婚活ブログ　ニッポンの婚活ビジネス（元）最前線

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• 名は体を表す。Think!の記事と当社のCGMサイト名

  今週発売のThink!（東洋経済）。ライフネット生命の岩瀬大輔さんと、マッキンゼー出身のオイシックス高島社長が、期せずして似たようなことを書いていた。ネーミング、名づけの重要性。岩瀬さんが紹介しているのは、コンサル時代のエピソード。クライアントに「これでどうだ！」という分析結果を突きつけようとしたとき。淡々と分析の内容を言うとすれば、「取引量当たりの価格の推移」といったタイトルになる。そこを、「みな、わかっているはず」　というタイトルにしたそうだ。営業マンが、価格交渉で易きに流れて好き勝手に値引きしている実態を薄々感じつつ、「そこまでひどくないだろう」と思っていたが、フタを開けてみるととんでもなかった、という場面。関係者たちが、そこはかとなく感じている後ろめたさを、グサっと突き刺す強烈なタイトルである。一方の高島社長。目標と行動を結びつける適切な中間目標指標（KPI)を策定するとき。「売上」、「新規顧客数」といったものだけでなく、社員一人一人の腹落ちのよい言葉になっているほうが、担当者はより動きやすくなる。自分で何とか良くしようと、工夫しようとするようになる。たとえば、「やみつき率」（ある頻度以上に購入するようになる率）。高島社長自らがネーミングすることもあれば、社員が好き勝手につけることもあるそうだ。自分で名付けさせるというのは、書かれているように愛着がわくし、コミットメントを高める上でうまい手だと思う。翻って、オーネット。まだ徹底できてないが、こうしたネーミングやメッセージは大事にしたい。特に、人間の感情の最も重要なものの一つがビジネスの主要エリアなので、右脳に訴えかけることはとっても重要。最近、オーネットのHPに、CGMサイト（お客様の声が積みあがる掲示板のようなもの。価格コムや食べログのイメージ）を新しくオープンした。今の会員さんやOB/OG、見込み顧客の方たちにご登録していただき、いろんな質問を投げかけ（例：「オーネットに入ったきっかけは？」）、回答や感想をどんどん書き込んでもらうというもの。このサイトのネーミングは、我々の自信作である。けっこう喧々諤々の議論をした。「やっぱ『婚活』を前面に出すのは王道？　『婚活の広場』『婚活くらぶ』とか？」「世話好きのアドバイザーたちが　『大きなお世話焼きます』ってのはどうか？」「成婚したカップルの話を聞きたいから、　『幸せのおすそ分け』は？思いっきりベタに、　『成婚者のマル秘エピソード』は？」・・・・いまいち、ピンと来ない。で、原点に立ち返った。これを読みたい人や、結婚・婚活、結婚情報サービスに少しだけ興味を持った人は、いったい何を知りたいのか。ハードルが低くて、おぼえやすいもの・・ネーミングは決まった。「婚活『ほんとのところ』コミュニティ」。「いろいろ説明はいいから、要は、ほんとのとこ、ぶっちゃけ、どうなのよ？」に答えたいと思ってます。まだオープンして間もないですが、早くも良い声が積みあがりつつあります。のぞいて見て下さいませ。ではまた。

  2010年04月21日

• twitter連動にて、「結婚スイッチ・オン」キャンペーンをやってみる。

  twitterを使って、ちょっとしたキャンペーンを始めようとしている。題して、「結婚スイッチ・オン。」背景をご説明しましょう。いまどき、独身は便利で気楽。楽しいことはいくらでもあるし、別に後ろめたくもない。仕事柄、いろんな方と話したり意見を聞いていて、結婚が人生の主目的の一つからずり落ちそうになっているのを感じることがある。「別に結婚してもしなくてもいい」「そのうち落ち着いたら」「仕事の方が大事」「いい人がいればね」・・・と、結婚を先延ばしにしている人が増えている。そう口にする、いま結婚する気のない人を動かすのは至難の業。「大きなお世話だ」「ほっといてくれ」と、疎まれたりもする。でも、一般的に、結婚するタイミングは先に延ばして良いことは何もないと言ってよい。女性は特にそうだが、男性も基本線は同じである。何年も、何十年もたってから、「やっぱり、結婚したい」と思ったときには、自分が希望するような相手はもう残っていないかもしれない。で、考えた。議論を重ねた。今はなんとなく行動を先延ばしにしている人でも、何かのきっかけで「結婚したいなあ」というモードに切り替わるとき、すなわち「結婚スイッチ」が入るときがある。その気づきの瞬間を大切にしてもらいたい、覚えておいてもらいたい、できれば行動に移すきっかけにしてほしい、という思いで、このキャンペーンを始めてみた。具体的には、まずは、twitter上にて、「あなたの結婚スイッチが入ったとき」を募集中。#kekkon_switchのハッシュタグを付けてください。期限は、とりあえず設けてませんが、5月いっぱいくらいのイメージです。たとえば、こんなかんじ。いくつかつぶやかれているものもあります。・桜の名所がある。ぜひ見に行きたいのだが、１人花見だと思われるのがイヤで、コンビニ袋を提げて、さも「いや、たまたま帰り道なんですけどね」と通りがかりを装ったとき・一人を楽しむまったり休日。突然「ピンポン」とインターホン越しに、「XX新聞のご案内ですが・・」。出てしまった以上、もう居留守は使えない。なので、せいいっぱい奥様らしい口調で、「主人に聞いてみないと私ではわかりません」と答えたとき。・会社の同僚との会話の中で、夫婦や子ども、彼氏彼女の話になり、「あれ、ひょっとしてみんな私に気を使ってる？」と感じたとき・1人暮らしで肩や背中が凝ったので、腰の上あたりにサロンパスを貼りたいのにうまく患部をカバーできず、著しく難儀するとき・・・などなど。あんまりストレートだと、ちょっぴりうら寂しくなってしまったりしますので、ぜひ「あー、わかるわかる」「あるある、そんなこと」といった、「イタおもしろい」感じのつぶやきを大募集いたします！ぜひアタマをひねってみてください。おもしろいのをつぶやくと、何かいいことあるかも、です。ではまた。

  2010年04月20日

• いいキーワード満載。牛窪恵さんのセミナーに出てきた。

  日曜日は、Prospectさん主催の、牛窪恵さんのセミナーにお邪魔してきた。タイトルは、「『婚・産・職』女の決めどき」。牛窪さんは、「おひとりさま」、「独身王子」、「草食系男子」などの言葉を世に広めた人。（どれかの言葉については生みの親かもしれない）彼女はマーケティング会社の社長でもあるので、実際の現場ネタに強い。お話の内容は、いずれも私の実感値ともぴったり合うもので、納得感が高かった。いくつか、いいキーワードを聞かせてもらったので備忘のために。「リベンジ消費」。牛窪さんはリサーチのため独身男性の自宅にお邪魔することもある。ガンプラ（ガンダムのプラモデル）を1人暮らしの自宅にびっしり並べてたりすることが、けっこうよくあるそうだ。独身男性いわく、「小さい頃は母親に、買ってもらえなかった/許してもらえなかった。近所の同級生の家に行くとたくさんあって、うらやましかった。で、今買ってる。結婚したりしたらまた置かせてもらえないだろうから、今のうちの楽しみ」。男性はそういう小さいころのエピソードを実によく覚えているそうだ。うん、これ、よく分かる。「アラフォー女性の根拠なき自信」。キツイけど、これもなるほど。今のアラフォー女性は、20代前半がバブル真っ只中。一番モテる年代のときに、一番ちやほやされた世代である。アッシー、メッシー、ミツグくん、ねるとんでは「お願いします」と言われる立場。牛窪さん自身、「私もジュリアナで扇子振ってました・・」と告白されていた。お金をかけると良い思いができるのを知っているので、高級ホテルライフや高額化粧品にお金を遣ってしまう。そして、自分にこっそり自信を持っている、かつ持ち続けている。「いいオトコが結婚を意識する場面は二つだけ。自分の病気と親の病気」。オーネットの社内で、議論したことがある。結婚意識が盛り上がるタイミングを狙った広告を打たないと効果は上がらない。そんな、「結婚スイッチ」が入るのって、いったいどんなとき・・？そのときも、病気のタイミングというのは話題になった。インフルエンザで高熱でうなされているとき、入院してしまったとき・・。じゃあ病院に置いてある医療系の雑誌に広告か？なんて議論もしましたね。他にもおもしろい話が満載でありました。オーネットの調査結果をプレゼンの中で何回か引用していただいたり、私も質問させていただいた。そしたら、「へえー、オーネットの方なんですね」と、一聴衆であるにもかかわらず、たくさんの方と名刺交換させていただきました。ありがたや。牛窪さんとは問題意識がすごく似ていることがよく分かったので、いつかご一緒できるといいなあ。ではまた。

  2010年04月19日

• 中古マンション価格でアービトラージを取る（ちと大げさ）

  （今日から、改行幅をフォーマットどおりにしてみます）中古マンション広告は、けっこうみっちり読み込むことが多かった。「なにか割安物件はないだろうか」と探すが、市場を知れば知るほど、価格に情報が既に織り込まれていて、「市場原理がよく働いてるなあ」と思っていた。立地、築年数、モノ、利便性や快適性、ブランド、土地の格、その他の諸条件（音とか排気ガスとか・・）などなど。で、今日は価格に反映されてなさそうなポイントを発見。読者のみなさまには私よりはるかに詳しい人が多いと思うが、「へー、知らなかった！」ので、自分の気づきや備忘を兼ねて記しておく。今期、うちのマンションで輪番の管理組合理事長職をやっている。総戸数で30戸ないので、何年かに一度は理事会が回ってくるのである。築8年にさしかかり、そろそろ長期の修繕が気になり始める。で、修繕資金の積み立て進捗は、マンション内の駐車場の稼働率の影響が大きい。駐車場の賃料は原則的に修繕の積み立てに回るのである。これがバカにならない比率。で、管理会社の人と雑談してて、いろいろ知った。・駐車場の稼働率を当初70％で見込んで資金計画を立て、実際に40％しか入ってないと、あっというまに当初計画が狂ってくる・「駅前至便！」というマンションは、いまどき車を持たない選択をする人が多く、駐車場稼働率は予想よりも下がりがち・賃貸比率の高いマンションも、稼動は下がる傾向にある。ファミリータイプの方が有利かも・稼働率が下がると、外部に貸し出すことも考えるわけだが、そうなると今度は税金がフルにかかってくるので、収入の何割かは持っていかれてしまう、などなど。で、こうして修繕の積立が不足すると、一戸当たりでガバッと一時支払い負担が来るとか、それができなければ修繕省略や先延ばしで物件バリューがどんどん落ちることになる。なので、中古マンションの広告で、「駐車場すぐに空きがあります！」というのは実は危険だということ。ちょっと待ちがある、くらいのほうが、稼働率や修繕積立を考えるといいのかも。こうした長期修繕資金の積み上がり度合いの健全度は、なかなか中古売買価格には反映されないそうだ。外からは見えにくいし、そこまで気づかないこともある。売主や仲介業者は知っていたとしても、そこまでの開示義務がゆるいので、悪い情報は開示しないか、ぼかす。なるほど。逆に、しっかり積立している優良マンションの売主側だったとしたら、いい情報がしっかり値付けに反映されてないのでもったいない。なので、中古マンションを実際に下見に来た方に、こっそり「ここだけの話ですが・・」と告げるのが有効だそうだ。かつ、旦那さんではなく、奥さんから奥さんに話すと「ここだけ話」性や信憑性が高まって成約に結びつきやすい、と言っていた。真偽のほどは定かではないですが、いかに市場価格に織り込まれていない情報に目をつけるかという点では、投資はもちろん、新規ビジネス、就職・転職、結婚（そーきますか）などなど、ヒントになりそうな話でした。ではまた。

