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カテゴリ:胃・腸・内臓・おなら・便・痔・臍・二日酔
本当は怖い家庭の医学(診察日:12月2日 )より
『本当は怖い検査嫌い~失われた9年間~』 M・Yさん(男性)/44歳 会社員 中堅メーカーの営業課長、M・Yさん。 大の検査嫌いで、まだ40代の自分は大丈夫だろう と1度も健康診断を受けていませんでした。 しかし、実はこの時すでに彼の体内ではある恐ろしい病が発症し、 タイムリミットがあと9年後に迫っていました。 発症から4年 しかし症状は一切現れませんでした。 そのため相変わらず定期健診をサボっていました。 病の発症から8年後、病からの警告が現れました。 タイムリミットまで1年後! 食後30分後位にみぞおち辺りに鈍く痛みを感じるようになったM・Yさん。 しかし、痛みは軽く、しばらくすると消えたため、 彼は病からの警告を完全に無視してしまいました。 それどころか大きな勘違いまでしていましました。 食後の痛みが続いていたのに 単なる胃の不調だと考えてしまった。 その2ヵ月後 同じ胃痛持ちの部下が十二指腸潰瘍で入院。 十二指腸潰瘍はストレスが主な原因で潰瘍ができる病。 自分もストレス性のものだと思い込みました。 それから2週間後 食後のみぞおちの痛みがすっかり消えていた。 タイムリミットまで10ヶ月。 2~3ヶ月痛みが続くと 2~3ヶ月痛みがない時期も… そんな周期を繰り返すようになっていた。 そして痛みが消えるたびにM・Yさんは治ったものと勘違い。 ついに9年という時間を使い果たしてしまった。 タイムリミットが過ぎて1年 食後今までの痛みに加え膨満感。 奥さんが黙って健康診断を予約 M・Yさんは。奥様の説得に根負けして数日後 様々な検査を受診した。 (1)食後にみぞおち辺りが鈍く痛む (2)みぞおちの痛みが消える (3)胃が張っているような膨満感 病名 ⇒ 胃ガン <なぜ、検査嫌いから胃ガンに?> 「胃ガン」は、ガンの中で、日本における患者数が最も多い病。 毎年5万人以上の命を奪う、胃の悪性新生物です。 胃ガンの最大の原因がピロリ菌。 ピロリ菌は40歳以上の実に7割の胃に潜んでいる細菌で、 胃に侵入し数十年という長い年月をかけて粘膜を刺激。 本来ヒダに覆われた胃の粘膜を、徐々に薄くただれさせていきます。 それが「萎縮性胃炎」。ガンができる寸前の極めて危険な状態です。 M・Yさんの場合も、子供の頃ピロリ菌に感染し、 40年以上かけて、胃ガンを発症させてしまったと考えられるのです。 それでも胃ガンは比較的進行が遅い病。 発症からおよそ9年間は、早期の状態で留まっています。 ほとんど自覚症状がないのですが、この9年の内に適切な治療を受ければ、 5年生存率は97%、ほとんどの人が完治できるのです。 M・Yさんも、44歳の時すでに胃ガンを発症。 最初は全く無症状でしたが、この時内視鏡検査を受けていれば、 早期発見の可能性もありました。しかし、検査嫌いがガンの進行を許し、 9年のうち8年をムダに過ごしてしまったのです。 残された時間は、あと1年。 ここで幸いにもM・Yさんは、数少ない胃ガンの症状に襲われます。 食後に生じた、みぞおち辺りの鈍い痛みです。 これは、胃ガンが作った潰瘍が原因。 ガン細胞は脆いため、一部が崩れると、そこが潰瘍になることが多いのです。 食後にだけ起きた鈍い痛みは、食べ物が入ってきた時に胃散が一気に分泌され、 それが潰瘍を刺激したものでした。 そして胃ガンの潰瘍のもう一つの特徴は、 2~3ヵ月すると痛みが治まってしまうこと。 実は潰瘍ができたところに、再びガン細胞が増殖。 潰瘍を埋め尽くすことで、痛みが治まるのです。 このように胃ガンの潰瘍は、出来ては治ることを繰り返していきます。 ついに9年という期限を踏み越えたガンは、胃壁の深い層にまで侵入。 こうして発症から10年、ようやく検査を受けて発見されたガンは、 すでに中期の段階に達していました。 その結果、胃の4分の3を摘出する大手術が必要となり、 しかも術後の5年生存率は、75%という厳しい現実が待っていました。 年に1度、胃の検査さえしていれば、こんなことにはならなかったはずなのに… あなたは最近 食後に鈍い胃の痛みを覚えることはありませんか? その痛み 出たり消えたりしていませんか? そして何より 年に1度は胃ガンの検査を受けていますか? 内視鏡検査のよいところ 1)直接見て確認できる 2)すぐに組織を取り検査できる 内視鏡検査をすぐに受けるべきかどうか判断する簡単な検査方法がある 「ペプシノゲン法」 胃の萎縮が進む時 食べ物を消化するための胃酸が出にくくなる。 それは胃酸を作るペプシノゲンが少なくなるため。 血液中のペプシノゲンの量を計ることで胃に萎縮があるかがわかる。 血液検査で胃の萎縮に加えピロリ菌の両方をチェックすると 胃がんの危険度がわかり さらには内視鏡検査が必要かもわかる。 =胃ガンの危険度= ピロリ菌なし 胃の萎縮なし 危険度 1 ピロリ菌あり 胃の萎縮なし 危険度 9.8倍 ピロリ菌あり 胃の萎縮あり 危険度19.6倍 ピロリ菌なし 胃の萎縮あり 危険度120倍 ピロリ菌なし 胃の萎縮あり は 萎縮が進む過ぎて元々いたピロリ菌も棲めなくなった状態。 ピロリ菌がいていの萎縮がない場合 胃が萎縮する前にピロリ菌を除去することが大切 胃の萎縮が進むと粘膜が薄くなり粘膜にひだがなくなる 萎縮のない胃はピンク色だが 萎縮が進むと黄色っぽくなる。 胃の萎縮を元に戻せるのか? 不可能! ピロリ菌か胃の萎縮があれば 年に1度は内視鏡検査を受けることが大切。 ■楽天「胃ガン」で検索 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.12.08 20:43:35
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