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カテゴリ:漫画
料理漫画が大好きな私。友人の本棚でタイトルが気になり聞くとやはり料理の漫画と言っていたので表紙を見ると…目の周りが黒ブチで口を大きく開けて牙を出している男と可愛らしい女の子が並んで揃っていた。 サ「…なんか悪魔みたいな顔をした主人公だね」 友「性格も悪魔みたいだよ」 サ「そ、そうなんだ。じゃあ、料理を通して改心するって言うか性格が良くなってくって感じ?」 友「いや、全然」 一体どういう漫画なんだー! で、借りて読んでみて納得。こりゃ、悪魔だわ。 あらすじは銀座にある中華の名店「五番町飯店」に1人の男が現れた。名前は秋山醤。五番町飯店創始者でもある五番町睦十のライバルであり「中華の覇王」とも呼ばれた男、秋山階一郎の孫だった。階一郎の仕込まれた中華への腕と「料理は勝負」という飽くなき精神のまま五番町飯店に見習いとして入店。 「料理は心」と思っている睦十の孫娘、キリコとぶつかり合う毎日。そんな時に悪評高い料理評論家の大谷日堂が来店し…。 とにかく料理もすごいが絵柄もすごいです。最初睦十なんて目が飛び出していてナマズかと思いましたしかも鍋を振る時はまるでカンフー?アクション?!と思わせるような激しい画。いや、多分、本当の中華料理の鍋を振る時もダイナミックなんだろうけどね…。 腕は立つわ、料理の知識も深く、オリジナリティーも抜群だが、とにかく態度の悪い醤。ここまで悪たれだといっそ清清しく読めますよでもそんな醤が睦十の息子で総料理長の弥一に言われて青椒牛肉絲を作った時に味付けを失敗して泣いていたシーンで笑っちゃいましたけどね。だって…ヘタレだったんだもん(笑) キャラで一番好きだったのは…え~?誰だろう…階一郎は渋かったけど最期はイっちゃってたからなぁ。となるとやっぱり醤かな?←ええ?! 蟇目や五行、スグルなど個性の強いキャラがたくさん出てくるが…その中で好きだったのはオカマのザザビー本郷どうしてと言われると困るけどね。 ちなみにホラー漫画?と思うようなコマの絵もチラホラ。例えばダチョウをその場で殺して生肉を食っている醤の顔とかずーっと顔に縦線が入っているサメ対決の時の醤、病院での睦十の最期、そしてスッポンの生き血をコップに注いでいる醤の顔…お前は悪魔か こんな主人公がいるかー!と思ったのは全日本中華料理人選手権大会の予選料理でとあるきのこを組み合わせてスープを作り実はそれがマジックマッシュームと似たような症状の調合だったこと。しかも審査員を病院送りにしているのに何故合格する?(笑)他にも急激に体の体温を下げる料理とか鼻血が出て力が漲る料理とか…本当にこの料理たちは効能は実際あるだろうけどそんな即効性なんでしょうか?! 食べたくない料理はたくさんあります。一番は最後に出てきたダチョウ肉のカルパッチョ仕立て…トンボ、ミミズ、ゲンゴロウを下処理、調理。淡白なダチョウ肉にサシ(霜降り)に見立てたウジを入れたり…おげえええ!どんなに美味くても食いたくねえ! 次に煮立ったスープが入った春巻き、喉から食道、胃まで熱湯が通っていく「熱さ」の感覚を楽しむ料理…なんだろうが…口がベロベロ、舌や唇が焼け爛れそうなのでごめんだ!!! あと五行が作ってた犬鍋もちょっと…。興味はあるけどやっぱりいいのは黄が作ったサメの心臓の刺身。だってあなた…肉が箸どころか手にまで絡みつくんですよ 逆に食べたい料理は飲めるラー油で作った赤いチャーハンとか一番食べてみたいのはハトの血のデザートです。これは本当に食ってみたい。味の想像がつかない あとは醤のではないけれど蟇目が作った「三不粘」(サンプーチャン)という砂糖、卵黄、ラード、緑豆でんぷんをひたすら炒めて作ったもの。スライムのように粘っているのに箸にも皿にも歯にもくっつかず、甘く蕩けていく不思議な食感らしいです。気になる!! 見たこともない聞いたこともない料理や食材がたくさん登場するが多分かなりの取材や調べ物をした模様。 大笑いしたのは番外編、幼少の頃の美少年日堂です お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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