  2010年04月18日

• 市場対比でもらいすぎてると、ダークサイドに落ちやすいという仮説

  twitterのドラッカーBOTのつぶやきは、ときどきはっとさせられるので、フォローしている。昨日のドラッカーBOTのつぶやき。「卓越した者の強みや能力が他の者にとっての脅威となり、その仕事ぶりが他の者にとっての問題や不安や障害となることほど、組織にとって深刻な問題はない。 」これ、ずっと他人事だと思っていた。根が性善説のワタクシは、ほんとにそんなことあるのか？とさえ思っていた。社会人になってしばらくは、できる人は尊敬され目標にこそされても、嫉妬されたり、ましてや足を引っ張られることにはならない、そういう組織にずっといた。で、あるとき、実は世の中、そんな組織ばかりではないということを知った。けっこー不快な思いをしたし、それにこちらが反応してしまうと、ますます互いの溝が深まった。もちろん、双方に何かしら原因はあるので、すべてを棚上げする気はない。でも、組織に負のオーラがあったのは事実。こういった、働く人の負の感情や軋轢は、何に起因しているのか。わたしの仮説。労働市場対比で、その人が高い収入を得すぎているかどうか、でかなりの部分が説明できる気がする。日本人は仕事はできるけど英語が苦手な人が多いため、特に外資系企業では、英語力プレミアムが処遇に上乗せされてくる。仕事の能力対比で給料は高い。イメージで、日系企業の同等の能力や職種に対して1.5倍くらいになってる気がする。外資の畑で人材需給が十分に満たされ、モビリティが確保されていれば、みなハッピーで、軋轢は起こりにくい。でも、もしも今の職を追われ外に出されると処遇が減りそうな場合、今のポジションや評価を守ろうというインセンティブが強く働く。自己啓発してみんなで高めあいましょう、というよりも、ライバル、他人をいかに落とすかという方向に働く。そういうダークサイドに落ちる人が一定数で出始めると、自己防衛のためには普通の人もダークサイドに身を置かないと生きていくのが難しくなる。腐ったミカン箱状態。そう考えると、実力対比、市場対比でもらいすぎるのは、あんまりお勧めできないのである（過去エントリー参照）。なので、これは、日本の会社から外資に移ろうとする方へのアドバイス。実は外資でのキャリア形成上でだいじなのは、ときには負のエネルギーに有無を言わせない「チカラ」や戦闘本能だったり、嫉妬を気にせず受け流す「鈍感力」だったりするです。別の意味で、勝間さんの「三毒追放」もいいこと言ってると思う。この文脈で、グロービス堀学長と議論してたとき、「jealousとenvyの違い」で説明してもらってけっこう目ウロコであった。この考え方を当時知ってれば・・またの機会にご紹介しましょう。ではまた。

  2010年04月17日

• オーネットの全国会議にて（続編）。優れたアドバイザーの共通点

  昨日も、先週に続いてオーネットの全国会議。今日も私はみなさんの前でプレゼンをする機会があったので、ちょっと気合いを入れ、スーツ、ネクタイに、春らしいポケットチーフも刺してみた。会議の後の懇親会では、めったに会わないみなさんとの顔合わせのため、ぐるぐるとテーブルのメンバーが移り、ほぼ全ての方と会話する。そこでの発見。「できる」「すげー」「優秀」「カリスマ」と、名高いアドバイザーや支社長の方には、ほぼ間違いなく「チーフ、素敵ですね」とお褒めいただいた。なるほど。相手のいいところ、気づいたところ、特に、相手がこだわりを持ってそうなポイントを見つけて褒める。これこそ、私のセミナーで女性陣に申し上げていること。さすが、彼女らアドバイザー陣は、極めて自然にそれができているんですね。でないと、女性会員さんにアドバイスができるわけがない。婚活中の女性のみなさま、ぜひ見習ってみてはいかが？え？「そんなの社交辞令に決まってんじゃん、バカじゃないの？」って？私は、例えお世辞だと分かっていても、素朴に嬉しかったであります。オトコは女性が想像しているよりはるかに単純な生き物。くすぐって気持ち良くしてあげましょう。それで好きになってもらってお互いハッピーならいいじゃないすか。プラクティカルにいきましょう。ではまた。

  2010年04月16日

• （成功！）ニッセイプラザでのセミナーの風景

  今日は、軽めのご報告。昨夜は、丸の内ニッセイプラザでのセミナーでした。丸の内の友人・知人たちにも声をかけていたので、UBS関係者や、アメックスOBでVISAジャパンの岡本日本代表がVISAの女性陣を連れてきていただいたりもあって、40人くらいの大盛況でした。うれしかったのは、ニッセイの支店長さんがはじめのご挨拶で、「実は私も結婚情報サービスで結婚して・・」と言っていただいたこと。ありがたいなあ。これで、聞き手のみなさんの心の壁が一気に溶けた気がしました。いいかんじで1時間あまりが終了。今日は、ニッセイさんのお招きなので、オーネットの紹介は控えめにし、スライドもパッパとすっ飛ばした。一点だけ、最大の売りであるマッチングシミュレーションのみご紹介。「これで、あなたの立ち位置がわかります」。すると、みなさん帰り際に、ちゃんとシミュレーションチケットを持って帰っていただける。しかも。その夜のうちに、出席した方からオーネット銀座支社に電話が入って、週末のアポまで入ったとのこと。これはうれしい。セミナーのプレゼンにおいて、何が最大のアウトプットかというと、「おもしろかった」でもなく、感動でもなく、「行動への変容」。セミナーにて、「婚活は、抜け駆け基本です」と申し上げたのが刺さったか。いや、別にオーネットだけが結婚への唯一の解ではありません。でも、話を聞いて、自分を振り返り、行動に移す。そのお手伝いができたとすれば、幸甚であります。またがんばろっと。次の大きい予定は、26日（月）の東京国際フォーラム。まだシティリビングで告知したところですので、今ならお申し込み大丈夫です。もし上記リンクにうまく行けない方、press@onet.co.jp　まで。ではまた。

  2010年04月15日

• 新人の挨拶。まずはカタチ、さらに気持ち（のろけ含む）。

  楽天グループには、新卒で400人が入社してきている。彼らは、さっそくよく教育されてるようで、エレベーターや階段、廊下ですれ違うときに必ず挨拶をしてくれる。「おつかれさまです」が定番で、最近は「こんにちは」も増えてきた。素朴に、いいことだと思う。思わず顔がほころぶし、元気も出る。韓国に出張が長かったとき、お店などでお釣りを渡してくれるときのしぐさが好きだった。片手を差し出して、もう片手であたかも着物の袖口を持つような仕草。丁寧さや敬う気持ちが感じられ、とっても好きだった。それだけでも韓国には好印象を持ち続けている。今でもときどき日本の韓国料理屋や焼肉店でこの仕草に出くわすととてもうれしい。ついこちらも「カムサハムニダ」と口に出る。挨拶も、しぐさも、ただのカタチかもしれない。でも、自然に気張らずに相手に好印象を与えられるのはいいこと。こういうコミュニケーションは、人間という動物の、共同体の中で生きていく知恵だと思う。一昨日の夜はテレビ東京でニトリの新人教育風景で、挨拶の仕方を集団に教え込んでいる映像も見た。まずはカタチから。理屈ぬきで、とっても大事。それをやらせている楽天、ニトリ、ファストリなんかは、やっぱり強い。・・で、さらにそこに気持ちが入ってカスタマイズできると、感情へのインパクトはずっと大きくなる。今日はその流れで、ちょっとだけ、のろけさせてください。うちの家内は、私が毎日出かけるとき、送り出してドアを閉める。ここまではよくある光景。で、我が家のマンションのエレベーターは、玄関扉のすぐ隣り。彼女は、玄関扉の向こうで、私が呼んだエレベーターに乗り込む音を確認してから、「カチャン」とカギを閉める。ああ、玄関扉の後ろで見送ってくれてるんだな、と思う。扉を閉めた瞬間にカギを閉められてしまうと、どう思うか、その感覚をしっかり想像し、共有してくれている、という安心感。些細な日常、「見送り」というカタチ、に気持ちがこもったとき、いわゆる「自然体の関係」とか、「互いへの思いやり」とか、結婚の良さというものが現れる、と思う。（家で面と向かっては絶対に言えないし言わないであろうことを、公衆の面前のブログでしか書けないという矛盾（赤面）はさておき・・・）ではまた。

  2010年04月14日

• セミナー「ニッポンの婚活事情」、進化中。

  明日14日に予定しているニッセイプラザでのセミナー。先週の段階で50名近い出席希望で早々に満席になった。あまりの好評につき、丸の内開催を定例化したいくらい。この半年くらい、かなりの数を開催してきて、セミナー集客ややり方で、少しずつラーニングが積みあがりつつあるように思う。いくつかわかってきたこと。日程：週末の金曜はダメ。何か予定が入っている可能性が高いし、たとえ入ってなくても、何か楽しいお誘いが突然入ることもあるのであけておきたい。かえって、月曜とか、水曜の方が集まりがよい場所：オーネットの支社ではなく、外の場所を借りた方がいいやっぱ、支社に行くのは心理的なハードルが高いみたい。受付をしていても、セミナー開始の瞬間なども、出席者の表情が硬いように思う。相手の職場、かつランチどきなど、相手の土俵で気軽なタイミングがベスト集客の訴えかけ：「婚活」を前面に出しすぎないこと。「婚活しないといけないのか」「あせってるみたい」「必死だなw」といったふうに見られそう、という抵抗感は根強いように思う。「元戦略コンサルタントのマーケティング手法や、プレゼンテーション技術が盗めます」という訴えかけは、参加する側のexcuseができる（特に男性）。進行上：左脳と右脳の両方に訴えかける私のコンテンツは、数字、ファクト、グラフや因数分解など、左脳寄りに偏っている。もっと、楽しさや夢を見せられるようなコンテンツにしてかないといけない。こちらは試行錯誤中。そのほかにも、毎回毎回聞き手によって、場面によって、いろんな発見がある。聞き手の反応を元にして次々進化させてます。だいたいいつも一緒にいる広報室マネジャーの平川に、「また知らないスライドが増えてる！」と、驚かれたり、打ち合わせなしで無茶振りしてしかられたりする。なので、初期の私のプレゼンを聞かれた方、毎回進化してますので、ぜひまたお越し下さい。ちょっとした悩みは、コンテンツが増えすぎており、1-1.5時間では収まらなくなってきていること。再構成して、複数回できるようにしようかなあと思案中。当面の予定は、4/14（水）丸の内ニッセイプラザ（こちらはすでに満席御礼）4/26（月）東京国際フォーラム（18：30、有料1,000円。お茶菓子つき）5/1（土）高松東急イン（14時ごろを予定）いずれも、参加ご希望は　press@onet.co.jp　までメールくださいませ。ご希望セミナー、お名前、参加人数、ご連絡先の最低限の情報でけっこうです。その他、いろんな方の職場などに呼んでいただく機会が増えてます。こちらもぜひお声かけくださいませ。ではまた。

  2010年04月13日

• 恋愛や婚活に振り向けるエネルギー不足にお悩みの方へ。

  昨日は、「戦略コンサル業界とtwitter」エントリのRTを契機にたくさんのアクセスをいただいた。でも、このブログはコンサルブログではなく、元コンサル視点で結婚や婚活を切ると、どんな風景が見えるか、というブログ。結婚・婚活というレンズを通して、戦略コンサルタントの考え方を透かしてみてくださいませ。さて、今日のトピック。婚活をためらう人、拒絶反応を示す人の心理に、あえて失礼承知で切り込む。「振られる」「断られる」ことへの恐怖感が強いのではなかろうか？（いや、自分がそうだったから言ってるのです）「意を決して告白する」ことで、相手にとっての自分の価値が明白になってしまう。多少なりとも、傷つかない人なんかいないし、私も正直、傷つきもしないような感受性の持ち主とはあんまり親しくしたくできないかもしれない。ただでさえ仕事やキャリアで「勝ち」や「負け」やとうるさく言われるのに、もう勘弁してくれ、というのは正直なとこだと思う。これは、ハードルです。告白しようかどうしようかというのは、精神的にも体力的にも多大なエネルギーを要する。「断られて」傷つく可能性を減じるために、いろんな情報を事前に確認していかなくてはいけない。具体的にどんな悩みが起きるのか、男性バージョンで考えてみましょう。・相手はそもそも今、一人身だろうか？告白したら「彼氏がいるんです」は情けなさ過ぎる。何も得るものがなくかっこ悪いだけ。でも、指輪をしてないこともあるから情報収集は気を抜けない・自分はどのくらい気に入ってくれてるんだろう？気のある素振りをしてくれてるように思うけど、実はよーく観察すると他の男性にも似たようなことしてないか？…たいへんですね。さて。だからこそ、オーネットみたいなとこ（含む結婚情報サービス）の合理性。・まず、相手は独身。しかも、結婚相手を探していることは明らか。「実は彼氏がいて・・」なんて言われるムダ弾を撃つ必要なし。・たとえ断られても、落ち込んでる暇はない。ヘタに時間があると、あきらめきれずにうじうじ悩む。・何が悪かったか反省くらいはしたほうがいいが、それ以上悩んでもムダムダ。次にチャレンジしましょう、というアプローチが取れるのである。もう恋愛エネルギーが落ちてきて・・というあなた。実は実は、そういう方にこそ、結婚情報サービスは向いているのです。一出会い単位あたりの必要エネルギーは相対的に低いのです。ではまた。

