カテゴリ:父の様子
危篤だった父が三途の川から生還し、
リハビリも受けられるようになったので、 がんの治療をしてもらっていた大きな病院から リハビリ重視の病院に転院してから、1ヶ月半が過ぎた。 経過と今後の展望を話し合うため、 スエオと一緒に病院へ。 父は、スピーチカニューレの装着で話ができるようになっていましたが、 今日は歩いてトイレに行く姿を見せてくれました。 すごいです。 しかし・・・。 主治医の話。 「口から食べられるようになる可能性はほぼ無し。 気管切開をふさぐのも命取り。 回復期リハビリを受けられる時期が終わってしまい、 そろそろ次の行き場所を決める時期がきた。」 その話で、父はあきらめきれないショックを受けていたが・・・。 その後、ソーシャルワーカーと今後の話をしました。 ≪今後の方向性≫ 1.長期療養型の病院で嚥下のリハをしてくれるところをさがす。 2.同時に、元の病院で再診断を受ける。 3.同時に自分で気管の管の消毒や痰の吸い取り、 経管食をつなぐ訓練をして住まいのケア付きマンションに帰る可能性も追求。 4.同時に口から食べる訓練を続ける。 5.介護認定を受ける。 この先どうなるのかわからなくて不安だった父は、 一応方向性がはっきりしたので、私たちが帰るときには少し元気になっていた。 でも次の朝 「あんず、スエオ、昨日は有難う。 朝起きてから又フツフツと昨日の話が浮かびました。 何だかリハビリ受けるのも、生きるのも気力を無くしている今の心境です。 皆が頑張ってくれてるのに落ち込んで申し訳ないが、気力が出て来ません。」 「父の気持ちがよくわかる。 だけど、血液検査のように数値ではっきり出るわけでもないのだから、 元の病院の先生の再診断に希望をもちましょう。 あきらめないで今のリハビリは続けるように…」 ・・・と返事をした。 また次の朝 「いつまでも落ち込んではいられないね。 これまでの回復に自信を持ち、 明るい希望を持ってリハビリに励む気持ちになりました。 皆のこれまでの支えに応える為にも努力します。 弱音をはいてごめんなさい(^o^)」 正直な話、何かの折々、深いため息が続いてしまう私。 たぶん父は、私以上に深いため息と絶望の中にいるんだと思う。 母のときにも同じだったが、今回も医療制度に回復の可能性が阻まれてしまう。 運よく命が助かっても、 老人は回復しなくていいよ…と、そういう国の制度に もう、怒りも湧かず、ただただ、途方に暮れてしまう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010年12月07日 13時47分43秒
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