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ハピふる!(2008/4/29放送)より
こちらハピふる婦人科 ◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆ =20代女性からのお便り= 寝る前に吐き気がして眠れないんです。 寝ようとすると胃液が上がってくるような感じで すごく胸がムカムカします。 胃カメラで検査しても問題なしと診断され 吐き気止めを飲んでも治まりません。 ◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆ 大阪医科大学第二内科の樋口教授と生電話 今回のご相談の女性は吐き気プラス胸焼けを自覚されているので おそらく「胃食道逆流症」ではないかと思われる。 食道に胃液が逆流して食道にダメージを与え 胸焼けや不快な症状を引き起こす病気。 これまでは内視鏡で食道のただれがある場合を病気と 逆流性食道炎という病名で呼ばれていたが 最近は この女性のように内視鏡で異常がなくても 胸焼けとかむかつきを訴える方は 胃食道逆流症として治療をしようと変わってきている。 一般的には食後に起こりやすいが この女性のように食後4~5時間経って寝る前に 胸焼けやそれに伴ったむかつきを感じるというのであれば きっちりと治療したほうがよい。 胃食道逆流症は ゲップをしやすい時に 出てきた病名であるが 一体どういう病気なのか? そもそも胃の入り口には食道の下部の括約筋といって 逆流を防ぐための筋肉がそこに存在する。 そのことによって一旦胃の中に入ったものは ほとんど食道には上がってこないようにフタをしている。 しかし 胃食道逆流症の患者さんはこの下部の食道の括約筋が いろんな原因で通常の人よりも開きやすくなっている。 胃液が逆流して胸焼けを起こしてしまう。 ゲップとの関係は胃食道逆流症の人は括約筋が緩んでいるので 胃の中に入った空気が外へ出やすくゲップが頻繁に起こりやすい。 普通の人でも胸焼けはたまにあるが胃食道逆流症との違いは? 起こるメカニズムは同じと考える。 胸焼けは普通の人でも 食道括約筋というのが 食べ物とか 食べすぎ飲みすぎとか いろんな刺激で開いて 一時的に胃酸が逆流してしまう。 それで胸焼けを感じる。 違いは頻度ということになる。 週に2回以上胸焼けや吐き気を感じる人は 胃食道逆流症の可能性が高い。 食道括約筋はなぜ緩むのか? 科学的に証明しようと研究が行われているところ。 ひとつは食べ物とかで欧米の食事は開きやすい。 もうひとつは解剖学的に「食道裂肛ヘルニア」というもの。 本来 胃がお腹のところにあるものが胸のほうに少しずれてしまう。 そうなると絶えず開いた状態になる。 今まではお年寄りに多かったが 最近では若い人もなる傾向になる。 <胃液の逆流を起こしてしまう原因> 下部食道括約筋をゆるめる食べ物 ・油分 ・甘いもの 胃の内圧を高くしてしまう行為 ・食べすぎ 飲みすぎ ・メタボリック腹 ・ガードルやサイズの小さい下着 何科に行けばいいのか? 内科もしくは消化器内科に行って診察や検査を行って はっきりと診断してもらうことが大切。 日常生活で制酸剤がよいが それが飲めないような状態のとき それをちょっとでも抑えたいときは 「チューインガム」などを噛むと唾液が出て それが食道のぜん動をうまく動かしたり 唾液が食道の粘膜を守るというので使われることがある。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.05.09 22:11:08
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