  2010年04月12日

• 脳とカラダのアンバランス。

  人間の体は、もはや脳についていけてない気がする。twitterやブログを始めてから。まだまだ考える余力はある気がする。もっともっとインタラクションやインプットを増やして、アウトプットのクオリティを上げたり活動量を増やしたりできるはず。昨夜のように、twitterが起点になってブログへのアクセスが増えると、どんな人がRTしてくれてるのかチェックしたいし、関係するつぶやきには返事もしてみたい。でも、時間がぜんぜん足りてない。私の場合、睡眠を削ると翌日以降の生産性にもろに効いてくる。以前よりは睡眠が少なくてすむようになった。それでも、7時間を切るとつらい。目もショボショボするし、手も腱鞘炎になりそう。背中が張ったり、肩が凝る。明らかに、体の方がついていっていないのである。池谷裕二さんが「進化しすぎた脳」でも書いてたように、人間の脳は、体に対してオーバースペックだと思う。当社オーネットの社長の島貫。体躯は立派である。さすが京大アメフト。でも、彼の場合は、アタマに搭載されているCPUやメモリーのスペックも超一級品。彼の肉体をもってしても、彼のCPUを活かしきるには到底至っていないように見える。脳の生産性を高める道具はどんどん充実してきてるが、実は生産性のボトルネックはカラダの方。ジョギングして血流が良くなると、脳の働きも良くなる気がする。新鮮な血流が入ってくるのだろうか。カラダ側のボトルネックを解消する「何か」が発明されたら、知的労働者に爆発ヒットするのでは？だれか、考えてー！ではまた。

  2010年04月11日

• オーネットの全国会議にて。優れたアドバイザーの要件とは？

  先週は、オーネットの全国会議があった。全国44支社から、支社長やアドバイザーたち、本社スタッフが集まる。一回にやるとビジネスが止まってしまうので、来週と二回に分けて。一堂に集まると、なかなかの壮観である。日中は私も含めマネジメントからいろんなアップデートのプレゼンテーションをして、夜は懇親会。さすが、日々会員さんたちと接している支社長やアドバイザーのみなさんは、社交的で、話していて楽しい。・・という感想を私が口にしたら、ある支社長経験者が言った。「でも、お客様や会員様に対しては、単に社交的ならいいというわけではないんですよ」。へえー。なんで？　どうだといいの？「一方的にしゃべってしまう人はダメ。むしろしゃべらないくらいで、お客様の聞き役に回れること。共感力がいちばん大事なんです」。なるほどー。優秀なコンサルタントと同じですね。何も言ってないのに、時折はさむ質問だけで、クライアントがもやもやしていること、ほんとは伝えたいことを引き出していく。いいえ変えたりまとめたりしてあげる。簡単なようでいて、実はとっても難易度が高いワザである。コンサルタントは外部にインタビューに行くことが多いが、初対面の相手に、「あなたと話して、アタマが整理されました」と言ってもらえるのは最大の褒め言葉。コツは、じっくり聞いてから質問すること。けっして一問一答形式になってはいけない。・・・なんか、恋愛や婚活でのコミュニケーションにも当てはまる気がしてきたぞ。こんどまとめてみよう。セミナーネタにもなりそう。日々、こちらも勉強になります。ではまた。

  2010年04月10日

• 夕刊フジとZAKZAKに掲載されちゃいました。

  昨日の夕刊フジと、ZAKZAKに、「ニッポンの婚活事情」セミナーの風景を取り上げていただいた。■独身記者らが“マッチング”仮想体験「メディア限定婚活セミナー」というタイトル。夕刊フジらしからぬ（失礼！）、ストレートで丁寧な取り上げ方をしていただいており、大感謝。臨場感あふれるいい文章と、写真もついてます（写ってるのは社長の島貫です。私はこんなに迫力ありません）ので、ぜひクリックしてみてください。結婚、婚活のいいのは、メディアの記者さんたちも自分自身のことなので、聞いていただく真剣味があるところ。かなーり食いつきがようございました。なので、再告知。オーネットは、メディア向けの情報を出し惜しみいたしません。記事同様の内容で、本日夜に渋谷支社（飛び込みありです！）にて「ニッポンの婚活事情」セミナーをやります。19：30から。来週14日（水）は丸の内ニッセイプラザ、26日（月）は丸の内東京国際フォーラムにて（有料、1,000円でお茶菓子つき。告知ページ作成中で、申し込みはpress@onet.co.jp まで）ではまた。

  2010年04月09日

• いわゆる「駆け引き」が苦手な方へ。

  昨夜は、知人経由で個別にリクエストいただいた「ニッポンの婚活事情」プレゼン。渋谷支社にて女性5人向けにやってみた。少人数は、とってもパーソナルに話せるので、実に楽しいし、参考にもなる。ある参加女性のコメントが印象的だった。彼女は、見た感じはまったく男性に不自由しなさそうな女性。でも、「合コン、パーティー、紹介など考えられるあらゆる婚活は試している」が、成果につながっていない。「わたしは、いわゆる『駆け引き』が大の苦手なんです・・」とのこと。具体的には、相手の男性が結婚する気があるかどうかを、当たりさわりのない会話の中から引き出し、見極めるのが苦手。どれくらい押すべきなのか、引くべきなのか。相手の結婚への本気度、自分への本気度を見つつ、自分の気持ちをどう訴えていくか。。。そういった、やり取り自体が、とても苦手だそうだ。これって、多かれ少なかれ女性には共通の悩みではなかろうか。で、そこにいた百戦錬磨のオーネット渋谷支社長。「ここだと、本気で結婚しようと思っている相手しかいないのよ。気疲れするだけの駆け引きプロセスは、省略できますよ」。彼女は、「そうか！」と目からウロコだった様子。他にもセミナーではいろいろ気づきがあったようで、「うすうす、そうかなーと思ってたことを、ズバズバと数字や絵で示されて納得。動かなきゃと思いました。ほんと、誘ってもらって来てみてよかったです」とのこと。素朴に、うれしいぞ。明日の金曜日は、また渋谷支社にてセミナー、来週は丸の内ニッセイプラザでやります。いずれもまだ募集中。さらに、4/26（月）は東京国際フォーラムにて（有料、1,000円、お茶菓子込み）、5/1（土）は私の出身地である高松にて予定しております。⇒追記：ニッセイプラザでのセミナーは実施前に定員オーバーで受付終了。日生の方も喜んでたので、またやってもらえそうです。次の機会にぜひ。「目からウロコ」体験をしたい方、ぜひぜひお申し込みくださいませ。ではまた。

  2010年04月08日

• 深掘り。「自然体でいられる相手」とは？

  「結婚相手探しは、条件なんかじゃない。けしからん」。「婚活」ワードにすこし反発する方が、twitter上で書き込んでいるのを見かける。こういった場面でよく言われるのが、「自然体でいられる相手と、恋愛して結婚するものである」というもの。実際、オーネットで結婚された方たちも、「自然体でいられる相手が見つかった」とおっしゃるケースが圧倒的多数。では、せっかくなので、今日はこの漠然としてつかみ所のない「自然体」なるものを掘り下げてみよう。「自然体」を、平たい言葉で言い換えてみる。・肩ひじ張らずにいられる。背伸びして実態よりも良く見せる必要がない・失うものを気にせず、緊張せずにいられる・ムリして話題を探して意思疎通を図らなくても、分かりあえている・・と、こんなかんじだろうか。では、こういう仲になれるには、どんなことが必要条件なのだろうか？⇒たとえば、自分が相手に受け入れられている、という自信ができている。　相手のこともわかっている。幻滅させられたり、驚かされることがない⇒物事を考えたり判断する基準やバックグラウンドがある程度似通っており、既に二人で共有されている　いい加減でいいときはいい加減に、ちゃんと決めないといけないときは決める、という局面ごとのレベル感も似てないといけない。「今日のランチ」はどーでもよくても、「二人の記念日」にどこに行くかは気を使う、というふうに・・・こりゃたいへんだ。こう考えてみると、「自然体」なる状態を実現するまでの意識共有努力は、一筋縄ではいかない。こんな相手に、ぱっと巡り会えるなら、あるいは会ってすぐこの境地に至るのなら、言うことない。みんなそれができるなら、たしかに「婚活」なんか不要。オーネットが存在する必要もない。でも実際には、「自然体」なる状態にたどりつくことがいちばん難しいから、未婚の人が増えているように思うのである。意識共有のレベル＝説明能力×説明に費やす時間、だとすると、じゃあ、ある程度回数を重ねて会わないと、相手についての累積知識が溜まらず、「自然体」の閾値に達しない。そうなると、手当たりしだいいろんな相手に会ったり一人当たりの会話密度の薄い合コンに毎週参加しているほどみなさんはヒマではないのである。じゃー、やっぱり過去の学歴、職歴、趣味、興味の範囲などで少しでも絞りをかけて、共有努力が少なくてすむようにしたいものである。「条件」というのは、「自然体」に至るまでのプロセスを短縮化する「道具」「手段」なのだと思っていただきたい。目指すところは「自然体」。それは、結婚情報サービスも合コンも職場恋愛も同じ。単に道筋が違うだけ。ではまた。

  2010年04月07日

• 

  「お見合い」に代わる社会インフラになりたい。

  あるお取引先の方と話していて。（その方）「最近、部下の男性が独身だと、『そろそろ考えたら？お見合いも悪くないぞ』は言えても、『オーネットってのもあるぞ』とはなかなか言えないんですよね。。」とのこと。（私）「なぜなぜ？言語化するとどうなりますか？」と、せっかくなので、深掘りして話を聞かせていただいた。いわく、オーネットを紹介すると、「『お前はモテないから、そうでもしないとしょうがないだろ』　『藁にもすがれ』というように受け取られてしまいそうな気がする」とのこと。一方で、お見合いは、「トラディショナルな手段。違う形の出会いとして、一般に認知されていて恥ずかしくない。仲人によってスクリーニングされているのでお相手とカルチャーが合っているなど安心できる」とのこと。なるほど。では、「違う形の出会い方」「バックグラウンドや価値観の合う人を選んでいける」という枕詞を、「オーネット」の前につけていただくのはどうか？「違う形の出会い方があるオーネット」「バックグラウンドや価値観の合いそうな人を事前に見極めたうえで会うことができるオーネット」と説明すれば、「へえー、悪くないかも」になるのではなかろうか。その結果として、トラディショナルな手段として認知されるようになってくると理想的。もちろん、そう一朝一夕にはいかないと思います。でも、かつては結婚する人のかなりの割合がお世話になった「お見合い」が下火になっている今、「お見合い」に取って代わる社会インフラが要ると思うのです。結婚情報サービスの、「手段としての合理性」「普段の生活ではありえない組み合わせ」「会員数の多さで、バックグラウンド含めていろんな絞込みが可能」さらに、「リアルのアドバイザーがいて、データや条件に限らない直感でのコーディネートも可能」といったポイントは、訴求し続けないと、と思ってます。これを、「条件がすべて」「機械的」と受け止めるのは、一面的な見方。過去のエントリーでも書いたように、しょせん条件は入り口だけ。その先は「ロマンチック」な恋愛そのものです。ではまた。オーネット

