の果てには支払いは納入後半年とか「やってられるか!!」と思う
とんでも条件要求されたり、つきあいきれん事が多々ありますからね。
ホント、大手ほど話にならん会社が多い印象です、私の経験上。
そういう意味では中国では小さくても発展の可能性は
大いにあって、面白いな、とあらためて思いますね。
だからこその朋友が30代で120人の工場の社長なんだろうし。
日本の知り合いは、朋友の工場が本当に良かったので
自分の知り合いにも宣伝してくれているそうです。
知り合いにも何か響いたんでしょうかね。
あれ?
あまり笑えるじゃなかったですね・・・^^;
まだカンが戻ってませんね。
ともあれ
久々に書きたいなと思えて良かったです。
やっぱり楽しいのがいいですね。
また何かできれば、書きますね。
ではでは!