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カラダのキモチ(2008/12/21放送)より
肝臓からの最初のSOS!あなどれない脂肪肝 あなたは人間ドックで注意を受けたことがありますか? 今回番組調査でもっとも多かったのは「脂肪肝」 人間ドック受診者の実に30%もの人が 毎年指摘されているのだとか… 軽視されがちな脂肪肝ですが 放っておくと 急性肝炎、肝硬変、肝臓がん、肝繊維症など命に関わることも… 脂肪肝が軽視される理由は自覚症状がないため 肝臓は沈黙の臓器と言われるほど我慢強い臓器。 とても再生能力が高いため 多少ダメージを受けても 自分の力で修復しながら黙々と働き続けるのです。 つまり限界に達するまで症状が出ない。 これが肝臓の特徴。 そのため繰りかえりダメージを受けていると いつのまにか脂肪肝が肝硬変などの重い病気に進行していることも多い。 つまり脂肪肝の段階でケアすることが重要なのだ。 肝臓の主な働き 代謝⇒必要な物質の分解・合成・貯蔵 解毒⇒有毒物質を分解し排出 胆汁の分泌⇒脂肪の消化を支える 脂肪肝 肝臓の細胞の中に脂肪がたまってきて 脂肪細胞の30%以上中性脂肪が蓄積した状態。 肝臓の表面だけでなく中に全部たまってくる。 肝機能検査の主な項目と基準値 γ-GTP 50IU/l 以下 GOT(AST) /GPT(ALT) 30IU/l 以下 脂肪肝はエコー(超音波)検査で確認できる。 肝臓に脂肪がたまっていると肝臓全体が白く光って写る。 脂肪肝になる一番の原因はアルコール 脂肪肝の原因アルコール肝臓に与える影響とは? アルコールで肝細胞が壊れていく。 肝細胞が壊れていくと細胞の中から酵素が出てくる。 血液中にGOT(AST) /GPT(ALT) γ-GTPなどの酵素が溢れ数値が上がる。 数値が上がるのは細胞が壊れた証拠などだ。 通常お酒を飲んだとき肝臓はアルコールの解毒作業に最優先で取り掛かる。 しかし大量のアルコールを長期に渡って飲み続けると 肝細胞が傷つき代謝能力が落ちる。 すると脂肪の代謝にまで手が回らなくなり 脂肪の代謝が後回しになり肝臓に中性脂肪がたまってしまう。 これがお酒の飲みすぎで脂肪肝になる理由。 アルコールを解毒する際に作られる毒素 アセトアルデヒドによってダメージを受ける。 アセトアルデヒドは動機・赤くなる・頭痛などの原因。 二日酔いで具合が悪くなる時もアセトアルデヒドが原因。 肝臓はダメージと再生を繰り返すことでやがて衰えてくる。 脂肪肝は進む病気。 気付かないうちに深刻な状況になる。 厚生労働省が推奨する1日の適正飲酒量はアルコール20グラムが目安 日本酒 1合(20グラム) ビール 中ビン1本(20グラム) ワイン グラス2杯(23グラム) ウイスキー 水割りダブル1杯(20グラム) 焼酎 お湯割り1杯(22グラム) ロックでもお湯割りでもアルコール量は同じ。 適正量異常の継続飲酒は様々な秒息の疾病率が高くなる。 休肝日は1週間に2日。 適正飲酒量の20グラム以内なら毎日飲んでもよい。 飲む時間が早く終われば朝には差し支えない。 肝臓がアルコールを解毒する時間は日本酒1合で約3時間かかる。 ◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆ 飲酒の適量を守っていれば脂肪肝は大丈夫なのか? と思っていたが アルコールだけではなかった。 脂肪肝の意外な原因とは? ケース1「忙しい主婦の落とし穴」 3年前に更年期の検査で脂肪肝と判明。 普通だと思っていた食事の摂り方に落とし穴があった。 彼女は佃煮や漬物だけで簡単にご飯をすませ おかずを食べていなかった。 おかずを摂らずご飯だけを食べていると 極端なたんぱく質不足を起こしていた。 栄養は胃や小腸で吸収された後 肝臓からエネルギーになって前身に運ばれる。 肝臓で作られる中性脂肪はたんぱく質と結びついて血液中に運ばれる。 しかしたんぱく質が不足すると中性脂肪を運ぶことができない。 すると肝臓に脂肪がたまって脂肪肝になってしまう。 脂肪肝の予防にはバランスのよい食生活が重要! ケース2「カラダにいいと思ったら…」 お酒も飲まずバランスのよい食生活を心がけていた主婦。 10年前の人間ドックで脂肪肝と判明。 その後 肝硬変に進行。 彼女の大好物の食べ物「果物」に落とし穴が! 毎日 果物をたくさん食べていた彼女。 果物に含まれている果糖は吸収されやすく中性脂肪になりやすい。 みかん1個=砂糖 小さじ約3杯分 リンゴ1個=砂糖 小さじ約10杯分 果物の食べすぎは果糖の大量摂取! 肝臓に中性脂肪がたまる原因になる。 食べる時間帯も重要で果物は夜ではなく朝食べるとよい。 いくらカラダに食べ物でも食べ過ぎれば脂肪肝に! ケース3「見た目の落とし穴」 お酒も飲まず野菜中心の食生活を送っている男性54歳。 スリムな体型の男性ですが たった2キロの体重増加で脂肪肝に! 体重よりも大きな落とし穴が! それが体脂肪率。 一見痩せ型だったにも関わらず 実は体脂肪率が高く隠れ肥満だった。 体脂肪率が低い場合 皮下や内臓に新しく脂肪をためる余裕がある。 体脂肪率が高い場合 ためられる場所に余裕がなく行き場をなくした脂肪が肝臓にたまる。 お腹は出ていなくても隠れ肥満は脂肪肝に要注意。 筋肉量が少ないとエネルギー代謝が悪く脂肪がたまりやすい。 筋肉を維持するたんぱく質 分岐鎖アミノ酸(BCAA)が注目されている。 筋肉を維持していくことも脂肪肝の予防にもなる。 脂肪肝にならないためにはもう一度生活習慣を見直してみる。 脂肪肝は肝硬変へと進行する病気である。 まずはエコー検査でチェックをしましょう! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.12.22 22:16:52
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