  2010年04月06日

• 大企業や役所の優秀な人たちの転職が進まない理由

  昨日のエントリー、あるメガバンクの方の転職相談に関連して考えてみた。なぜ、外で十分戦える大企業の方たちが転職に踏み切れないのか。自分の会社が沈むのがかなりの確度で見えていたとしても・・これは、「不安」の一言で片付く気がする。では、なぜ不安なのか？「不安」を、噛み砕いて表現してみる。・自分の今のスキルセットを棚卸してみると、どれも社内向けや今の職務にカスタマイズされたものなので、使い物にならない気がする・ダウンサイドリスクが読めない。もし失敗したときに、最悪でどこまで落ちるのかが分からない。ローンは払い続けられるか？子供の学費は払えるのか？家族にみっともない思いをさせるのでは？飛び込み自殺？無理心中・・？・一度どこかに移ると、その先も考えないといけない。会社のライフよりもキャリアのライフの方が長くなっている（ドラッカー）うえ、年金支給年齢がどんどん先に逃げていく。50代、60代になっても、雇ってもらえるのか？「…そう考えると、細く長く今の会社に居続けたほうがリスクは低いかなあ。。」と思うのは、考えれば考えるほど至極当然。私も30歳の初転職のとき、そうだった。では、何が踏ん切りになったのか？当時いた長銀は、良くも悪くも、実質的に潰れた。同期や上下の人たちの7-8割は外に出た。そうするとどうなるか。・本当に有用な人脈ができる・世の中の仕事の難易度の相場感ができる特に後者は、案外気づかないメリット。どんなタイプの人が、どんな業界でどういう仕事をすると、うまくいってるのか、苦労しているのか。長続きするのか、もたないのか。実際の仕事振りや性格・スタイルを間近で見知っているので、ベンチマークとしてすごく参考になる。これは、人脈以上に財産かもしれないと思っている。30歳時点で破綻してくれた長銀に、心から感謝。それがない人は？うーん、Globisみたいなビジネススクールに通ってみるのはいいのでは？いろんな業種の人がいるので、けっこう参考になると思います。ではまた。

  2010年04月05日

• 銀行員の方からのキャリア相談を受けた。

  ある方から、キャリアの相談を持ちかけられた。30歳前後、メガバンク勤務。これまでは人事や海外オフィス、本店大企業営業などを歩んでいるので、見るからに銀行マンとしてはピカピカのキャリア。本来、辞める必要はない。でも、昨今の規制強化、管理強化の波状攻撃で、銀行の仕事は管理系の比率が高まる一方。「前向きの仕事はするな」「儲けるな｣と言われているようなものだと。・・わかるわかる。私が前職のときに感じたことといっしょ。鳥かごの中に閉じ込められ、もしも鳥かごが取っ払われても二度と飛べなくなってるような、そんな恐怖感を味わった。彼は、どっぷり事業会社で再生系をやってみたい、でもまずは経験値を上げるためにコンサルでやってみたい、ということで私のところにいらっしゃった。なので、私の経験談、友人知人たちのEX銀行員、EXコンサルタントの話もいろいろしてさしあげた。家に帰ると家内に、「だめよー、そんな将来のある人に、こんな人生をそそのかしちゃ」としかられてしまった。まあ、でも、動いた結果の後悔と、動かないことによる後悔なら、前者のほうがいいような気がするなあ。それに前者だと、修正も効くから。もちろん、動かない方が幸せな人もいるのも、これまた事実。もし、今の仕事と処遇が市場対比で恵まれているのなら、好き好んでMark to marketして市場価値にさらされる必要はない。今の超過利潤をenjoyしたほうがいい。その彼がそういう人だと思ったら、とうぜんアドバイスも違ってくる。ただ、市場価値以上にもらうのは副次的なデメリットも多いと思っている。精神衛生上よくないし、しがみつこう、周りを貶めて生き残ろうというインセンティブが働きがちになる。そういう人を、過去の職歴の中（特に外資）でたくさん見てきた。カラダも精神も、健全が一番である。ではまた。

  2010年04月04日

• 「ことば」は難しい。だからこそ工夫の余地が大きい

  言葉、日本語。いつも使っているので、そんなに難しくないように見える。でも、ちゃんと伝えようとするとこんなに難しいものはない。ブログを始めてみてもうすぐ5ヶ月。ちょっとした言い回しや表現、選ぶ言葉によってずいぶん印象が違ってくる。いま、何となく自分で使っているルールは、自分の独白調のところでは「である」を用いる。一方、読み手に語りかけるとき、呼びかけるときは「です・ます」。アルファブロガーの方たちでこういう使い分けをしてる方が多く見受けられ、読んでて読みやすいと思ったから。他にも、意識・無意識に使っているルールがあるので、せっかくだからこの際、言語化しておこう。たとえば、こんなこと。・文章は、できるだけ短く切る。・可能な限り、「音」にしたときのリズム感も考えておく。・読点の位置は、長さ、見やすさ、リズム感などの要素で決めていく。・あいまいな言葉、抽象度の高い言葉、丸める言葉の頻用は避ける。・漢字変換は、変換してくれるからといってやりすぎない。　例）今日のエントリだと、ここまでのところで「随分」「折角」「曖昧」はあえ　　てひらがなにしている・一方、多様な読み手にある程度配慮するため、例外解釈ができる余地は残す。・「　」はうまく使いたい。でも多用しすぎはうざいので注意。・Bold（強調）も同様。時間の余裕のあるときは試したりもするが、やりすぎると、読んでほしいことをこちらが指定しているので、押し付けがましく見えるような気がする。こんなかんじかなあ。日々進化させていきたいですね。ではまた。

  2010年04月03日

• 新入社員と、結婚意識盛り上がりの仮説を立ててみた

  4月。月が明けて新年度を迎えたら、オーネットへの資料請求の反応がぐっと良くなった。実は、桜が満開になってきてるので、みんな遊び歩いて反応が下がるのではないかとちょっぴり危惧していた矢先のこと。何が起きた？決算期末を越えて、突然ヒマになった？仮説。新入社員の出現。昨日から、通勤電車でも、街でも、楽天の社食でも着慣れないリクルートスーツに身を包んだ少年少女たち（この表現自体オヤヂ）が突如として現れた。で、フレッシュで元気溢れる新人たちを見て、「初々しいなー」と思うと同時に、自分を振り返って一抹の寂しさを覚える。「あれって、何年前のことだっけ？」「彼らって、いったい何年生まれ？88年！？」「それに引きかえ、私は（オレは）、当時と何か変わっただろうか・・・」といった心理は働いてもおかしくない。変化を求めて、「婚活」で検索。オーネットの資料請求をポチッとしてみる。ふと自分を振り返るタイミングは、結婚スイッチが入るとき。おぼえておこう。ではまた。

  2010年04月02日

• 楽天二号館の社食は、乗り物好きの子供には天国かも

  今日は、何を書いてもエイプリルフールになりそうなので軽めのトピックで。今週から、楽天二号館の食堂がオープンした。社員は無料でランチが食べられることで知られる社員食堂である。食堂は海側に向かって開けた席の配置で、8階なのでそこそこ遠くまで見渡せる。で、気づいた。ここは、乗り物好きにはたまらんということ。●新幹線の品川車庫への引込み線があるので、ゆっくりしたスピードの新幹線が見える。●羽田への着陸進入路なので、目の前で千葉方面から来た飛行機が羽田に向かい横切っていく。●モノレールは目の前。ときどきポケモンのバージョンが行き来する。●大井埠頭のコンテナ船が荷下ろししているのがよく見える。他にも、東京湾に入っていく客船も。●首都高の湾岸線と横羽線の連絡路があり、立体交差でクルマが走る。エアポートリムジンやコンテナを積んだトラックも走ってる数年前のうちの息子なんかが見たら興奮間違いなし。最近彼は路線図の方が楽しいようだが。あと、ついでに目の前の焼却場に行くゴミ収集車もたくさん走ってるんですけどね。食事中の方、すみません。ではまた。

  2010年04月01日

• （告知）丸の内の日本生命本社でセミナーやります。4/14（水）

  丸の内の東京駅どまん前の日本生命さんの、ニッセイライフプラザにてセミナーをやらせていただくことになりました。「婚活」色が前面に出ると、引いてしまうのでは？という先方のご意向で、タイトルと紹介文はワタクシ的には気恥ずかしい感じ。----------------------------------タイトル：いまどきの恋愛と出会いのコミュニケーション　～また逢いたいと思わせる人とは～（紹介文）４月は出会いが多い季節。その季節ぴったりの印象がグッとよくなり、また逢いたいと思わせる方法とは？男女の考え方や最新の恋愛や結婚事情などを働く女性向けに元コンサルタントがお伝えします。出会いを広げるコツやイマドキの想いの伝え方等も伝授し、婚活にもお役立ていただけます。-----------------------------------うーん、かなりてれくさくて気恥ずかしいぞ。まあ、文脈は結婚を意識したもので、結婚というゴールに向けたコミュニケーションにフォーカスするつもり。丸の内近辺の方、ぜひご検討ください。お申し込みはこちら。

  2010年03月31日

• ある外資のサポートファンクションの女性（アラサー）のお話

  昨夜は、過去の職場で一緒だった方とお食事。彼は、いまはある外資プロフェッショナルファームで働いている。オフィスには妙齢の独身女性が何人かいて、独身率が高い。一方、超高収入の男性陣は、既婚率100％。彼から、「こんな女性がいて・・」と、あるサポートファンクションの女性についての話。（友人）「彼女は、ルックスはいいかんじで、仕事もできて、海外経験があって・・」・・・ふむふむ、なんか匂うぞ。（友人）「目黒区の実家暮らしで、お父さんは大手総合商社のOBで・・」・・・おお、ますます危険な香り。（友人）「だれかいい人紹介して、って言われるからセッティングしたが、彼女は煮え切らないどころか文句まで言われたので、もう紹介しない」・・・やっぱりそうなりますか。実に、女性の晩婚化リスクの５要件（いま考えた）を全て満たしている。要件１：周りの男性（かつ既婚者）のレベルが高い。収入も、人間としても、立ち居振る舞いや会話の面白さも。要件２：実家暮らしで可処分所得が多い。「結婚しても生活水準を下げたくない」と言いがちですが・・働き続けないと普通はお小遣いの額は減りますね。下がらない方が驚き。要件３：親御さんが社会的経済的に成功している。どうしても、お相手には父親と同程度かそれ以上を求める。でないと親が喜んで受け入れてくれない予感がして（実際そうなる）、二の足を踏む要件４：大半の「普通の」男性が怖気づくであろう経歴や側面情報。勤務先、オフィスの場所、かっこいい名刺、海外経験や語学力、実際の仕事能力、日頃の経験値・・世の95％以上の男性は近寄りがたい印象を持つ要件５：ルックスはよいので、これまであまり男性に苦労した経験がない。言い寄られたことは多くても、自分からアクションした経験に乏しく、やり方も知らなければプライドも邪魔するてなかんじ。5要件に３つ以上当てはまる方、危険です。一刻も早く環境やマインドセットを変え、能動的に動くことをお勧めします。まずは1人暮らしからですかね。実家の自分の部屋はなくしてもらって、退路を断つとか。ではまた。

  2010年03月31日

• 消費者目線だけだと婚活はうまくいかない。わかっちゃいるけど・・

  日本の消費者はレベルが高いと、よく言われる。完璧さを求める。穴を許さない。価格と品質のバランスが取れていないと、どんなに安くても買わない。容易にはだまされない。メーカーや相手の隠れた意図を見破る。何で儲けようとしているのか、どこまでが餌で、どこからは収奪されるのかを察知し、うまくおいしいところだけさらっていくのが得意。そこに喜びを感じる。コンサルタントのとき、グループインタビューをやってると、「どうせ、こういうのを売りたいんでしょ？」と深読んできたり「僕はいらないけど、欲しいという人もいるかもね」と逆コンサルしていただく方にお目にかかることもしばしば。（ちなみにこういうときには、必ず一人称で聞き返さないといけない。「で、あなた自身は買いますか？」）しかし。結婚の場合には、辛口評論の「キビシイ消費者目線」だけだとうまくいかない。実は、自分も相手に選んでもらう立場なのだということが、意識から欠落して「お断り」し続けるケースはよくあること。そこで、営業系や接客系の方であれば、自分を売りにしないといけないので、客観視できるのではないか？という仮説を抱き、アドバイザー経験の長い広報マネジャーの平川に聞いてみた。「案外、そう単純でもない」と言う。「営業や接客をしている人は、もちろん自分が見られている、選ばれる側にある、というのは意識している」「でも、それ以上に、たくさんのいろんな人と会う機会が多いので、いい部分もいやな部分もたくさん見ている。したがって、見る目は実は磨かれているので、こと自分の結婚相手という話になると、とたんに譲れなくなることも多い」とのこと。はーあ、難しいなあ。見る目の肥え度と自分の客観視は、深遠なテーマである。また稿を変えて、あらためて。ではまた。

