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カテゴリ:本・作家
あるTV番組で、この本を紹介していた。
「英語が喋れることが国際派だと勘違いしている人がいる。日本の事をもっと知るべきだ」なんてことが書いてあるって。 英語が得意でない自分が言うのもなんだけれど、 妙に大きくうなずけて、その足でこの本を買いにいってしまった。 本のイメージ的には「バカの壁」(養老孟司著)系だと思って、 敬遠していたんだけれど、(期待とは違う読後感だったので) この本は、なんだか面白かったし、読みやすかった。 著者は数学者でいて、かなりやわらかい頭の持ち主の様。 出だしで、こんなこと書いてる。 “私は自分が正しいと確信していることについてのみ語るつもりですが、 不幸にして私が確信していることは他の人としばしば異なっております。 もちろん私ひとりが正しくて、他のすべての人々が間違っている。かように思っております。 もっとも、いちばん身近でみている女房に言わせると、 私の話の半分は誤りと勘違い、残りの半分は誇張と大風呂敷とのことです。 私はまったくそうは思いませんが、そういう意見があることはあらかじめお伝えしておきます。” う~ん。ずるい。 でもこんな前置きがあるせいか、 自分の主義主張もきっぱりと、でもユーモアがあったりもして とっても読みやすかった。 日本人の美的感受性を磨く。 もっと本を読もう、もっと言葉の表現力をつけよう、もっと情緒を楽しもう。 卑怯で下品なことはNG。 そんなことに大きく共感できる本でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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