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カテゴリ:結核・呼吸器・COPD・めまい・喫煙
本当は怖い家庭の医学(診察日:12月19日 )
『年末全身総チェック!日本の名医が無料診断! 家庭でできる人間ドックスペシャル』 『呼吸器内科症例~吸わないあなたも…~』 I・Mさん(女性)/55歳(発症当時) 自営業 夫と一緒に30年間、自動車修理工場を切り盛りしてきたI・Mさん。 結婚当初から夫の喫煙を気にし、健康のために禁煙するよう訴え続けていましたが、 夫はいっこうに聞き入れてはくれませんでした。 でも恐ろしい病は、夫ではなく、 タバコを吸わないI・Mさんの身体を蝕み始めていました。 いつものように階段を上っていた時、特に急いだわけでもないのに息切れがし始め、 それ以上、上るのがおっくうになったI・Mさん。 歳のせいと思い込んでいましたが、異変はさらに続きました。 (1)階段を上るのがおっくうになる (2)咳が続く <なぜ、副流煙からCOPDに?> 「COPD(=慢性閉塞性肺疾患)」とは、なんらかの原因により 空気の通り道である気管支に炎症が発生。 さらに症状が進むと肺の器官・肺胞に炎症が起き、 最終的にはその壁が広い範囲に渡って破壊され、 肺が膨らんだまま動かなくなるという恐ろしい病です。 そしてこの病が恐ろしいのは、いったん起きた機能障害は二度と回復しないこと。 そう。一日中酸素吸入を受け続けなければ、生きていけなくなってしまうのです。 このCOPDを引き起こす最大の要因、それこそが喫煙。 COPD患者の実に95パーセント以上が、喫煙者だと言われています。 でも、I・Mさんはまったくタバコを吸わなかったはず。 なのになぜ、COPDになってしまったのでしょうか? 犯人は、タバコの先端から立ち上る「副流煙」 実はこの副流煙、喫煙者がフィルターを通して吸う煙の 数倍の毒性を持つと考えられているのです。 密閉された狭い事務所の中、ヘビースモーカーだった夫と 30年以上の間、一緒に仕事をしていたI・Mさん。 彼女はこの副流煙に含まれる有害物質を、 自分では全く気づかぬまま吸い込み続けていました。 こうして長年の間、肺胞の壁を冒された結果、 肺全体のおよそ4分の1が働かなくなっていたのです。 その後の検査で、夫もCOPDと判明。しかも病状はI・Mさんより重く、 肺の機能の実に半分近くが失われていることがわかりました。 とはいえ、そんな状態になるまで、I・Mさんにも夫にも、 ほとんど症状らしい症状は出ていませんでした。 実はこれこそ、COPD最大の落とし穴! この病気は相当症状が進み、肺胞の大半が破壊されないと、 異変が表面化してこないのです。 事実、国内の年間患者数は40万人程度ですが、 潜在的な患者数はその10倍以上! 実に530万人はいると考えられているのです。 ◎∞――――――――――――――――――――――――――――――∞◎ < 呼吸器内科 > ご家庭で今すぐできる簡単な検査。恐ろしい病気の可能性をその場で、 たちどころに早期発見して、年内のうちに対処しましょう! COPDとは? 空気の通り道である気管支や肺に異常がおき、 十分な空気が取り入れられなくなる病気。 病状が進むと、呼吸困難が続くため治療をしても 一生酸素ボンベなしでは生きられない状態になることも。 「ワース・ザン・デス」(死よりも最悪)と呼ばれる。 主な原因は喫煙。COPDの95%以上が喫煙者。 その他、粉塵や排ガスなど、特殊な有害物質を吸い込み続けることでもなり得る。 国内の患者数は約40万人。潜在的な患者を入れると530万人とも言われる。 「マッチ吹き検査」 (1)火のついたマッチを、口から15cmのところに持つ 。 (2)口をいっぱいに開けた状態で火を吹き消す。 (3)吹き消すことが出来たら、1秒間の呼気量が1.6リットル 以上ある。 1秒間に吐き出す呼気の量が1.6リットルに満たなければ、肺の閉塞が見られる。 成人男性の平均呼気量は、1秒間に3~4リットル、 成人女性で1秒間に2~3リットル。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.12.23 18:50:39
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