  2010年03月30日

• 買った本とどう付き合うか。

  昨日の本屋に続けて軽めのトピックで。私のアタマのHDDはあんまり大したスペックではないので、一度読んだだけでは長期記憶に残らない。血肉になっておらず応用も効かせにくい。1冊を1-2時間でというレベルの速読は、集中してれば、できないでもない。ただ、そういうときはあんまり考えて読んでない。自分の仮説をなぞる程度に留まっていることが多い。したがって、後に残りにくいし、同じ本をまた買ってしまうという失態にもつながりやすくなる。「本に線を引くな」という論者もいる。が、複数回読まないと買った意味すらない私の場合は、線を引くことは必須。二回目以降に読むときは、引いたところだけを目で追っていくといいので、初回の数分の一の時間ですむ。さらに、「ここは」というエッセンス、「他にはない、斬新」と思ったところには星印と折り目、ときには書き込み。時間がなくても、そこだけ見れば、もう一回読んだ気になれる。こんなかんじなので、なかなか紙媒体から離れられない。家の中での本のスペース確保は大きな悩みである。転職のとき、1ヶ月半くらいのんびりしたので、毎日普通どおりに起きて、新しい本、過去に読んだ本を数冊抱えてスタバなぞに出かけた。実に至福であった。おカネもかからないし、自分の振り返りと仕込みができる。でも・・1年足らず経ったいまだと、そんな貴重な時間もtwitterを見続けちゃったりするんだろうなあ。そして、読めない本がうずたかく積みあがっていくのであった。twitterや日々の仕事の脊髄反射だけでなく、ときには深く思考しないと。ではまた。

  2010年03月29日

• リアルの本屋の楽しみ

  本屋が好きだ。たぶん一日いてもあきない。高校や大学生の頃はそうでもなかった。社会人になって、銀行員でいろんな業界を担当するようになって、コンサルタントとしてさらに広い業界やいろんなテーマを深掘るようになって。今まで見向きもしなかった棚にも、面白そうな本がいっぱいあることに気がついた。経験豊富でカシコイ著者の頭の中を覗ける気分がするのも実に楽しい。逆に、金融機関キャリアに戻ったとき。外資だから自由闊達・・と思っていたのは大きな誤解で、がんじがらめの規制と本国やリージョン本部の縛りで、何も思うようにできなかった。とたんに、本への興味が失せた。せっかく丸善丸の内店がすぐ近くにあるのに、あんまり長居しようとしない。本気で、危機感を持った。仕事の自由裁量が奪われると、知的好奇心が失せることを初めて知った。で、婚活ビジネスでは、興味関心はマーケにとどまらない。婚活は奥が深いので、営業の本、おもてなし系のサービスの本、戦略論、心理学、コミュニケーション、ときには銀座ママ・キャバ嬢の入門本や占いにいたるまで、思いもつかない分野に考えるヒントがある。なので、「偶然の出会い」をくれるリアルの本屋が好き。ぶらっと歩いていて、表紙に、タイトルに目が留まり、手に取る。ペラペラとめくる。目次を見る。著者のバックグラウンドを見る。その過程が心地よい。（ときどき、既に持ってる本をまた買ってしまうこともある。。）ふだんは楽天ブックスで買うが、この楽しみを与えてくれるリアルの本屋さんが潰れられると困るので、立ち読みしたときはそのお店で買うようにしてる。なんか、今日もどこか行きたくなってきた。ではまた。

  2010年03月28日

• 座席のレイアウトに思う、ワークスタイルや要求の変化

  かつて日本の金融機関に勤めていたとき。座席のレイアウトは、長ーい島に同じ部署の人が向かい合わせに座る。島ごとに部署が分かれており、その端っこにその島のリーダーが座る、というのが通常の構図。今の日本企業の大多数がこうだと思う。これは、部署の単位が見えやすいという点においてはたしかにわかりやすい。でも、机越しの対面の会話は、画面や手元を共有できず、けっこうやりにくい。これが仕事上で成り立つのは、コンパートメント型のオフィスと同様に、・チームの仕事が基本的にそれぞれ独立しており・いろいろな前提が共有され、かつ共通理解がある・メールの文章力や対面の会話力に長けていて、簡にして要を得ているといった場合。IT化でメールがコミュニケーションの中心になると、メールだけでしっかり意思疎通するのは実は難易度は低くない。メールなかりし時代、手書きの紙だけで意思疎通を図っていくのは難しかった。メールはそれが電子化されただけ。もちろん打ちやすい分、情報をいろいろ付け足すことはできる。だからこそ、より高い情報伝達能力・処理能力が双方に要求されるようになる。なので、ちょっとした立ち話、画面をのぞきながら、紙に何か書きながらの小まめな意思疎通ができるかどうかは、チームの生産性を大きく左右する。数人のチームを束ねるリーダーは、メンバーと向かい合わせで座っていると、結局電話しているのと同じレベルの情報量しかないため、意思疎通の密度が薄くなる。歩きながらふと画面をのぞくことによる小まめな進捗チェックや、あさっての方向の作業をしてないか、スタックしてないかどうかといったチェックもできない。メンバー側も、ちょっとした相談や報告がやりにくい。・・ということを、オフィス引越し一週間にして実感。まもなく同じ建物の中でフロアーが変わる予定なので、そのときには背中合わせ形式にしようと思っている。背中合わせなら、椅子をくるっと回すだけでミニミーティングが可能。同時に数人と意思疎通をすることができる。何事も、やってみないとわからないこともありますね。今の組織のいいところは、こういう合理性に基づいた朝令暮改がすぐにできるところ。ではまた。

  2010年03月27日

• 「ルビコンの決断」楽天特集を見てのつぶやき

  昨夜はテレビ東京の「ルビコンの決断」の楽天特集を見た。グループの一員なんですけど、ちょっとだけ引いた視点で、つぶやきチックに思ったことを書き連ねてみる。あ、ちなみにポジショントークは意識してません。いろんな場面や三木谷さん（あえて社内ですがさん付けで）の著書で何となく見聞きはしていたが、あらためて楽天の歴史に学びや気づきあり。13年前、楽天市場がオープンした1997年4月って、私にあてはめると、出向先の自治省での二年の任期を終えようというとき。自分にとっては「ついこの前」という感覚。会社が全力疾走を続けると、これだけのものになるんだなあ。番組でも紹介されていた三木谷さんの一番最初のビジネスアイディア3候補。ネットモール以外は地ビール屋さんや天然酵母のパン屋さん。もしネットじゃなくて後者二つだったら、いったいどうなってたんだろう。たしかにネット通販ほどの拡張性はなかっただろうが、時価総額数十億円～数百億円くらいのビジネスにはなったのではなかろうか。そう思うのは、いまの楽天の強さの汎用性。楽天の強さ、特に楽天市場の強さの源泉は、思うに三つ。・売上や利益の因数分解を徹底して突き詰めるサイエンス・「とにかく、やるぞ」という体育会マネジメント・蛮勇を奮って決断と変化をもたらすことができるリーダー（かつリスクをテイクできるオーナー）の存在→詳しくは、三木谷さんの著書をごらんくださいこれら三つの成功要因は、おおよそ全てのビジネス（さらには政治や教育にも）に当てはまる。だから、業種・ジャンルを問わず、一定以上の成功を収めたのではなかろうか。もちろん、そもそものビジネスモデル自体がイマイチだったり、時代に合っていなければ、この三つを備えていても難しい場合もある。三木谷さんはそこを見極める客観性やビジネスセンス、リアリティも持ち合わせていると思う。そのお眼鏡に適ってグループ入りしたオーネット。期待に答えないとですね。ではまた。

  2010年03月26日

• 「運命の赤い糸」、「白馬の王子さま」、「運命の出会い」・・・

  世の中には、あまり中味を伴わない空疎な言葉があふれている。ビジネスでもよくある。薄々「ホントかよ」と感じているけど、読み手や聞き手にそれ以上考えさせることなく、思考を止めさせる効果のある言葉。ちょっと賢ぶった言葉が当てはまることが多い。・事業提携や合併でよく言われる「シナジー効果」。ほんとに効果あるのか？・ITやテレコム業界では「最適化」。最も適した状態になるなんて、そりゃあそれに越したことないですね。・政治家が言う、「国民の声」。それって、いったいどこのどの国民が言ってることだ？単にあなたの支援団体の既得権益なんじゃないのか？・「戦略的」も便利。「戦略的経費削減」「戦略的現実逃避」「戦略的トイレ掃除」・・なんか深謀遠慮が隠されているような気がする。・最近は、「エコ」なる言葉も、油断すると誰も文句の言えない金科玉条になりつつあるようにもみえる。で、結婚情報サービス業界に当てはめてみる。実は、けっこうこういった常套文句は多い。「赤い糸でつながった・・」「運命の出会い」「理想のお相手」「白馬の王子様」、、といったもの。オーネットでも100%使ってないとは言い切れないが、多用することはできるだけ避けていきたいと思っている。だって、結婚相手が理想か運命かどうかなんて、わからない。周りの既婚者に聞いてみてほしい。「あなたの今の奥さん、旦那さんは、理想のお相手でしたか？」という問いに、胸を張ってYesと断言できる人はたくさんはいないと思う。でも、「で、ぶっちゃけ幸せですか？」と聞くと、多くの人から「まあね」と言ってもらえると思う。それでいいではないか。なまじっか、「運命の」「理想の」「赤い糸」と言った瞬間、どこからか偶然が舞い降りてくるような錯覚をしてしまう。思考も行動も止まって、受身の姿勢になってしまう。でも、そんな不確実なものを無為に待っていてはいけないと思うのです。「運命」は、後から振り返ってみて「あのときが運命の分かれ道だった」と思うもの。「私があなたの運命の人です」なんて言ってくれるわけがないし、自分で見極められるわけもない。もし出会った瞬間に「この人だ！」という気がしたならば、それは単にルックスが好みなだけなんだと疑ってかかった方がいい。運命は、自分で切り拓くぞという方。全力で応援します。ではまた。

  2010年03月25日

• iTunesの進化と、オーネットのアドバイザーの価値

  最近、アップルストアのiTunesが進化しているように思う。もともと、お勧めを出すGeniusという機能はあったが、最近ここに出てくるお薦めの曲選びセンスが、かなり秀逸である。単にアーティスト名とかジャンルというレベルではなく、気に入った曲と似た曲調のものを薦めてくるようになった。これがかなーりいいとこ突いてて、試聴するたびにどんどんクリックが進んでしまう。しかーし。人間ゼータクなもので、こうなるとまた好みが偏ってきてるような気がして、ぜんぜん違う感じの曲も聴きたくなる。これはいくらiTunesでもまだ提供できてない。アートの領域に入りそう。オーネットが提供する結婚相手のマッチングでも、あてはまるかも、とふと思った。お互いの共通点や似たところを探し出す「類似性」は、データマッチングとの親和性も高い。いっぽう、お互いの足りないところを補い合ったり、デコボコゆえにうまくいくといった「相互補完性」は、データに落とし込む難易度が高い。でも、これがぴったりはまるととてもいいカップルになることが多い。どうすればそんな相手と巡り会えるか？まずは、たくさんのお相手候補と会うこと。かつ相互補完性が発揮される場面は初対面ではなかなか出てこないので、何回か回数を重ねて会った方がよりよい。これを続けていると、ときには自分がいったいどんな相手と合うのか、「わけがわかんなく」なるかもしれない。音楽と違って、たくさんiPODに詰め込めるわけでもないですしね。幽体離脱して自分を客観視する、メタ認知するなんて、言葉では言えても実際はそう簡単にできるものではない。ましてや恋愛感情は、主観のかたまり。独断と偏見の最たるもの。そんなときに、自分を他人の目で客観的に見てアドバイスや気づき、サジェスチョンをくれるのって、リアルのアドバイザーがいる価値だと思います。自分たちではけんかばっかしてるつもりでも、第三者から見たらほほえましいお似合いの相互補完だったりしますしね。ではまた。

