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カテゴリ:漫画
昨今映画化にもされた(何故今頃?)かなり風変わりな学園少女漫画。相変らず小説か?と聞きたくなるほどのナレーションの文章だが、それが独特でエッセイのように書かれていて面白い。 ストーリーは、たった一人の肉親を亡くした司城史緒は通夜に自分の実の兄だという旧伯爵家の兄一臣がやってきた。大きな屋敷に一緒に住むことになった史緒は有名な進学校に合格が決まっていたのだが一臣の勧めでお嬢様学校、聖ミカエル学園に通うことに。 そしてクラスにはスポーツ万能の斎木和音と成績優秀でクラス委員の更科柚子という史緒と一緒で肩書きは立派でも心は庶民な生徒がいて…。 西洋のパンやオムレツよりも和風の高たんぱく低カロリーなごはんとアジの開きとごはんですよ!が好きというお嬢様。しかも望まずに周りからは羨望の的。史緒は同級生に「ケンシロウ様」と憧れ柚子は小ささから上級生に「コロボックルちゃん」と可愛がられ和音は凛々しさから下級生から「オスカル様」と慕われてしまうしかも和音は「オスカル」をアライグマ(ラスカル)と勘違いしてるし 史緒の気持ちが分かると思ったのはタルト1切れに対し「こんなのいつもの私なら7秒で食べるのに」というセリフでした このエピソードだけでも面白いのにここで学校で科学室にあった薬品で遊んでいたら変な煙にまかれ怪力になってしまうのだ。 さらにそこに学園がらみの国際的な少女誘拐事件を織りまぜるという展開に。少女漫画でちょっと大きな風呂敷じゃないか?と思うかもしれないが、聖書の「カエサルのものはカエサルに」「怪力サムソン」などのエピソードを絡め実に美味く話は綺麗に纏まっている。 最後の犯人グループへの怒涛の反撃は笑いをこらえるのが辛かったです。「お前たちに名乗る名などない」と言いつつヘルメットとタオルを取ったら意味がないがな…というツッコミ以降の話は最高でした。 3巻になると怪力の話はなくなり個々のキャラクターの恋愛話になります。柚子のテディベアのお話は泣けます。 史緒と一臣のあのラストは…死ぬまでお互い結婚しなさそうですね。実の兄妹ながら惹かれあってたのかなぁ? ぶっちゃけ好きだった話は和音のお父さんお母さんの長い意地の張り合いと誤解が解けた話は好きだった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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