いらっしゃいませ、マスターの濱田です。



ゆうべ夜遅く、昔からのなじみのおばんざいやさんに

顔を出しました。




そのお店は、かつてわたしがバーをやっていた時の

となりのお店で、バー時代よく飲みに行っていたお店です。



夜遅い時間になると、たいてい客はひいて、

店のご主人とゆっくりしゃべれるので、

わたしはたいてい、閉店時間前くらいに遊びに行きます。



ゆうべも、夜12時くらいにお店にお邪魔しました。



しばらくすると、お店のある同じビルの上の階の

クラブのママさんがやってきて、

「ひさしぶり」と言って、わたしの隣の席に着きました。



で、飲み始めてしばらくすると、

ママさんが先週末、自分の店で起きた出来事について

話し始めました。



ママさんの話によると、先週末、

店にやってきたはじめてのお客に、

無銭飲食をやられてしまったそうです。



で、よくよく調べてみると、

無銭飲食の常習犯だったそうです。



で、ママさんは、その無銭飲食の客のこと、

その後の警察の対応のことなど、

いろんなことに振り回されて、大変な思いをしているということを

とうとうと語ることになったのですが、

話を聞いているうちに、面白いことに気がつく自分がいました。




ずっと以前の自分だったら、

ママさんの話を聞いたら、一緒に無銭飲食の客や

警察の対応などにハラをたてたり、

ママさんをもっとけしかけたりを

確実にしていました。




また、人のこころの仕組みを学びだして、

すべての現実は自分が創り出していることを

かじりだした頃の自分だったら、

「ママは自分で好んでその現実を創りだしているのに、

バカだなぁ」って思ったり、

ママに「いやね、あなたが自分で

それを創り出しているんですよ」って、

とうとうと語りだしていたでしょう(笑)。




ところが、昨日は、隣で話されている、

どんな話を聞いても、こころ動かされず、

静かに、ただそこにいる自分に気がついて、

ちょっと驚きました。



きっと以前だったら、いや、間違いなく、

口出しをして、ママさんのゲームに

自分も便乗したか、

ママさんのことを「バカだなぁ」なんて

思ったりする自分がいただろうに、

なにもこころが動かされない自分がいたんです。



そして、ただそこにいて、

静かにお酒を楽しんでいる自分がいました。



わたしたちは、外の刺激に対して、

無意識のうちに、ほとんど自動的に反応して、

人生の大半をすごしていることを、

知らないことさえ、気づかないものです。



ですが、それらにこころをかき乱されず、

平安に、静かに人生を楽しむことは、

本当に可能です。



そしてそれは、ホントに望めば、

わたしたちの誰もが、その人生は可能です。



本日は当店にお越しいただき、本当にありがとうございます。

またのお越しを、こころよりお待ちしております。



いってらっしゃいませ。