  2010年03月24日

• 「婚活に適した時計」と、収入と価格とのバランス感

  先週、オーネットの広報チームが、あるメンズブランド誌の取材を受けていたとき。記者さんから、「どんな時計が婚活に効くんでしょうか？」という、ちょっと難しいご質問があった。アドバイザー経験の長い広報マネジャーの平川いわく、「その方に合ってさえいればいい。ただし、女性は他の要素と兼ね合わせて、細かくチェックします」。なるほど。そうだろね。オーネットでは、初めてお会いするときには、年収水準が先に分かっている。これは良くも悪くもすごいこと。世の中の他の場面では、まず考えられない。なので、時計の価格水準は、年収とのバランス感を問われることになる。簡単に言うが、これはけっこう難しい。あえて、私の職歴や交友歴で、過去いろんな職場で（＋そのOBたち）、いろんな人たちを見てきた中で、年収と服飾品類の価格バランス感をイメージしてみた。ちなみに男性ファッション誌でときどき書かれている水準よりは、控えめだと思う。雑誌と違って「売らんかな」のポジショントークが入ってないので。たとえば、スーツ。私のイメージでは、年収の1%程度。年収300万円で3万円、5-7百万円で5-7万円、10百万円で10万円、20百万円で20万円、てかんじ。もちろん、全てのスーツをこのレベルでそろえる必要はないと思う。でも、「今日こそは」という営業のとき、多数の人に見られるときには、この水準感かと。時計は、嗜好品の要素が強くなるので難しくなる。年収の2-3%前後だろうか。5-7百万円の人で1本10-20万円前後。10百万円を超えてきて30-50万円。100万円overの時計は、かなり稼いでないと本人が時計に負けてしまう気がする。ちなみにクルマは、もっと趣味性が強いので、難しい。実用重視派やそもそも持たない派も増えてて、以前ほど所属クラスのシンボル的な意味合いが薄れている。あえて置くと、年収の1/3くらいという水準感はどうだろうか。こういったバランス感に沿っていれば、女性からは「なるほどね」と言ってもらえそう。・バランスに比して所有物が高すぎると、「大丈夫？」「ちょっと自信過剰？」になるし、・低すぎると「ケチくさい？」「気を使わないんだ（それはそれでありですが）」、となるかも。これらは収入の継続可能性にもよる。・景気のいい業界の短期的なボーナスや、株、不動産、ストックオプションでの一時収入で稼ぐのと、・雇用や収入が相対的に安定した優良企業や、医者・弁護士などの資格商売での着実な年収とは違ってしかるべき。後者の場合は前述の比率が上ブレしてもいいと思う。こういったところ、男性は物欲に任せて比較的無頓着でも、女性はけっこうしっかり計算して観察しているのではなかろうか。ご注意あれ。ではまた。

  2010年03月23日

• 体内時計の確度はどうやったら上がるのか

  ワタクシの体内時計は、相対的に、けっこうよくできている気がする。・1-2時間、時計を見ずに、「いま3時45分くらいかなー」と時計を見ると±5分くらいに収まっていることはけっこうある。・この前NHKラジオに出たとき、15分の持ち時間で「あと1.5分くらい余ってるな、もう一トピックつっこめるな」と思ったら、そのとおりだった。・いろんな場でプレゼンするとき、「ここまでを1時間で」と初めに仕切ると、数分レベルの誤差でそのとおりにできる。・Globisの3時間のクラスでは、チャイムと同時に「今日はおつかれさまでした」と終了できる場面が3-4回に一回はある。・ゴルフに行く日の朝。5時台でも6時台でも、目覚ましが鳴る5分前に目が覚める。…もちろん、そうじゃないときも多い。なんらかの緊張感を伴っていることが要件だが、けっこうな確率でこういったことが起きる。これってけっこう普通？優れてる方？また、いったいいつ頃からそうなったのだろう。少なくとも大学生くらいまではまるでできなかったと思う。社会人としての緊張感？なんとか形式知化できないのだろうか。「カラダに覚えさせるタイムマネジメント術」とか、「体内時計の精度を利用したXXへの応用」、なーんてのができたら売れるかも。以上、ブログエントリーというよりは、つぶやきでした。ではまた。

  2010年03月22日

• 作文の苦手克服のための講座単品受講と、戦略プライシング

  うちの息子T（もうすぐ小4）は、創作系作文が苦手と前に書いた。で、家内がベネッセ進研ゼミで、作文コースだけの切り売りをしているのを見つけてきた。国語・算数・理科・社会はZ会をやってるので、パーツの切り売りはありがたいのである。家内は、「どうもHPで説明をいろいろ見ていると、作文だけ受講できそうな気がしたので資料請求したらやっぱりそうだった」とのこと。昨夜、グロービスのクラスの後で、受講生のB社の方にそのエピソードをお話ししたら「ありがとうございます・・でも一番イヤなタイプのお客様です。。」と言っていただき、一消費者としてはちょっと満足したのであった。でも、そうなら、もうちょっとプライシングを変えてもいいのでは？・作文単品の人は、月にもう500円-1,000円値上げする。逆に小ゼミの基本コースまで取ってくれるなら「こんなに割引！」というように。・実際、B社の方も、「いまの小学生は、みんな作文ものが苦手なんです」と言ってるくらいなので、切り出した受講ニーズは潜在的にもかなり大きいはず。・作文を一つのセールスポイントにしている小学館のドラゼミも切り売りはしていない。考える消費者とプライシング戦略のいたちごっこ。昨今のマイラーと電子マネーからのマイルへの交換と同じですね。ネット社会で消費者がどんどん知恵がつくので難易度もスピード感も上がってる。両側の立場で、心しなくては。ではまた。

  2010年03月21日

• あまり語られない五反田ランチ事情を振り返る。本社お引越し

  この週末は、オーネット本社は品川シーサイドに引越し。五反田生活は9ヶ月くらい。街の予備知識がなかったので期待値が低かったのに反して（失礼）、なかなかに住みよいところであった。特に、ランチ事情は過去に働いたどこの職場よりも秀逸。種類が豊富、ピーク時でも並ばない、プライスゾーンが妥当という3点を同時に満たすという場所はそうはない。五反田はまずバラエティが広い。ラーメンなどのB級グルメ、インドやタイ、ベトナム、韓国といったアジア系（かつどれもその国の人らしき人がやってる本格派）、家庭料理系の和食、うまいトンカツ、ちょっと小じゃれたイタリアン、フレンチまである。しかも、混まない。おそらく、昼間人口と店の数のバランスがいいのだろう。表通り沿いは比較的大きなビルがあっても、一本入るとけっこう店がある。コンサルタント時代にソウルで働いたときの感じに似ている。需給のバランスがいいので、値段も妥当。ちなみに、セブンイレブンの中での全国で売上トップ級の店は五反田にあるそうだ。なぜなら、職/学校・住・夜遊びの全てがあるため、あらゆる時間帯でしっかり稼動しているかららしい。確かに、職場、住居、夜の街という要素で二つまで満たしているところはある程度存在するが、三つ全てとなると稀かも。ということで、名残惜しいが五反田にお別れです。まあ、ランチのお店も豊富であってもローテーションはせいぜい7-8軒で回しちゃうんですけどね。人間、いざとなれば選べるオプションがあるかどうかで満足度が変わるのかもしれない。来週から東品川の楽天タワー二号館！ではまた。

  2010年03月20日

• 合コンの投下時間対効果(ROTI)をさらに掘り下げる。

  昨日のエントリーでご紹介した、未婚30代男性・外資IT企業勤務、の方から、たいへん示唆に富むいいメールをいただいた。さらに議論が進化した。注：タイトルや文中のROTI(Return on Time Invested)は、議論のための造語で、一般に言うかどうかは関知しませんのであしからず。（以下引用。ご本人了解済み）-----------------------------------------ちょっとまじめな論点では、合コンのROI（費用対効果）とROTI（投下時間対効果）の低さは、社交的な20代を過ごした既婚者は十分に理解していると思います。 だから社交的な30代の男性は今更合コンへ参加するのは時間の無駄でしかなく、それなら仕事をするかビジネス上のお付き合いに参加したほうがお得だと思い、合コンの男性参加率が下がっているのだと思います。（→西口注：なるほど、30代男性にとってはビジネス面でのバリューアップの方がより時間対効果が高いので、合コンは負けてしまう。ビジネスマンとしてのバリューが上がれば、結果的に合コンに行かなくてもモテモテになるし。）また、「社交的」と修飾語をつけた理由は、合コンではあまりに互いのプロファイル情報がないところからスタートするため、限られた時間で相手と話をするスキルがないとプロファイルできないため、つぎに繋がるケースは極めて低くなるのは必然であり、このスキルがある人たちはすでに既婚者になっているのだと。。。（→西口注：うーーん、痛いし反論もありそうだけど、いいとこ突いてる。一方の女性側は、その「社交性」が劣る男性は「ありえなくなーい？」と切り捨ててしまうわけですね。経験と年齢を重ねた女性には、現実の市場環境に対応して本来寛容になってほしいところ。こんなときオーネットのアドバイザーは、「原石を磨くつもりで接しましょう」というセリフをよく使いますね。）O-netさん的には、本当にこのROIとROTIの問題を、真剣に婚活する女性に説明してあげ、O-netさんの優位性を納得させ、会員になってもらうことは正攻法だと思います。ほんと、文末の言葉(注：前回エントリーの最後の部分）が真意だと思います。 そのように考えると、O-netさんのビジネスって、人間性を扱う究極のビジネスのように思い、非常に興味深いですね。---------------------------------（引用終わり）はい。まさに本質的なご指摘、ありがとうございます。さらに議論が進化しそうな予感がするぞ。今日はここまで。ではまた。

  2010年03月19日

• 結論。合コンはROI（費用対効果）も時間対効果も、はげしく低い

  一昨日から続けている女性から見た合コンの非効率さ。今度は、火曜の夜にやった男子のみでの婚活談義で、魅力的な未婚男子の視点をご紹介する。参加者の内訳は、既婚者3名、未婚独身1名、バツイチ独身1名。 未婚独身の方は、修士号をお持ちで外資IT系勤務、30代後半。「行きたくもない」合コンに「頼むから」と無理やり駆り出され、ごく自然な成り行きとして、モテる。 最近は、彼を虎視眈々と狙う肉食系女子の殺気を感じるそうである。「とりあえず」関係を迫られることすらあるとのこと(！すげー）。なので、合コンには形だけ参加して、途中で逃げ出してしまうこともけっこうある。 彼を落とす難易度は、女性にとっては極めて高い。 ・彼はお酒が飲めない。酒につきあってあげられないので、できればお相手女性も飲めない方がいい⇒必然的に、合コンの場に来る女性が、彼の対象になる確率は下がる・合コンで電話番号なんか聞こうとも思ってない・彼女は・・実はいないわけではない。遠距離で、しかもちょっとワケありで結婚していない。ただ、だからといって他の女性に可能性がないわけではない。…果たしていったいどうすれば、彼のような人は口説かれてくれるのだろう。とうてい合コンでは口説かれる気がしない。 ちなみに、近時の合コンでは、男性側幹事は男性集めに苦労することが多いそうで、特に人数合わせのために既婚男性を混ぜたりしたら、猛烈なブーイングを食らうらしい。それだけ女性は真剣ということですね。 …こうやって、合コンにまつわるミクロの事象を掘り下げると、合コンでの結婚成立可能性は極めて低く、ROIがまるで合わないということが、よーく分かってきたのである。昨日の女性のコメントから、「悪くないね」という合コンが「せいぜい」10回に一回とすると、・10回分、4-5万円のお金に加え、・毎回2-3時間の20-30時間かつ見知らぬ人と話すエネルギー消費をかけて、ようやく1人、その先につながるかどうかでしょ？？効率、悪すぎ。と、考えていくと、なーんだ、オーネットの方がはるかに費用対効果も時間対効果も高いじゃん（そーくるか）。いやまじで。あらためて、自信をもってご紹介したい。もちろん無理強いも押し売りもしません。客観的にお伝えしているだけでございます。合コンをやめる必要もありません。でも、そこだけに頼っていると、お金も時間もエネルギーも費消して、疲弊してしまうのはリスクだと思うわけです。この彼からは、さらに示唆深いメールも頂戴したので、また明日以降ご紹介します。ではまた。

