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2013年10月30日
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カテゴリ:映画・ドラマ


僕はなぜ止められなかったのか?〜いじめ自殺・元同級生の告白
(2013.8.29 NHKスペシャル)   を観ました。

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真矢は、はじめはみんなを笑わせるヤツだった。
いじられキャラとして、むしろ人気者だった真矢。
どんな無茶振りにも嫌と言わなかったことが真矢を死に追いやったのかもしれない。


教室や廊下で真矢に繰り返し行われたいじめ。
学年が上がるにつけ、いじめを止めに入る人が減り、いじめを見ている傍観者が増える。


パンツをみんなの前で降ろされた日も真矢はいつもと同じようにしていた。
クラスの違う小島君は、その話を、人づてに笑い話として聞いた。
だから、僕も笑えばいいのかなと思っていた。

(ダメだ、このテレビは息が止まる気持ちだ。)

クラスメイトから毎日屈辱的なことをされる真矢の気持ちが、僕は全くわかっていなかった。
と、小島君。

(どうして救えなかったのだろう?想像力がなさすぎないか?)

真矢をいじめていたやつが体育祭の応援団長になった。
応援の練習が続くころ、真矢からいつもと違う調子のメールがきたが、
「気にするな」としか返さなかった。

自殺の一ケ月前の事件。
体育祭でクラスの最優秀を祝った打ち上げの夜。
真矢は最後のサインをだした。

真矢は、これまでいじめてきた応援団長の教科書を切り刻んだ。
と、小島君に打ち明けた。

だけど、気にするな、としか、言わなかった。
その辛さを受け止められなかった。

体育祭で活躍してもこれまでのことが帳消しになるわけではないと訴えたかったのだろう。

けど、僕は、嫌な思いしてる人いっぱいいるだろう。
だから、気にすんな、と言っただけだった。

真矢がやったのだろうという噂はすぐに広まった。
クラスを最優秀賞に導いた立役者にタテを突くヤツというイメージもクラスに広まった。

団長たちから真矢に報復が行われるのだと気づいたが、止められなかった。
止めれば、次は自分が標的になるから言えなかった。

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最後のメールの一通目は小島君。
一緒に行くはずだったはずのカラオケにいた。
その日はケータイを家においていたので、6時間後まで気づかなかった。

真矢くんは、死ぬ前に15人の友達にメールを送っている。
一時間以上もの時間、15人の友達にメールを送っていたのに、だれも様子を見に来なかった。


「誰か一人でも駆けつけてくれなかったかな?
こんなメールもらったらくるだろ?変だと思わないのか?
と、正直、みんなを恨みました。加害者以外の人のことも。」
と、お父さん。

いじめられている辛さを、真矢君は両親には一言も漏らさず死んでいった。
なぜ気づいてやれなかったのかという問いには今も答えは出ない。

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ずっとつらい。今も責める。
人前では見せないけれど、時々一人で泣いてしまうこともある。
友達が死ぬほどつらいのに、なぜ何もできなかったのか。
と、いつも自分を責める、という小島君。

(この告白した小島君は、彼の死後、どれだけ苦しんで生きてきたか。
しゃくりあげて泣いてしまう17歳の男の涙が見ていてもつらい。)


死にたい程つらかったことを誰にも言わないヤツだったから、
親にも出せない小さなサインをどうしてわかってやれなかったか。
他人のことだと思っていた自分。
俺にだけ送ってきたのかもしれないのに。


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自分を責め続ける小島君は、3年間、毎月欠かさず
月命日に真矢くんの家を訪ね続ける。
友達と数人で、毎月真矢君の家に泊まり、遊ぶ。


毎月来るうちに父も母も心を開いていった。
寂しさも紛らわされた。

(本当にお友達を見ていてつらくなかったのかな?お父さんもお母さんも)

3年目の命日の前の日、お父さんは小島君に一人で泊まりに来いとメールを送る。



父:一人で来いと言われてどう思ってた?
小島:泣かせるのかなと思った。

何も言われずに死なれたのは、それはないよなと、小島君は思っている。
教科書切ったこと、事前に相談はなかったが、
事後に小島君に打ち明けたことを父母は初めて聞いた。
本当に小島君に死ぬことを何も相談していなかったのか両親は聞きたかった。
死ぬことは最後まで真矢は小島君も言わなかった。

真矢が亡くなった原因は何なのだろう?
俺なら助けに来るかと思ってメールを一番に送ったんだろうと思う、と小島君。


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小島君に最後のメールをおくり、「もう恨んでないよ」なんて書いて、
逆に彼に大きなものを背負わせてしまったな、と、真矢くんのお父さん。

月命日に毎月来てくれて親は寂しさを紛らわしてもらってるけど、
お前は無理していないのか?  重いものを背負いすぎてないか?

小島君は自分を責めているだろう? 
家族なら仕方ないけどお前がそれを背負う必要はない。

友達だから忘れないだろうし、忘れないで欲しい、
けど、責任は感じないでほしい、とお父さん。

君が幸せになっていく姿を見て、
真矢のところに行った時、みんな幸せになったよと報告したいと、お母さん。


自分を責めるなとお父さんに言われたけど、それでも多分、責めてしまうのは仕方ない。
責めてしまうと思う。
だけど、お父さんにそう言われて、少し楽になったかもしれない、と小島君。


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この取材を受けて、同じような立場の人に小島君が言いたいこと。

ちゃんと真っ向からそうだんにのって支えてやる。
みんなに見えないところでいいから、うけ流すんじゃなくて、ちゃんと。



なぜ取材を受ける気になったか。と小島君に問う。

いま、こういう事件が多いし、辛い思いをしている人がたくさんいるんだろうなと思う。
生徒はこういう思いをしているということを世間に知らせたかった。







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最終更新日  2013年10月30日 15時30分43秒
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