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カテゴリ:本・作家
昨年の日本ホラー大賞で全選考委員が絶賛したというこの作品。
とある文芸雑誌であらすじ読んで、 読みたいと思ってたのがようやく読めました。 ホラーといってもいわゆる恐い、怖いとはちょっと違う。 「夜市」とは、字のごとく、夜の市場。 大学生のいずみは、高校の同級生裕司に「夜市にいってみない?」と 誘われた。 いってみるとそこは、何でも手に入れることができる、ただしお金か何かと引き換えにしなければならない、、という市場。 そこでいずみは裕司が過去に罪悪感を抱いていることを知る。 野球少年で甲子園で活躍した裕司だったが、 実は、小学生の頃迷いこんでしまった夜市で、 幼い弟と引き換えに「野球の才能」を買ったという。 夜市の登場人物はかなり妖怪っぽい(?!)のだけれど、 妖しくも綺麗な映像が見えたような気がする締まった文体。 確かに最後は予想しなかった結末だったし、 結末がどうとか気にすることもなく、 短編だしあ~っという間に読み終えてしまった。 でも読んだ後の充実感あり。 これは面白かった! 「風の古道」という書き下ろし作品も入ってる。 これもまた不思議空間あり。 若い作家さんだけれどすごく頭のいい印象だし、 違和感ある表現が少ないな~と。 次回作、注目したいぞと。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006.02.12 20:42:16
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