  2010年03月18日

• （反応編）合コンを重ねるごとにオトコを見る目が厳しくなる女子の方へ

  昨日のエントリー（女性の累積合コン参加回数とオトコを見る目の肥え度の相関）、けっこう刺さったようで、いろいろ反応を頂戴しました。---------（以下、共感メールから引用）「合コンの後、女子だけで批評会をしないこと」この話、かなり共感してしまいました。合コンが終わった後の女性陣の感想、「あり得なくない？」「なんか微妙だったね」というものがとても多いと思います。私の勝手な体感値ですが「今日は結構良かったね」と女性同士で話すのは、10回に1回くらい。（ニシグチ注：そこまで打率悪いのか！）ただ、「今日は結構良かった」と話す時には友人と良いと思った男性が被ったりするわけで(笑)、なかなかうまくいかないんですよね～。※先日、友人AとBが同じ合コンに。それぞれ男性から食事のお誘いを受け、私に報告を入れてきたのですが、なんと同じ男性。こうなると、女性同士は友人関係の為にももうその男性に興味がなくなっちゃう。勿体ないですね。------------（引用終わり）・・最後のくだりは、条件の揃ってるオトコはそれを自覚していて、エンジョイしようとしているとも見えますね。---------- (以下、別の女性からの共感メール）「確かに・・・！」の一言です。そうですね、西口さんのお話された女性のおっしゃる通りかもしれません。ご飯も学生の頃は笑笑とかで満足していたものが、特に働く独身女性（20後半ぐらい以降）は美味しいお店にも行き始め、気づいたら笑笑じゃ満足できなくなっているんですよね（汗）男性を見る目、という観点もそうかもしれませんが、30代以降の女性が「収入」とかに目がいってしまうのは、「生活水準を今以下に下げる」ことへの抵抗が強いんだと思います。（私もそうだと思います。。うーん）-----------（引用終わり）また、違うパターンでは、「本来、ステレオタイプの女性を選ぶ男性よりも、女性のほうが多様な相手を好きになるのでは？」というご意見もtwitter上でいただいた。これについてワタクシの解釈。たとえば中高生のときは男性の好みがけっこう散らばった気がするので、本来女性の好みは多様なんだと思う。でも、社会人になり、経験も、年齢も、合コンも重ねると、世の中のいろんな現実に目覚めてしまう。知らなければ幸せだったかもしれない落とし穴もリスクも失敗事例も見えるようになり、いろいろ条件を求めるようになる。結果として、みんな好み（≒条件設定）が似てくるということになっているように思います。落ちは・・・だから、少しでも早く、勢いもタイミングも、大事にしましょう、ってことですかね。ではまた。

  2010年03月17日

• 合コンを重ねるごとにオトコを見る目が厳しくなる女子の方へ

  先週は、オーネットの渋谷支社オープン記念で、マスメディアの方たちを集めたメディア向け説明会。社長からのご挨拶と、私からは「ニッポンの婚活事情エッセンス版」をプレゼンさせていただいた。その中で、「女性の目の肥え度を時間軸で分析する」というホラーストーリーのチャートをお見せした。女性は、基本的に時間がたてばたつほど、言葉を変えると「年齢を重ねるほど」オトコを見る目が肥える。しかも恐ろしいことに、下方硬直性があって下がらない、というもの。（さらにプレゼンでは、ある別の軸の変数と重ね合わせて見せます）終った後、あるメディアの方（独身女性）と感想をかねてお話していたところ、「時間がたつと、どんどん目が肥えるっていうの、すごーくよく分かります」とのこと。彼女の仲良しグループは、合コンの回数を重ねると、どんどんオトコを見る目が厳しくなるそうだ。20代前半はイケメンに惹かれていたが、30代になると年収が重要になってくる。合コンをセットする前に、会社名チェックで、話を受けるかどうかを決めるとのこと。さらに、参加者がたとえ一流優良大企業であっても、女性慣れしていない理系男子だったりすると、「話がつまらない」とバッサリ切ってしまう。と、いろんな「譲れない」ポイントがどんどん増えてくのですね。ここでのワンポイントアドバイス。合コンの後、女子だけで批評会をしないこと。お互い、ビミョーに牽制してしまう。こっそり「この人、ちょっぴり気になるなあ・・」と思っていても、周りにケチョンケチョンに言われたり自分も一緒になって「そーよねー、ダメダメよねー」なんて盛り上がってしまうと、動けなくなってしまう。社会心理学でいう「一貫性のワナ」ってやつですね。人は自分の言ったことや一度取った行動に縛られてしまう。なので、女子は、こっそり動きましょう。抜け駆けが基本です。合コンでは抜け駆けしにくい人は、ぜひオーネットで抜け駆けを（そーくるか）。ではまた。

  2010年03月16日

• 私のお相手候補はいったい何人？マッチングシミュレーションの威力

  オーネットには、マッチング・シミュレーションという最大かつ最強の武器がある。これは、何がいいかというと、4万数千人の会員に対して、自分のデータと相手への希望を入力すると、ヒットする人数が出てくるというもの。今日は、知人に紹介されたアラフィフの女性（ブログ掲載許諾済み）に、「ニッポンの婚活事情」をミニプレゼン。彼女は、アラフィフまで未婚だが、年齢より5-6歳は若く見え、「可愛らしい」という表現が嫌味なくお世辞抜きで当てはまる感じの方。で、ひととおり説明してから、「じゃあ、オーネット会員で何人と希望がマッチするか見てみましょー」と、その場でシミュレーション。お相手の年齢対象を、45-65歳とかなり広めに取った。彼女自身が会社役員さんなので、希望年収のレンジも少し広めに拾ってみた。地域は全国。でも・・あれ？思ったより数が出ない。なんだ？何がおかしいんだ？まず希望の身長を修正。170cm以上としていたのを、165-170cmゾーンを入れた。これで100人単位で増加。あとは・・？そうか、ひらめいた。離婚・死別をOKとするかどうか。50歳以上になってくると、離別・死別の会員さんの比率が高くなる。彼女が未婚だったのでお相手にも未婚を希望したため、マッチング数が少なくなっていたのであった。これで、お相手候補数がさらに数百人増加した。この過程で、彼女は「じつは、別に身長は気にしないの」と気づきがあったり、「離別、死別かあ・・いろいろありますよね。どう向き合っていくかですね」と、より突っ込んだ自己分析ができるようになる。あとは踏ん切りだけ。人生に変化を起こす可能性は、そこにあります。あ、このマッチングシミュレーションも、支社では無料でできます。時間が少々かかりますので、ご一報いただければ対応できるようにいたします。ではまた。

  2010年03月15日

• ７歳時の創造力って保てるのだろうか？

  うちの息子（もうすぐ小4）は、国語の自由作文問題が苦手と知った。たとえば、「ウソの日記を作ってみよう」といった、創造力が問われるもので筆が止まってしまうらしい。あれー？彼は、４コママンガとか作るの大好きで、「よくこんなストーリー創れるなあ」と親バカながらに思ってたのに、なんで？？どうやら、この何年かはそういったマンガは作らなくなっているらしい。そのかわり、テレビで見たものを模倣する遊びはたくさんする。たとえばバンクーバー五輪を見たら、家の中の椅子などでボブスレーコースを作ってキャラクターたちに競わせるなど。うーん、「ひらめきで創りだすストーリー」から、「何かから着想を得て模倣」しながら創ることに変わるというのは、成長過程なのだろうか。正直、いきなり４コママンガを描いてたのはすごいと思った。親や先生が教えられることではない。一方、「ウソ日記」なんかを書く、といったことなら、たぶんどう着想していくのか教えられると思う。どうきっかけを探せばいいか、どう表現すると面白く見えるか。マインドマップとか道具もありますしね。でも、なんかつまらん。なんかもったいない。どうすれば、幼稚園から小学校低学年のときの突拍子もない創造力を維持しつつ成長できるんだろう。あるいは、それって見果てぬ夢なのか。ドラゴン桜が言うように、「個性は捨てろ、型にはまって模倣しろ」なのか？考え中なので、今日は、オチはなしということで。ではまた。

  2010年03月14日

• 女性は、先端を見る。ディテールを見る。

  昨日、オーネット渋谷支社オープンを記念してメディアの方を集めたセミナーをやった。私は話す立場だったので、服装にはいちおう気をつかった。で、PRをいつもサポートしてくれているお取引先の女性に、「いつも、靴をきれいにされてますね」とご指摘いただいた。今回言われたということは、以前からいつも見られているということ。男女の違いやコミュニケーションを語る本でよく書かれていること。「女性は、先端を見る。詳細を見る」。なので、デート初心者の男性は、靴や髪、爪の先には気をつけなさい、というアドバイスですね。ネクタイも先がとがっているので気をつけたほうがいいかもですね。一方で、男性には同じ趣旨のことを言われたことがない。男性側は、自分自身があんまり相手のディテールを気にしないので、自分のことも軽視しがち。私も、家内が髪を切ったのにまったく気づかずに怒られることがよくある。世の男性諸氏には思い当たりもあるのでは？（と責任回避しておく）男女の違いを自覚的に認識しておくことは、お互いのためでもあります。別の生き物だくらいに思っておいたほうが、感情的にならなくていいかもしれません。ではまた。

  2010年03月13日

• MixiテレビCM開始。生き残りに必死になると、最後はみな競合かも。

  MixiがテレビCMを始めてますね。twitterが勢いを増す中で、GREEだって、Mixiだって、DeNAだって生き残りに必死である。勝つためには、単に「つながり」「無料ゲーム」「おもしろい」だけではすまない。いかに常習化させ、中毒化（言葉は悪いですが）させるか、お金を払ってでもという気にさせるか。そのためには、心理学を駆使しまくって、人間の本能に訴えかける必要がある。たとえば、認知欲求。アバター流行り。着せ替えのために何千円を平気で注ぎ込む。見せ合いっこする。父性・母性への訴えかけ。GREEの無料ゲームでペット飼育するクリノッペ。かまってあげないと育たないペットだが、最近は有料の保育所もできてて、お金を払ってケアを頼む人が増えているそうだ。一世を風靡したサンシャイン牧場は、友人がお互いに牧場の世話をしあうという「返報性の原則」に訴えかけたもの。でも、延々と続く草むしりや水やりの労働に達成感が得られず、ドロップする人が増えているとも聞く。こういう集まりは、もともとネットワークの外部性で一気に伸びたので、いったん参加者が抜け始めると歯車が逆回転して潮が引けるのも速そう。・・・で、我々にとっての、大きな大きな挑戦。これらは、すべて、本能に訴えかけるがゆえに、「結婚」「家族」を一部代替する機能を持ってしまっている。その意味では、明らかに我々の競合である。オーネットもたいへんだけど、これって。。。まずくないか？ニッポン。ほんと、仕事がんばらなくては。ではまた。

  2010年03月12日

• 中国都市部アラサー男女の結婚事情。日本との共通点と相違点

  中国出身の女性に、中国の結婚事情をいろいろ聞いてみた。やっぱ生の情報はおもしろい。サンプル数は少ないので、定量感に乏しいのはご容赦下さい。日本と同じなのは、「条件のいい男性は売れるのが早い」「条件のいい女性（学歴や収入面も含め）は、婚期が遅れがち」なこと。ちょっと違うこともいくつか発見。一人っ子政策の結果、「勉強さえしていればいい、後は全て親が面倒見る」という環境で育った人が結婚適齢期に差し掛かっている。で、家事能力ゼロ、人への思いやりは低レベル、ワガママで歪んだ人格形成、ということで、結婚してもいわゆる「成田離婚」的な離婚が激増しているのだそうだ。会社でも上司は使いづらくて困っているらしい。また、中国では実力主義の色が濃く、転職回数を重ねてどんどん収入を増やしキャリアを作っていく。男女の機会は均等。なのでキャリアをしっかり持って稼ぐ女性が多い。結婚がどうなるかというと、「たとえ腐ってでもオトコに妥協するな」という言い方が流行っているのだそうな。女性もカネさえあれば、生きていけるし満足できる。婚活にあたっても、男性に求める条件は、「8割がたは、経済力。稼いでいるかどうか。オトコが家を提供するのは当たり前。家も準備できなければ結婚する資格がない」とのこと。経済面で妥協するくらいなら、子供も要らない、と徹底している。ひえーー。日本の男性は「女性はすぐ金だ収入だと条件ばっかり言いやがって・・」と愚痴をたれがちだが、中国に比べれば日本の女性なんて実に奥ゆかしくて、かわいいものであると思いました。でも、一番のアイタタ・・は、その中国人の彼女（日本の大企業勤務）が会話の中で自然にさらっと言ったこと。「ま、日本は、中国よりずっと社会主義国ですからね」。・・・まったくもっておっしゃるとおりです。。まいりました。ではまた。

  2010年03月11日

• 冷たい雨が降ると、オーネットの資料請求件数は増える。

  昨夜は冷たい雨がみぞれ混じりに、最後には雪になりましたね。オーネットへの資料請求は、けっこう天候に左右されます。先週の日曜日も一日を通じて冷たい雨だったので、好調でありました。こんな寒い日は外出を控えるし、家でPCに向かうことも多くなるし、何よりちょっぴり人恋しくなったりするので、資料請求件数は増えるのです。他にも、社会事象から、ビッグニュースの動向からなど、いろんな外部の影響を受けます。有名人やタレントの結婚報道が相次ぐと、とうぜんムードは盛り上がります。まあ、人の心理そのものを扱うビジネスなので、独身の方の心理やビビッドな体感に左右されるのは、宿命ともいえますね。もちろん、もっと大きなトレンドでは、経済情勢、雇用環境の影響も受けます。どのトレンドがどのくらいのインパクトを及ぼしているのかの見極めはサイエンスとアートを高次でミックスし、分析・仮説検証することが必須。だから、難しい。だから、おもしろい。ではまた。

