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カテゴリ:J-POP
前回のエントリーでは、活動40数年と言う老舗ロックバンドのご紹介
でしたが、こちら日本でもこれからの若手が頑張ってますぜ~と 言うことで、本日は、FACTの紹介です。 まあ、若手と言っても、結成されてから10年も経っているので中堅 バンドということになるのでしょうが、ここ1~2年で、日本でも 注目度がかなり上がったバンドです。 「日本でも」と敢えて書いたのは、国内での活動後に渡った北米や イギリスでかなりブレイクしたためで、ちょっと逆輸入に近いイメージ がFACTにはあるんですね。(まあ、そういった売り出し方の方が注目は あびやすいだろうと言う戦略的な・・・w) 実際には、2004年、2006年と国内盤も出しているのですが、メジャー デビューアルバムとなった今日ご紹介する昨年発売の「FACT」が、 実質的なファーストアルバムと言って良いかと思います。 彼らの音楽は、おいらの幼稚な文章だとなかなか上手く表現出来ない のですが、トリップサウンドとでも言うのが良いのかなあ? 一度聴いてしまうと、非常に中毒性が高いと言いますか、楽曲も2分台、 3分台のものが多くて、あっという間に聴けてしまうので、繰り返して 聴きたくなると言うのが一つ。そして、通常良くある、Aメロ→Bメロ→ サビ→Cメロ→サビと言った進行が少なく、かなり混沌としていて複雑な 展開を見せるんです。後でご紹介する曲を聴かれると分かると思うのですが、 短い曲の中で、色々なモチーフが出現しますので、そんな所が、聴く者を 飽きさせない、また、もう一度聴きたくなるぞ~的な中毒性を持っている のだと思います。曲作りが本当に上手いバンドです。 楽曲自体は、メロコアパンク、スクリーモ系(古い?)のかなり激しい楽曲 が多く、好みはハッキリ分かれると思います。もう、ダメな方は、絶対に 歩み寄れないだろうと言う感じですなw。 スラッシーなツインギターに、ハイスピードのツーバス、デスシャウト をバックに、ハイトーンなヴォーカルが絡む・・・なんて書いたら、 30代後半~40代以上の方は、かなりヒキ気味かと(笑) しかし、おいらが紹介する以上(上から目線)、そのメロディラインは、 折り紙付きとでも申しましょうかw。よーく、そのメロディを聴いて頂くと、 非常にキャッチーで親しみ易いものが多いですし、ヴォーカルHIROの 声質も非常に伸びやかで音程もしっかりしています。 それと、彼らは、海外のプロモーション用にPVなどでは能面を着用している ことが多いのですが、これがまた非常に良いんですね。 日本のバンドだと一発で分かりますし、かなり似合ってますw。 お面と言えば、もう、ビークルが大本家な訳ですが、ビークルよりは随分と 洗練されたかぶり方です(笑)。勝手な想像ですが、サウンド自体もビークルに 近いので、もしかしたらFACTがリスペクトしているバンドなのかも知れません。 [SONG LIST] 01.paradox 02.los angels 03.a fact of life 04.chain 05.reborn 06.purple eyes 07.lights of vein 08.merry christmas mr.lawrence 09.co-3 10.snow 11.stretch my arms 12.45days 13.why. . . 14.1-2 15.rise [MUSICIANS] Takahiro(Guitar, Vocals) Kazuki(Guitar, Vocals) Hiro(Lead Vocals) Eiji(Drums, vocals) Tomohiro(Bass, Vocals) 01.paradox 不安気なハイハットからデジタリックなギターリフの導入で始まるparadox。 kazukiのデスシャウトから、Hiroのクリアヴォイスとの絡みが絶妙。 前半のハードさと後半のメロディックさのメリハリがオープニングにふさわしい 楽曲です。 02.los angels 緩急を付けた展開と朗々と唄う抜けの良いHiroのヴォーカルが耳に残る ドラマティックな楽曲。 03.a fact of life 今回のアルバムの中では断トツの楽曲。海外での人気も高い様で、ご多分に漏れず おいらもイチ押しの楽曲です。これはPVも見事で、オチも含めて完成度が高いです。 05.reborn 2004年に出されたインディーズアルバム「the fine day never last」からの 再録版だと思います。ハードコアな楽曲ですが、サビはFACTらしさ全開です。 07.lights of vein 躍動感のあるポップなサウンド。ちょっと一息的な曲ですが、とても親しみやすい 楽曲で印象に残ります。 11.stretch my arms ドライヴの効いたハイスピードなギター前奏から、一転してプログレチックなリズムへと 移行。抑えた感じのヴォーカルから紡ぎ出されるメロディアスな旋律が印象的な曲。 12.45days ここで、ようやくバラードw。壮大な曲構成とメロディアスなサビが見事。 15.rise デスヴォイスからのスタート。ただ、その後の展開が全く読めないサウンドの切り替わり が非常に楽しい1曲。最初のガチャガチャから少しづつメロディックにまとめていく技量 は素直に素晴らしいと思えます。後半のサビは、ライブでの大合唱に最適だろうとw。 インディーズの時代よりは、随分とポップな傾向に変わり、サウンドも洗練された感が あります。旧来のファンとは意見の相違がかなりあるようですが、おっさん的には、 このあたりが丁度良いです。 路線から言うと、ビークルやエルレなどがお好きな方には、問題なく聴けるでしょうし、 海外系だとHOOBASTANK、Senses Failと言ったバンドに興味のある方にも受けるかな? と思っております。 それにしても、この頃は、英語詩で唄う日本のバンドが増えましたね。 スポーツでもそうですが、もう、世界のマーケットを視野に入れないと、だんだんと 立ちゆかなくなって行くのかも知れませんね。Boom Boom Sattelitesの成功例から "俺たちも!"と考えているバンドが増えていてもおかしくは無いですもんね。 日本的な緻密さも残しつつ頑張って頂きたいもんです。 今日ご紹介したFACTは、どう考えても、ヒットチャートを駆け上がって音楽番組にも 出演するなんてなサウンドでも、バンドでも無いと思うのですがw、昨今の横一線の 音作りからすると個性的でちょっと面白い音じゃあなかろか?と思っております。 どうやったらリスナーに喜んでもらえるか?そして、自分たちが楽しく演奏出来るか? そんな事に心血を注いでる様に感じられるこのアルバムは、一聴の価値は十分にある と思っています。 今後も目の離せないバンドの一つです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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