  2010年03月10日

• 女性にとっての経済的自立は強い武器。楽天証券合同セミナーより

  一昨日の日曜日、楽天証券との合同セミナーをやってみた。「資産運用×婚活」という楽天グループならではの趣向。楽天証券さんの「女性向けの運用セミナー」という告知だったので、資産運用の話を聞きにきている女性たちがオーディエンス。なので、私からのメインメッセージは、「経済的に自立していれば、お相手探しの自由度が飛躍的に高まる」。女性は、どうしても結婚相手の男性に、自分よりも高い年収を求める。だいたい自分の1.5倍が標準的な希望の水準といわれることが多い。で、それだけではすまない。女性はそもそも結婚に対してとても現実的な、リアリスト。条件を上げていくと、だいたいこんなかんじ。・ゼータクは言わないつもりだけど、経済的な安定はほしい。・子供のことを考えると知的水準も気になる（「この人のDNAを残したいかどうか」ということを結婚の判断基準にする女性が増えているという）。・不潔な人は論外・身長はできればヒールをはいたときでも見劣りしないくらいの高さ・見た目だっていいに越したことはない。・相性が合うこと？それって最低要件じゃないの。。。で、ほうっておくと、世の中の圧倒的多数の女性が同じことを考えてしまっているわけです。どうしても競争環境は苛烈になる。しかも「そのうち･･･」「まだいいかな･･･」なんて言ってるうちに、競争環境は、需要と供給の両面から悪化し続ける。　・需要：いいオトコはどんどん売れていく　・供給：毎年、若い女性が新規参入してくるそれに対する一つのソリューションが、女性の経済的な自立。男性に経済力を頼らなくてよくなった瞬間、競争環境は劇的に改善する。たまたま、収入に恵まれないだけの良いオトコはたくさん存在する。イケメンで選ぶもよし、天使のような性格を選ぶもよし、高い知性を求めてもいい。ということで、30分少々の前座を務めて、楽天証券さんの運用セミナーにバトンタッチしました。「『期せずして』いい話が聞けました！」というご感想をいただきました。またやってもいいかな。ではまた。

  2010年03月09日

• 親は、自分のたどったルートを子に歩ませたいものらしい。

  親になると分かること。子供には、自分の歩んだ道を歩かせたくなるものらしい。ある、家内のママ友達の例。ご本人は、短大を出て大手電機メーカーに一般職として入社。早々にイケメン理系男子のいまのご主人をゲットしていわゆる「寿」退社し、現在に至る。で、娘さんはうちの息子と同級生で今度、小4になる。ぼちぼち周りが受験モードになってきている。これまで、あんまり受験させる気はなかったものの、周りの加熱ぶりを目の当たりにしてちょっと悩んでいらっしゃる。「いまどき、一般職って採用自体ないのよね。就職していい男性をゲットしようと思うと、総合職で入らないといけないから、ある程度いい大学に行かないとそういう会社に入れないかも。」「そうすると、やっぱり受験を意識して私立に入れないとダメかなあ・・」「でも、あまりにもバリバリ仕事、ってなっちゃうとまたお相手探しが難しくなるかもなあ・・」と、ご自身と同様な結婚ストーリーをゴールにした逆算を成立させるために、お悩みだそうだ。やっぱ、親って、自分の歩んだ道が一つの理想ルートになるわけですね。まあ、自分の通った道なので、安心感がある。大成功ではないのかもしれないけれど、この不安定な世の中で、リスクも限られているような気がするし、実のあるアドバイスをしてあげられそうな気もする。うちの親（地方公務員）も、ワタクシを公務員にしたがっていた。長銀が潰れたときには「だから公務員がよかったのに！」と力説された。先日、「コンサルタントでも親の立場になると難しい」というエントリーを書いたところだが、私自身も、息子のことになると「私立より、公立国立が･･･」とか、「共学のほうが・・」とついつい自分と同じようなルートに誘導しがち。どっちがいいんでしょうかね。自分の見知った方向に誘導するのか、あえて違うところに放り出すか。後者の方が逞しさは増すようにも思うが、リスクも大きそうに見える。どなたか、アドバイス下さい！あ、イケメン理系男子なら、オーネットにはけっこういますよ。なんたって技術系男子、1万2千人いますので。ではまた。

  2010年03月08日

• 「タイ嫁」育成計画に思う、オトコにとっての結婚の意義づけ

  今回は、ある海外展開している製造業勤務の30代半ばの男性、K本さん（ご本人ご希望でここまで名前を出します）。彼は、現在プラン中である、タイでの婚活に熱意を燃やしている。いわく、タイ、特にタイ北部では産業らしい産業がない貧困地帯。一般的な日本人の所得は現地の人の30倍に達するという。なので、とうぜんモテモテ。もともと日本人に親密感を持ってくれていることも相まって、親家族こぞって大プッシュされるのだそうだ。その彼、見るからに誠実、実直そうな方。でも、ファッショナブルないまどきの女性たちからすると、「良い人なんだけど･･･」と言われてしまうかもしれない。彼が狙っているのは、15歳くらいのタイ人女性。奥さんになることを前提に資金を提供することで、高校、大学に通わせ、立派なキャリア女性にしてあげることが夢。一方、「バンコクの超近代的オフィスで働く」というのは、タイの農村部の少女たちのシンデレラドリーム。彼の身の周りでは、「タイ嫁」はけっこうよく聞く話になりつつあるが、こういう「足長おじさん」的なモデルは斬新だそうだ。結婚する場合、籍を入れるとどうなるかとか、現地で土地やクルマを買うときには自分の名義にできないので相手に売り逃げされるリスクがあるとか、かなーりノウハウがあるようだった。他にも、ここでは書けないようなネタが出てくる出てくる。みんなで大笑いしたり、感心したり。彼いわく、「これは、婚活のブルーオーシャン戦略！血みどろの戦いになってしまう日本国内で戦う必要はない。ライバルのいないタイやベトナムで、ブルーオーシャンをエンジョイすべきなんです！」と力説。なるほどー。いろんな価値観、反応、論点や議論はありそうですが、ここではいったん捨象します。一点だけ。少なくとも「そもそも、なぜ結婚しなきゃいけないの？」と言う人が増えてる中で、一つの答えになる気がする。彼自身は、「ボクを頼ってくれて、ボクなしでは生きていけない人がいるんだ！」という自己承認欲求をフルに満たすことができる。ある意味、自分がこの世に生を受けた意義を、そこに見出す。これ、ヒトとして、オトコとして、とっても重要な気がいたします。少なくとも、ラブプラス（注：任天堂DSの恋愛シミュレーション人気ソフト）の二次元妻で満足するよりは何百倍（無限大倍？）も世のため人のため（かつ自分のため）になると思うのでありました。勉強になりました。ではまた。

  2010年03月07日

• 一流のコンサルタントも、また人の親であるという当たり前の発見。

  ゴルフにご一緒した昔の会社の大先輩との会話。彼は、お世辞抜きで超一流のコンサルタント。行き帰りのクルマの中で、ひとしきり婚活や結婚難の話をしてて、ワタクシのこれまでのオーネット生活で得た知見を披露させていただいた。（私）「女性は、独身でいい生活をしていて結婚生活への期待水準が高まると、結婚できにくくなるんですよね。だから親とは同居してない方がよくって、可処分所得が、少ない方がむしろいいんです」「父親が社会的・経済的に成功していると、娘はお相手探しの難易度が上がっちゃいます。なぜなら相手選びに父親の姿を重ね合わせて選ぼうとするので」（彼）「そっかー、若い女性見ててもわかるわかる。そうだよなー」（私）「だから、娘さんが彼氏を連れてきたら、あんまり文句を言わずに認めてあげないといけないんですよねー。否定しちゃうと、親の期待に答えなきゃと自縄自縛になってしまうので」（彼）「なるほどー」（ちょっと不満そう）・・・ふと、気になった。（私）「XXさん、娘さん大学受験でしたっけ。これまで高校までの女子高生活で、彼氏の影って感じました？」（彼）（本人、笑いつつも）「あるわけない！そんなもの、少しでも気配を見せたら断固、承知しない！相手のやつをケチョンケチョンにして、蹴飛ばしてやる！！」（私）「・・・・。（苦笑）」他人のことはいろいろ言えても、自分のことになると難しい。たとえ切れ味ばつぐんのコンサルタントであっても。。だから、結婚の話は、奥が深いのである。ではまた。

  2010年03月06日

• ある共催の婚活セミナーのタイトルづけのやりとりにて。

  ある会社さんのお客様や見込み客向けに、4月にやるセミナーの話が進んでいる。売込みをしていたのは当社の広報室メンバー。「婚活について話せますよ」とアピールしていたら、その会社のセミナー担当の方が、告知用の文章の案を作ってきていただいた。その書きぶり。（先方案)-----------------素敵な出会いのコミュニケーション～また逢いたいと思わせる人とは～４月は出会いが多い季節。出会いの時から魅力的な会話ができると、印象がグッとよくなり、また逢いたいと思わせることができます。自然なつき合いや上手なコミュニケーションのとり方などをお教えします。また、出会いを広げるコツやイマドキの想いの伝え方等も伝授し、婚活にもお役立ていただけます。--------------------------なんか、ちゃんと伝わってなかったかも・・・こういうのの方がニーズあるということだとすると、私にはちょっとムリそう。「芸風が変わった」と言われた話をこの前アップしたところですが、もっと抜本的に変えないと。きっとうちの広報室マネージャーの平川（アドバイザー歴9年）は私の100倍上手にこなすことであろう。で、こんなふうに告知文を変えてもらうようリクエストしてます。（対案）------------------「婚活」。戦略、マーケティング、ときどき心理学「婚活」と聞くと、「必死そう」「あせってるみたい」「でもちょっと気になる・・」という方。働く女性向けに、元コンサルタントが「婚活」をマーケティングや心理学、経営戦略などになぞらえて語るセミナーです。明日のガールズトークで、来週の飲み会で、盛り上がる話題に使えること、まちがいなし。----------------------------------ちょっと悪乗りしすぎかなあ。みなさま、どう思われます？これならちょっと興味そそられる？・・逆に、実は上の元の方が興味あったりしますか？もしそうなら、元アドバイザー平川に頼むことにしよう。ではまた。

  2010年03月05日

• 婚活ネタは、話題のテーマとして変幻自在。

  昨夜は、ある20人くらいの集まりに呼んでもらった。ちょっと政治・行政よりの多彩なメンバー。民主党国会議員（複数名）、財務官僚（複数名）、経産官僚、大学教授、弁護士、テレビ局、再生ファンド、会計系コンサルタント、某中央銀行（一つしかないか）・・・という面々で、行く前は「会話が成り立つかなー」とちょっぴり不安であった。でも、こういう方たちにとって、やっぱり結婚情報サービス業界っていうのは未知の世界で、未知であるがゆえに話すとめちゃめちゃ盛り上がるのである。ありがちですが、男性はほぼ全員既婚者で、女性は未婚が中心。その女性陣に、オーネットのビジネスの話やマッチングシミュレーションの話をすると、目をキラキラさせて聞いてもらえる。学歴もとっても高い女性たちなので、伝え方をちょっと工夫。「マッチングシミュレーションというのは、4万数千人の擬似結婚市場の中で、自分をMark to Marketすることなんですよねー」なんて言うと、「へーーえ、そういうことなんですねー、おもしろーい」と感心いただける。一方で、議員センセや官僚の方と話すときは、少子化文脈が通りがいい。ファンドの方と話すときは、楽天に出資された経緯やビジネスモデルの変遷で語ると盛り上がる。テレビ局の方だと、我々のPR戦略やメディア露出の際の取り上げられ方。会計系コンサルタントの方は海外経験が長く、今もNYが本拠とのことなので、USと日本のマッチングビジネスの違いについて…てなかんじで、婚活ネタは相手によって、変幻自在、融通無碍。伝わりやすい、刺さりやすい伝え方や話題の展開さえ気をつければ、万人に関係あるテーマなので、お互い楽しくお話ができるのであります。常に磨いていきたいと思ってます。ではまた。

  2010年03月04日

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